Nebbiolo d'Alba Valmaggiore 2010 Bruno Giacosa
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ネッビオーロ・ダルバ ヴァルマッジョーレ 2010 ブルーノ・ジャコーザ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
ブルーノ・ジャコーザの本拠地はネイヴェ。バルバレスコの銘醸です。祖父カルロ、父マリオ‥そして現当主であるブルーノと三世代に渡り、その名声を築きあげてきました。これまでもその評価は高い生産者ではありましたが、最近では、2010年度のガンベロロッソ誌で、ベストワイナリー賞も受賞しています。
現在、自社で所有する畑は約20ha。実は、過半数は買い葡萄でワインを醸しています。祖父カルロも、父マリオも葡萄の仲買人も仕事だった歴史があるんですね。とはいえ、カルロ氏は、自社での醸造も初めていたんですね。第二次世界大戦の戦中や、戦後は、ボトルワインの市場がなかったために、瓶詰めのみで量り売りをしていた時期もあるそうですが、1961年‥1929年生まれのブルーノ氏の名前を冠した『ブルーノ・ジャコーザ』が誕生しました。うーん、なんて孫思いのじいちゃんだったのでしょう。
今なお、買い葡萄も使用していますが、仲買人の家系な歴史は、どこの畑が優れた葡萄なのか、誰が栽培している葡萄が優れているのか‥熟知しているんですね。そんなブルーノ・ジャコーザのワイン達…実は、ラベルには二種類の表記があるんですね。
・Casa Vinicola Bruno Giacosa
契約農家の畑から購入した葡萄で醸されるワイン。
・Az.Ag.Falletto di Bruno Giacosa
自社で所有する畑から収穫された葡萄で醸されるワイン。
こう書くと、後者の方が‥というイメージありますよね。しかし、そこは長年、買い葡萄での醸造の歴史を持つブルーノ・ジャコーザ‥すべてはネイヴェの醸造所で醸造されますし、買い葡萄と自社葡萄での醸造方法に差はありません。ジャコーザのワインはいずれも偉大なのです。
昨今では、1994年の法改正以後、ランゲ・ネッビオーロを名乗る生産者が圧倒的となったようですが、ジャコーザでは、従来からのネッビオーロ・ダルバを名乗っています。では、このジャコーザのネッビオーロ・ダルバは、それら高級なバルバレスコや、バローロのセカンド的‥格下げ葡萄や若い樹からの葡萄で醸されているか?と言うと‥違うんですね。
ブルーノ・ジャコーザでは、このネッビオーロ・ダルバのために四つの生産者からネッビオーロを購入しています。毎年、四つの中から、状態のよい生産者からのものを中心に醸造ブレンドしているようで、ロエロ地区などのネッビオーロも含まれており、この「ヴァルマッジョーレ」は、畑はランゲのタナロ川の北地区(ロエロ)となるヴェッツァ・ディ・ダルバに位置するヴァルマッジョーレ畑からのネッビオーロのみで醸した上級品となります。
海抜約250m、haあたり4000本の株密度、砂質と泥土の土壌にコントロスパリエーラの仕立てで栽培されている平均樹齢20年のネッビオーロは、約27〜28度に温度管理されたステンレスタンクにて約15日間のアルコール発酵と、マセラシオン。タンク内でマロラクティック発酵を終えた後、110hlの大樽で約1年の熟成後、2ヶ月ステンレスタンクで清澄され、無濾過で瓶詰めされます。生産本数は21700本。ノーマルのネッビオーロ・ダルバとの違いは上品な香味とロエロ地区ならではのバラのニュアンス。きめ細やかな渋味で優雅で洗練されたスタイルとなり、長熟なのはクリュならでは。正確なアルコール度数は13.99%となります。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ラベルデザインは白いジャコーザ(通称:白ジャコ)らしさ溢れるが、2009年のスタンダードなネッビオーロ・ダルバとは違う紙質。いずれもカーサ・ヴィニコラながら、向って右中腹の紋章もデザインも十字は同じだがちょっと違う。そのファレットのワインと比較すれば、描かれる建物(や畑)にも違いがあるのだな。まぁどうでもいい(←どうでもええんかよ)。コルクはなかなかの質の5cm。お尻はほとんど染まらない状態。グラスは迷ってヴィノムのボルドー型。ジャコーザらしく、決して真っ黒ではない‥底はしっかりと透けてみえる透明度もある赤。
香りが絶妙にカワイイっ!!
バラのジャムは、決してジャミーな甘さではないが、華やか。ながら全体的に甘味あるきゃりーぱみゅぱみゅな果実がチャーミングですねぇ。アメリカンチェリー、青果のカシス、奥底にスイカもある(未熟な瓜という意味ではない)。とって〜も親しみやすい香りですね。そして香りが開いてる。口に含みますと、超スベスベの輪郭は赤ちゃんの様‥そしてやさしい膨らみがあり、ミディアムというよりもフルボディ。押し付けがましいエキスは皆無‥ラベル表記の13.5度にしてはアルコールをまだ感じるし、実際の13.99度ほどはアルコールは感じない。バローロやバルバレスコではなく、やはりこのバラの香り中心であるのはロエロっぽいですね。若い内から楽しめるネッビオーロらしさ‥があるな。酸味、渋味ともにキメ細かい。余韻も複雑さもほどほどだが、ほどほどならではの安心感と飲みやすさがある。余韻に向い、ホロっとした香ばしさ、ワイン単体でも飲めてはしまうが、料理と合わせると劇的に活きてくるタイプ。なんか砂質土壌のネッビオーロって、親しみやすいよな‥を実感。無理、ストレスがない素直な酒質はジャコーザらしく好感が持てる。大樽で約1年というやんわりとした熟成は、果実味にもまだ生っぽい葡萄らしさを感じさせてくれ、あ‥ワインって原料葡萄だっけ‥を確認。
二日目もヴィノムのボルドー型。初日同様に香りは優しく開いている状態。ネグロのランゲ・ネッビオーロと似た部分もある。それは色であり、柔らかな果実香であり‥。ネグロの彼も、GajaではなくGiacosa‥と言うてたな。旨味に溢れ、土壌を感じる土の香りもある。もちろん、バラやスミレっぽさ‥色の濃い花の香り。初日よりもアルコール感や、エキスィな部分がまとまり、落ち着いてきた。初日は初日で華々しい香りもよかったが、この二日目の旨味中心に変わる段階も素敵で文句なしに美味しい。
三日目もヴィノムのボルドー型‥でも問題ないし、オヴァチュアあたりにサイズダウンしてもなお美味しい。しっとりと旨味があって飲み飽きないですね。華やかさは三日目も継続しています。土、土壌の香りもネッビオーロの要素で。花や果実だけではないのも複雑に感じさせます。いいワインだなぁ。
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