Parej Barolo 2011 Icardi
→ Tremilla Yen di Vino Italiano :イタリアワイン三千円
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※希望小売価格 7,020円税込 → 通用特価 5,280円税込 → 特別価格 3,000円税込
パレイ・バローロ 2011 イカルディ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
ピエモンテ州はランゲとモンフェッラートの境界線の地区、カスティリオーネ・ティネッラに位置します。それまではブドウ栽培農家でしたが1914年に先代のピエリーノ・イカルディがワイン造りを始めました。
ランゲ地方のマンガンや鉄分などを多く含む土壌と、モンフェッラートの石灰質を多く含む土壌、両方の特性を持つブドウ畑を合計75ha所有しています。現在は息子のクラウディオが醸造を担当し、マリア・グラツィアがセラーでの管理を行っています。
ピエモンテの生産者らしい土着品種を中心に様々なワインをリリースしていますが、バローロとバルバレスコは1つずつ。パレイの名前がついていますが単一畑ではなくイカルディが所有する3つの畑からのブドウを混醸しています。収穫されたブドウは33度に温度管理されたステンレスタンクで15日間の醸し八追うと、新樽100%のバリックで36ヶ月熟成されます。ちなみにこの2011年はワイン・アドヴォケイト氏で93点。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
数年前まで黒地のラベルだったように思いますがこの2011年は白地のラベル。エチケッタに使用されている絵画は同じようできっとバラをモチーフにしたもの。コルクはバローロとしては珍しい(?)ディアム社製の圧縮コルク、いやああ、ヘタな生コルクを使用されるよりはよっぽどいいですね。ちなみに表記のアルコール度数は14度となります。
色調はバローロ(ネッビオーロ)らしい、オレンジが射す赤、黒みもありますが、十分に底も向こうも透けて見える濃い色ではありません。新樽バリック熟成らしい樽香をまといますが、赤から黒い皮を持つチェリーの果実香や、同様にハウス栽培から野生なイチゴのグラデーションあるベリー香もありますね。少し甘味のある紅茶(葉)のニュアンスもいい。ちょっとパルッソのバローロに似た部分もありますね。
口に含みますと、バックビンテージらしい少し熟れた果実香にバラのセミドライフラワーのニュアンス。うん、ネッビオーロらしい「葉」の風味がいいですね。どこか緑茶葉的でもあるし、紅茶葉にも感じるし、そこにスパイスがあり複雑さにも寄与しています。
全体を貫くタンニンも熟れ始めている段階。酸味もまだ十分な量ですが、イガイガしません。これからさらにまとまり、まろやかになる上り坂の五合目あたりかもしれませんが、すぐに飲めるのは、案外新樽バリックのおかげかもしれません。14度というアルコールも適切ですね。とはいえ、新樽バリック熟成だからと言って、バリバリのモダンバローロという感じでもない。これは、ちょうど熟れが始まっているからに違いなく、リリース仕立てでないいいタイミング。
二杯目。うん、注ぎたては少し熟成感がありますね。でも、グラスの中でそれは落ち着きます。新樽バリックや、アルコール由来ではない果実の甘味も出てきます。枯れと濡れ、ネッビオーロのいいところです。
うーん、酸味もいいけど、渋味がおいしいですね。酸味が呼ぶ食事と、渋味が呼ぶ食事ってちょっと違うかもしれない(ほぼ共通だと思うけど‥というかどっちかしないわけもないし)。
樽香も落ち着きましたね。酸味に赤い果肉の柑橘、少し苦味があるのでそこに柑橘の皮を感じるからなおさらかもしれません。
二日目もヴィノムのブルゴーニュ型です。新樽バリックも嫌味のない程度にあり、溶け込んできましたね。赤いベリー系の果実香と、やはり茶葉系もしっかり感じられます。逆に初日の一杯目、二杯目に感じた熟成したニュアンスはもうありません。
スーっと口に含みますと、うーん、しっかりと深みのある旨味がめっちゃ旨いですね。少し香ばしさもありますね。十分な密度がありますが飲みやすいフルボディです。
いやあ、旨いですね。初日よりも圧倒的に二日目の馴染みが旨い。グラスの中でぐーんとタンニンが増幅してきますね。酸味もマシマシで深い果実味を押し広げ、構成を感じさせます。
三日目もヴィノムのブルゴーニュ型。とてもエレガントなバラのドライフラワーの香りが出てきましたね。ラベルのイメージ。うん、二日目以降はちっとも熟成したニュアンスの香りもありません。でも、若々しい感じでもないのですが。三日目らしい大人しめのまとまり。もちろんまだ新樽香もありますが、まったく邪魔にならないですね。口に含みますと、三日目が一番甘味も旨味も感じますね。じんわりと果実味が行き渡ります。変わらずベリー系、チェリー系の果実に茶葉系ですが、そこのバラの花も前に出て来た感じ。丸みも感じますし、とても飲みやすい。ぜひ三日目あたりまでじっくりと飲んでみて欲しいですね。ほんのりと香ばしさがありますね。アーモンドのようですが、実はアーモンド喰ってるのでそれだわ。
相変わらずタンニンもおいしい。やはり茶葉とリンクする部分ですね。乾き切らない部分もあるし、しっとりした果実味とそこで結びつく。
この三日目の馴染み‥ほんと旨いわあ。
なんて卑怯な価格!
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