Fuori Misura Rosato 2023 San Giusto a Rentennano

イタリアのロゼワイン

チョメチョメ先行案内対象ワイン(SGR)

更新履歴 2024/11/24
販売価格

2,580円(税込)

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フオーリ・ミスラ・ロザート 2023 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ
《イタリア/トスカーナ/ロゼ/サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、メルロ/辛口》

2015年が初ビンテージとなったサン・ジュスト・ア・レンテンナーノのロゼ。2015年は商品名は記載されず、「ROSATO TOSCANA IGT」とありましたが、この2016年からは、「FUORI MISURA ROSATO TOSCANA IGT」と名前が付いたようです。日本語的には「測定外(規格外?)」なんていう意味になるのかもしれません。

詳細なセパージュ比率は記載がありませが、CC、CCR・バロンコーレ、ペルカルロ、リコルマのそれぞれの樽かた抽出されたモストが中心となり、それぞれの銘柄向けのブドウの圧搾工程の約12時間から24時間以内に抽出したモストを混醸します。また、早詰みのメルロ、サンジョヴェーゼ、カナイオーロそれぞれを果皮を剥かずに加えます。23度を越えない温度に管理されたステンレスタンクでゆっくりとした醸し発酵が行われます。また発酵途中に、全体量の約15%分の砕かれたばかりのフレッシュなサンジョヴェーゼを途中ブレンドする手法が施されます。アルコール発酵後は、ステンレスタンクで約5ヶ月ほどの熟成。2024年2月8日と9日に瓶詰め。2023年の生産本数は9.948本、アルコール度数は14度となります。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

色調は、2022年よりもやや暗さ、黒さがあるかな。毎年ちょっと色合いが違うのは変に合わせにきてない感じでいいですね。例年通り、冷蔵庫キンキン温度よりも上げた方がおいしいのですが、まずは冷蔵庫キンキン温度からスタートです。グラスはシュピゲラウ・ディフィニッションのユニバーサル型。ザルトも最近は入手できるのですが、お高いので買えません(汗)。度数の表記はなんだかんだで14度ですね。

フオーリ・ミスラの色調を表現するにぴったりなセルロイドの赤は健在。少しだけコテっとしたニュアンスのある甘味を連想させるスミレやバラ、イチゴならイチゴ飴的なもの。酸味に近いのは熟したてのサクランポや、クランベリーの風味。真っ赤なんですが、真っ白なミネラルの風味あり。

口に含みますと、輪郭までしっとりと詰まった渋みが輪郭を構成しますね。12時間から24時間程度の抽出ながらしっかりと渋味を感じさせるところにフオーリ・ミスラの個性があります。決して軽いワインではない。ライトからミディアムながら、構成する要素が複雑なのもいい。旨味はこれからさらに‥という段階ですが、新鮮すぎない酸味が行き届いておりこれまたとても良い。まあ、好きなんだよねえ。軽く1本飲めそうなライトボディの赤ワイン以上の複雑さを持つんだから侮れないロゼ。

少し時間経過と、温度の上昇はより渋味を際立たせますが、同調するように酸味も。とはいえ、果実味とミネラルにそれなりの厚みがあり(あくまでもボディ的にはライトですよ)やっぱり、ライトボディの赤ワインよりも複雑さに秀でてるし、余韻も長い。2015年の初ビンテージから実は作ってないビンテージもあるので、6年目になりますので、良い意味でもはや感動はない(おい!)、毎年このスタイルを守ってくれてることに感謝するのみ。

二日目は冷蔵庫ではなくセラーで放置しておきましたので冷えてません。グラスは同じくシュピゲラウ・ディフィニッションのユニバーサル型。バラとチェリーの香り、当たり前ですが、エトナのような火山性土壌の焼けたような香りはありません。生臭みがないのもいいですね。口に含みますと、穏やかな密度感、初日よりも旨味があり、豊富ながら酸味や渋味が突出するわけではありません。抜け感もないですね。こう冷えてなくてもおいしいのは、やっぱり赤に近いと思わせるからで、なぜ赤に近いと思わせるのかは、渋味が秀でてるからで間違いありません。でも、あくまでもロゼなんですけどね。ロゼにしてはやっぱり果実の香味は複雑、混醸ですから尚更ですが‥そしてまるで赤ワインを飲んでいるかのような渋味、赤ワインを研ぎ澄ましたようなロゼ。

わかるかなあ。わかると思うんだけどなあ。

きっとあたしも素性を知らず、しれーっとサービスされたら(美味しいロゼね)で終わってたかもしれない。注意深く飲む必要はありませんが、よくよう考えると、ロゼの癖に(語弊あり)‥となるわけ。

普通のロゼ(語弊あり)は、ロゼ単体で‥まあ、ハムサンドとか(パニーニと言え)そういう軽食までしか想像が及ばないんですが、このロゼは、アッビナメントもより赤に近い。負けないだけの果実の香味、酸味、そして渋味があるわけだ。

三日目は冷蔵庫に入れておいたものを少しの時間放置、グラスに注いでからも温度を上げるために少し放置しておいたもの。グラスは同じくシュピゲラウ・ディフィニッションのユニバーサル型。少しローズヒップ、アップルティーなお茶の風味を感じるのはやっぱり渋味からの連想。旨味が酸味が、旨ちゅっぱくてとてもおいしい。うん、この三日目が一番旨いかもしれないし、少しは冷えてた方がいいかもね。いやあ、旨ちゅっぱい。ライトなキャンティ・クラッシコ?でもないんだけれども、サンジョヴェーゼ主体ってのは理解できるし、ソリッドでピュア。

三日目は旨味が出てなめらかさもある。初日と二日目よりも酸味が前に来るが、変わらず渋味も豊富。ワイン単体でもおいしいし、興味深いワインに変わりはないんだけれども、今はイタリア産のハムやサラミがないのがツライところだが、成城石井でちょっといいスペインのハムを調達するもよし、やっぱりトマトベースのイタリア料理とは合うはず。ロゼってついつい、サーモンと合わせたくなるが、もっと血の気の多いカツオやマグロでなんとかしたい気分。

ロゼで三日目旨いとかは怒られそうですね。初日から旨いんですよ、二日目も、三日目の終始旨い。時間経過や温度による変化も楽しいロゼ、そう、ロゼなんだなあ。

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