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Rosso Piceno Tara 2021 Tenuta Cocci Grifoni

マルケ州の赤

	更新履歴 2023/02/28 通常特価 2,280円(税込) 販売価格 1,980円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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ロッソ・ピチェーノ・タラ 2021 テヌータ・コッキ・グリフォーニ
《イタリア／マルケ／赤／サンジョヴェーゼ50%、モンテプルチアーノ50%／ミディアム》

1933年から4世代にわたりマルケ州は、サン・サヴィーノ・ディ・リパトランソーネ地区でワインを生産しているコッキ・グリフォーニ。現在はマリネーラとパオラ姉妹が中心となり運営されておりワイナリーの改築しましたが、スラヴォニア産のボッテを使い続けるなど古典的なスタイルは維持しているそうです。

初ビンテージは1981年。南東と南西向きの標高200mから250m、粘土質土壌で栽培されるサンジョヴェーゼとモンテプルチアーノの混醸。28度以下で醸しとアルコール発酵、ステンレスタンクで4ヶ月の熟成後瓶詰め。

飲んでみました。

非常に華やかなラベル。コルクはディアムじゃないディアムっぽい4,5cm。グラスはヴィノムのキャンティ型。表記のアルコール度数は14度。なるほど、なるほど。サンジョヴェーゼにモンプルが混醸だからこういう色なんですよね。黒に紫が加わった赤色な感じね（わからんわ）。スミレの香りにスパイスとプラム、チェリーよりも少し紫から黒のベリー系果実香がやや優勢。樽熟成はされてませんが、モンプルらしい分厚めの果実香はあるが、香料的な香りでないのはイイですね。果実香しっかりですが、酸味を連想させる香りもありますよ。口に含みますと‥正直、モンプル超久々に飲むんですが、そうそうこの感じ。独特の濃さを感じるぐらいの果実味がしっかりしてる。でもサンジョヴェーゼも感じるからやっぱり混醸。重すぎないし、チープ過ぎないし、派手過ぎないのはサンジョヴェーゼが混醸されてるからと断言しよう（大丈夫か）。旨味もしっかりあるが、心地良いタンニン、酸味もバランスが良い。抜栓後すぐの一杯目ですがとてもよろしい。少しベリー系果汁に湿った粉っぽさはモンプルの特徴。14度と高めですが、飲みやすいですね。渋味と酸味の恩恵。甘味のあるミートソース（ボロネーゼじゃないぞ）や、ケチャップとウスタソースで作ったソースのハンバーグとか、いい意味でカジュアル（Ｂ級とは言わないぞ）な洋食系にもいいと思いますね。既製のデミグラスソースなんかもいい。そうよ、モンプルってカジュアルな要書屋やさんとか、気軽なイタリア料理店のグラスワインとかのイメージもある。ただ、濃さの演出のひどいモンプルが横行する中、これはある程度の濃さの風味を感じながらも、サンジョヴェーゼがいい仕事してる。うん、アブルッツォの方には申し訳ないが、マルケのロッソ・ピチェーノは好バランスだわ。二杯目はもう少しシリアスな表情も出てくる。渋味を感じるさせる香りがとてもいい。樽は使ってないんだけれども、コーヒー豆のロースト感（樽を焼いた風味）があるんだな。だから、モンプルにバリックとか、新樽とかは過剰演出なんじゃないかと思うんだよね。これぐらいで丁度いい。日常使いするにはね。ああ、なんかちょっとノスタルジーあるな。いかにトスカーナとピエモンテ、あとはサルディーニャやシチリアの島ワインに傾倒してたかわかるわ。アドリア海が見える、俺には見えるぞ！ボトルじゃなくて、250mlか500mlのデカンタに入ってて、なんかわからんけど旨いワイン部門１位になれそうな気がする。

二日目もマイルド、樽はかかってませんがどこかミルキーな風味はモンプルですね。イチゴも感じますが、やっぱり紫のベリー系果実の香味が主体。特徴的なスパイスは、野性味ある小粒のベリーからも感じますが、スミレの花ともとれますね。サンジョヴェーゼとモンプルの混醸は久々に飲みましたが、14度という度数もありますが、香味に深み、複雑さもあり満足感ありますね。比較的洗練された雑味はないものの、どこか地酒感はちゃんとありますね。