Rosso Rose 2010 Castello di Torre a Decima
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ロッソ・ロゼ 2010 カステッロ・ディ・トッレ・ア・デチマ
《イタリア/トスカーナ/ロゼ/サンジョベーゼ/辛口》
先日、そのサンジョヴェーゼを白ワインに仕立てた(ヴィニフィカート・イン・ビアンコ)ロッセ・イン・ビアンコをご紹介させて頂きましたが、このサンジョヴェーゼをロゼに仕立てたロッソ・ロゼも、その白同様‥この2010年をもってサヨナラとなります。現地では醸され続けられるようですが、現在の輸入元さんがこのカステッロ・ディ・トッレ・ア・デチマを所有するシチリアのマウリージ社との契約が終了したことにより、新しい輸入元が決まるまで‥さてどうなるんでしょうか。このロッソ・ロゼは、昨年の2009年を輸入元さんに取寄せ頂き、さすがロゼにすると‥もう少しサンジョヴェーゼになるのよね‥この2010年もお取寄せ頂きました‥白同様‥キワモノを越えた美味しさ‥
こちらもロッセ・イン・ビアンコ同様に輸入元さんの扱いが終了いたしますので、次の輸入元さんが決まるまでサヨウナラ‥でございます。
最後の最後…ロゼも大人買い‥お待ちしております。
元々はシチリアでワインを生産しているマウリージ社が、トスカーナに進出したアジェンダが、このカステッロ・ディ・トッレ・ア・デチマ。正直に言うと、トスカーナのどこなのかすら情報もなくってすみません。本拠地であるシチリアでの話も割愛しますが、2002年に植樹を初めたというこのトスカーナのアジェンダでは、フラッグシップとしてチンクアンタというラベルにデカデカと「50」と書かれた‥どこぞのワインのパッチもんみたいなワインを醸すも、トスカーナのサンジョヴェーゼ50%に、シチリアのプチヴェルド50%という変態ぶりは華麗にスルーするとして‥このマウリージのトスカーナプロジェクトでそのヴィニフィカート・イン・ビアンコと並び、サンジョヴェーゼを「普通に醸さない」ロゼもまた美味なのでございます。
イタリアは土着赤葡萄品種でロゼを造ることは不思議ではありません。それが偉大なるネッビオーロであれ、サンジョヴェーゼであれ‥。例えば、かのビオンディ・サンティは植樹している葡萄はサンジョヴェーゼ・グロッソのみ‥ながら、自家消費用として白的な何か‥の必要性からそれを白仕立てで醸しロゼを作っています。リヴェルナーノは日本に輸入はされていませんが、サンジョヴェーゼからロゼを造るどころか、それをスプマンテにしちゃってる‥まぁなんでもあり‥なのもイタリアワインの魅力かもしれませんね。
結果、非常に楽しく美味しいワインにしちゃったのが、当主フランチェスコ・マウリージ氏。しかも、価格もお手頃。海抜200m〜250m、南、南東、東、西向きの(どないやねん!)ヴィグノーネ葡萄園からのサンジョヴェーゼをヴィニフィカート・イン・ビアンコな白仕立てで醸造し、ロゼに仕上げたのがこのロッソ・ロゼ‥ロッソなのかロゼなのかよくわからない名前であるのは華麗にスルー。醸造は発酵・熟成ともにステンレスタンクのみで、仕上げられます。その白ときっと畑も同じなんだろう‥と思うなかれ‥なヴィグノーネ葡萄園の葡萄はこのロゼ専用だそうです。
ロッセ・イン・ビアンコよりもこのロゼはより赤ワインに近いのは当然。そこはかとなくチェリーやベリーのチャーミングな赤い果実の風味と、ほのかな渋味(タンニン)を感じる酒質は、温度が上がればなお‥。
2010年も美味ですよ‥でもこれが最後‥残念無念。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
価格は2009年と同じですが、相変わらず価格帯を越えたなかなかのボルドー型瓶が使用されていますし、お馴染みの茶色地に白抜きのシックなデザイン、しかも紙質もいいのが嬉しいですね。この安っぽくないのが、飲食店さんも大人買いしちゃう理由かもしれません。キャップシールトップはロゼらしい色合いになっております。2009年のアルコール度数失念ですが、この2010年は13度の表記となります。コルクはビアンコ同様、真っ黒のシリコンでブショネの心配なし。グラスはヴィノムのキャンティ型一択、冷蔵庫キンキン温度からスタートです。
紫、赤の濃い目のバラ色が非常に鮮やかですね。グラスに注ぐ時点で魅力的なロゼの香りが広がります。温度が低いためにやや香りの開きは弱いのは昨年同様‥この後、温度が上がってから(この時期、上げるの大変ですけどね)が本領発揮か。スミレなヴァイオレット香、紫のサクランボ、バラの香りがエレガントですね。オレンジの皮。口に含みますと、透明度のあるクリスタルがよく溶け込んでいます。フレッシュ系のぷちぷちはなく、ヴィニフィカート・イン・ビアンコのロゼ仕立てがよくわかるミネラルウォーターな厚みを感じますね。飲み込んですぐにサンジョヴェーゼらしいスミレの香りが鼻孔に飛び込み、ふぅ‥サンジョヴェーゼやん。
ほど良い密度と厚み、じゅんわりとした酸味にほどよい旨味がとても美味ですね。余韻も相変わらずちゃんとあるのもエライな。どこか柑橘の白いピロピロの香り、まだこの温度ではあまり渋味は感じませんが、これは居酒屋的に冷やしトマトが欲しいな。赤いチェリーや、紫のベリー、チョークの白い味、すべてがほど良いロゼであり、西野嘉高のようなサンジョヴェスタが喜ぶサンジョヴェーゼでもある‥。
二杯目、グラスにたぷーりと注いでみたが、なかなか温度は上がらないが、やはりライトボディのサンジョヴェーゼの赤‥という要素がありますね。ロゼがゆえの、赤よりも透明度がある‥は、よりエレガントにも感じさせます。終盤にかけて、酸味と渋
味が香りとともに‥を感じますね。味わいは、基本的にドライ。ながら、旨味の部分に甘味は感じると思う。香りには、カランと高音の甘味がほんの少しある。
あああああ‥どんっどん良くなるわ。
温度が上がってくると、さらに赤に近くなる。密度の隅々まで果実の要素が行き渡り、香りはさらに複雑に、味わいもさらに複雑に‥
完璧なるサンジョヴェーゼはロゼなのか?
二日目は冷やさず(それでもこの気温だと‥)グラスはヴィノムのキャンティ型で。それほどチョーキーなミネラルではなく、あくまでもクリスタルで透明度がある。二日目もチェリーやスミレのフレーヴァーが活き活きとしていて、酸味も上質だなぁ。そう、酸味がこの価格にしてはかなり素晴らしい質、そこに、サンジョヴェーゼの渋味チラリは、やはりタダモノのロゼではありませぬ。余韻‥(案外)長いのなぁ‥。
昨年よりも全体的に香りはよく出ているのはロッセ・イン・ビアンコ同様の感想かな。そして、冷やさなくていい‥冷やさない方が美味しい‥のは昨年同様。ロゼやヴィニフィカート・イン・ビアンコならではの中性的なオカマ具合は、実は料理を選ばず‥いや、選んでもよいのだが、案外幅広い料理に合うのですよ。
三日目も冷やさず最後の一杯。香り、味‥まったくブレてないし抜けてませんね。もちろん酸化したニュアンスもありません。強いて言えば、旨味が増したと感じ、ロゼらしく赤い果実達の味わいが増した‥。これは素晴らしいサンジョヴェーゼのロゼ。
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