Amarone della Valpolicella Vigneto di Monte Lodoletta 2006 Dal Forno Romano
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※商品は輸入元取寄せとなります。
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ ヴィニェート・ディ・モンテ・ロドレッタ 2006 ダル・フォルノ・ロマーノ
《イタリア/ヴェネト/赤/コルヴィーナ、コルヴィーナ・グロッソ60%、ロンディネッロ20%、クロアティーナ10%、オセレータ10%/フルボディ》
実は(よくご存知かと思うが)、アマローネはおろか、ヴェネト州のワインの取扱は非常に少ない。特に苦手意識はありませんが、なかなか機会に恵まれなかったのかもしれません。誰もがヴェネト州の銘酒として知るヴァルポリチェッラやアマローネ。ながら、アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラがそのレチョートと共にDOCGに昇格したのは、2010年3月と極最近のこと。バルドリーノ(・スペリオーレ)ですら2001年に、ソアーヴェ(・スペリオーレ)も2001年に昇格しておりますし、ヴェネトどころかイタリアワイン界最後の大物がDOCG昇格を果たしました。
ちょっとDOC法を(軽く)おさらいしておきましょう。
□ヴァルポリチェッラ D.O.C
1975年制定。コルヴィーナ・ヴェロネーゼ45〜95%、ロンディネッラ5〜30%、その他25%まで。特定の古い地域のClassico(クラッシコ)、Valpantena(ヴァルパンテーナ)は、その地域名を表示可能。
□アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ D.O.C.G
2010年制定。コルヴィーナ・ヴェロネーゼ45〜95%、ロンディネッラ5〜30%、その他25%まで。陰干ししたぶどうから得た果汁の残糖がほとんど無くなるまで発酵させ、さらに木樽で2年ほど眠らせるamarone(苦味の強い)ワイン。
□レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ
2010年制定。コルヴィーナ・ヴェロネーゼ45〜95%、ロンディネッラ5〜30%、その他25%まで。Reciotoという言葉はrecie(耳)からきたもので、葡萄の房の日当りが良く糖度の高い肩の部分でワインと造ったことからこの名前が付いた。
生産地域も同じ、品種構成も同じとなります。生産者によってアパッシメント(陰干し)や、リパッソ(二重発酵)の違いなどがあるかと思いますが、基本的には兄弟ワインと考えても良いかもしれません。レチョートと、アマローネの違いは発酵期間による糖度の違いと汲むこともできますし、ヴァルポリチェッラとアマローネの違いは、いわゆるセカンドか否かという違いと汲むこともできるかもしれませんね。もちろん、生産者によっては品種構成も異なることもあるし、ヴァルポリチェッラはピンからキリまでがなかなか激しい銘柄だと言える。
もちろん完熟を目指した栽培、さらにアパッシメント(陰干し)を施すことで糖度が上がり、糖度が上がるとアルコール度数もあがる‥そんなワインは、少なくともアパッメントの肯定や、陰干しした後の葡萄の搾汁量を考えても、高コストなワインとなり、これまで、それこそDOCGでもないのに、価格は超一流のバローロやブルネッロも超える‥そんな立場ながら、その独特の甘味と苦味、高いアルコールに由来する風味は忘れがたく、熟成ポテンシャルも果てしなく長い偉大なワインでもあるのです。
そんなアマローネの生産者と言えば、ベルターニやマアジを挙げるお客様も少なくないでしょうが、クインタレッリや、このダル・フォルノ・ロマーノを挙げるお客様もいらっしゃることでしょう。個人的にはアッレグリーニや、最近ではピエロパンのそれも素晴らしい作品だったと思い起こします。苦味の強い‥という意味ながら、その甘味ある香味、ふんだんなスパイス、高いアルコールも甘味や丸みに貢献しているかな‥とにかく複雑で凝縮したワインであることに間違いありませんね。
そんな中、今回はダル・フォルノ・ロマーノ特集のご案内となります。過去にはネッターレという白葡萄から醸されるデザートワインが過去5ビンテージ(1988、1990、1994、1995、1997)のみ生産されたこともありますが、現在は、ヴァルポリチェッラ、アマローネ、レチョートの三種類がリリースしており、輸入元さんの在庫は2003年と、2004年がございましたが、そのビンテージ評価、各ワイン誌での評価、為替の都合で、逆に2004年の方がお安い銘柄もあったりして‥を加味して、2004年のみをご紹介したいと思います。なお、2005年のヴァリポリチェッラは天候不良のため、アマローネを醸さず‥だったそうで、さらにお安くなっているようですが、当の本人もこれまでで最高‥と唱う2004年の本調子度をぜひ体験いただければ‥と思います。
■ダル・フォルノ・ロマーノ氏の経歴(輸入元資料コピペ)
1957年、ヴェネト州イッラージ近くのカポヴィッラに生まれる。祖父、父とも農夫であり、ロマーノ氏も小さい頃から農業を手伝っていた。この頃に畑の基礎知識を学んだといえる。それ以上に、いかに農業が大変か身に染みて理解したという。
その後、祖父のルイージ氏が兄弟間で細分化した土地を一つにまとめ農業をはじめた。この頃は幅広い農産物を作り、トラクターのような機械は無く、牛や馬などの動物を使い耕していた。当時ルイージ氏は、このあたりでは「ワイン鑑定にたけている人物」として知られており、現在ロマーノが歩んでいる道の中に祖父の姿が見られる。 当時このあたりのブドウは地元の組合に売られていたが値段は低く、生活最低限の収入にしかならなかった。
中学校の後は農業専門学校へ入り卒業したが、父の農業、他の農場を見ても自分の将来が明るいものとは考えられなかったという。彼からすれば同じ事を繰り返すだけの仕事で満足感、未来と言う物を感じる事が出来なかった。当時ロマーノは22歳前後で苦悩の時期、自分に自信がない、人生何をしていいか判らないといった時期を過ごしていたという。
この時、周りの農業の状況を見て「なぜ自分のスタイル、品質向上の努力、改革、実験、リサーチなどを行わないのか? また自分の生き様を表現しないのか?」と疑問をもち、それらの疑問はその後のワイン造りの基礎となっていった。
1970年代後半結婚をし、自家製のラベルもないワインを家庭訪問し販売した事もあった。
1980年代初め、25歳の時にジュセッペ・クインタレッリのワインを飲み直感する。「これが自分の進むべき道だ。」と。その後クイッタレッリ氏と頻繁に会うようになり、ワインに対する哲学を学んだという。世間ではロマーノ氏がクインタレッリ氏の元で働いていたと言う人もいるが、そういう事実は無く、週末にワインを持って行きワイン談義をしていたと言うのが真実。二人は会って直ぐ友人関係になった。どちらかというと、親子のような関係に近かったかもしれない。クインタレッリ氏の子供は娘ばかりだったので、ロマーノ氏を息子のように思ってくれたという。
進むべき方向が定まっても、実際それを実行に移すのは容易ではなかった。それまでロマーノ氏の持っていた畑はブドウを大量生産するように仕立てられた畑で、当時イッラージの畑から良いワインが出来るとは考えられていなかった。クインタレッリ氏もそう考えていたという。
しかしロマーノ氏はゼロから始めた。アグロノモはもちろん、エノロゴもいなかった。唯一の自信は子供の頃から農家として畑で働いてきた経験、またマエストロ(クインタレッリ氏)とワインづくりの談義をする時間であった。
まずブドウ樹1本にできるブドウ房を徹底的に少なくさせようと試みた。しかし数は少なくなったものの、房は大きく実は巨大になり、水で薄めたようなブドウができた。大変な労力の要る仕事だが、「自分の求めるワインを造る」という魅力には、どんな困難も障害ではなかった。ロマーノ夫人も一緒に畑に出て働き、助けたという。
ロマーノ氏曰く、「ブドウは人間同様、長きに渡り続けた習慣は直ぐに取り去ることは出来ない。時間とともに少ずつ新しい環境に順応していく物である。故に継続し、待ちつづけるという我慢忍耐が必要である。」
1983年 がアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラDOCのファースト・ヴィンテージとなった。1988年よりバリックを実験として使い、商品としては1990年ヴィンテージから使用している。 彼の既成概念にとどまらないワインづくりは、常に新たな試みとして実現されてゆく。
1990年代に入り銀行から膨大な借金をして古いカンティーナ、畑の改善などを始めた。妥協のない理想を求める姿はそのカンティーナ、畑にも歴然と表れている。
■収穫とアパッシメント、醸造、熟成。
標高350m付近の沖積土(岩石70%、泥土15%、粘土15%)の土壌で高い密植樹(haあたり11000本〜12800本)で栽培される葡萄の収穫は手摘みとなります。畝に8人が横に並び、葡萄を一房ずつ丁寧にハサミを入れて収穫します。畝と畝の間を通る特製の手押し車には「プラトュー」と呼ばれるプラスチック製の箱(カゴ)が乗せられ、葡萄傷つけないように配慮されています。収穫は一房どころか、粒単位で選別することもあり、その選別はかなり厳しいものとなっています。
収穫に使用した「プラトュー」は、乾燥させる肯定でも威力を発揮します。二列ずつ、高く積み上げラてた「プラトュー」の間を送風機が往復します。全ての「プラトュー」に均等に風が当たり、乾燥ムラのないように工夫されています。
また、肯定の中で酸化を防ぐ配慮も施されています。ラッキング(滓引き)回数を減らすことのみならず、徹底して外気との接触を避けるために窒素ガスを注入できる特別な小さなタンクが特注され、樽熟成中に目減りする分に窒素を充填しています。酸化を防ぐ醸造は、その分熟成に時間を要し、樽熟成期間の長さは必然でもあるのです。
樽材に関しては、バリックは基本的にアメリカンオークの比率が高いようです。フレンチオークでないことに批判も少なからずあるそうですが(樽のニュアンスが強過ぎるとのことで)、これもダル・フォルノ・ロマーノ氏の長年の試行錯誤での結果だそうです。樽のローストに関しても試行錯誤が続いており、蒸気で焼いたもの‥などを試すなど、毎年、実験と修正を繰り返し、自身の理想と求めるスタイルの具現化を追求しています。
手摘みで収穫後、風通しを良くするために各房にハサミを入れ、すべての葡萄を3ヶ月陰干し。発酵はステレンレスタンクでの発酵後、オーク樽に移動。熟成は新樽比率100%のバリックで36ヶ月の熟成後、瓶熟成24ヶ月以上。アルコール度数は17.13度。
その凝縮度は半端なく、さすがにアマローネを名乗るダル・フォルノの作品は極上。もはやお料理と合わせるのではなく、ワイン単体で楽しみたいですね。ドライフルーツやフロマージュ、最後の勝負ワインに最適なワインがアマローネ。その熟成ポテンシャルも計り知れませんよ。もちろん抜栓後も長く楽しめるでしょう。
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