Pignacolusse 2006 Jermann
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ピニャコルッセ 2006 イエルマン
《イタリア/フリウリ/赤/ピニョーロ/フルボディ》
イエルマンと聞けばドリームスを筆頭に良質な白ワインを‥な、イメージが強いのですが‥フリウリの土着品種といえば、レフォスコやスキオペッティーノ、そしてこのピニョーロですね。長らく評価されてこなかった品種ながら1900年代初頭にブドウ品種学者に高く評価され、注目されるようになったそうです。
1981年、レ・ヴィーニェ・ディ・ザーモのエノロゴであったウォルテル・フィリプッティがピニョーロの古木が栽培されていたアヴァツィア・ディ・ロサッツォ(修道院)の畑を入手し、その品種を保護。絶滅寸前だったこの品種を復活されましたが、そう‥後に、ザーモとこの畑の所有権に関して一悶着あったのを思い出しました。ウォルテル・フィリプツティを名乗る生産者名もいつぞやのヴェロネッリに「?」とされたんですよね。そんなイワクツキ(?)の品種がピニョーロ。復活したとはいえ、まだまだ栽培している農家は少ない。
今回ご紹介するのはイエルマンのピニョーロです。イエルマンもこの品種に注目し、さらなる高らみを目指している作りて。以前に2001年をご紹介した際はその名前の由来として"Pigna(ピニャ)"は"Pine Cone(松ぼっくり) "を意味すると記載しましたが、正規輸入元さんの情報では"Pigna"は品種であるピニョーロに由来と記載され「Colusse(コルッセ)」は畑名とな造語になると‥。
しかし、グーグル先生に翻訳して頂いても"Pine Cone"は"Pigna"と出ますしね。まぁご覧の通り、ラベルに松ぼっくりが描かれているわけですし‥と、公式サイトを見てみたら‥やっぱり。
エノテカさんっ!!やっぱり松ぼっくりが由来やんか!!
まぁいい。
ちなみにコルッセという単一畑なので‥"Vigna Colusse"なんだけど、その"Vigna"と"Pigna"がカケてあるのです(ここ笑うとこやで)。
ちなみに、ピニョーロの葡萄の房と松ぼっくりの形が似てるそうです。収穫後のピニョーロは、木製の桶でパンチダウンを施しながらの醸しと発酵後、新樽バリックで18〜24ヶ月の熟成後瓶詰めされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ブルゴーニュ型ボトル。イエルマンらしい多角形のラベル。前述の通りちょっと懐かいさもある松ぼっくりの絵。バックラベルに記載のアルコール度数は14度。コルクは頑張って欲しい5cm。グラスは悩みましたがまずはオヴァチュアで。熟成という意味ではなくほんの少し焦げ茶色がかった深い赤色ですね。かなり深い色合いです。濃厚なカシスリキュールのような風味がありますが紫じゃないんですよね。マラスキーノチェリー、樽由来のヴァニラの香り。アルコールのボリューム感ある甘味を感じさせますし、どこか独特の果実香とスパイスがとても魅惑的。
深く香ばしい…ピニョーロ独特の甘味を感じさせる香りですね。
口に含みますと輪郭に厚みを感じ‥重いですね。ローストした香ばしい樽のニュアンスが濃厚な果実味とマッチしています。やはりカシスリキュールやマラスキーノチェリー的な香味で、ほどよくエキスも高いですが、甘味の中に乾いた果実のニュアンスがあるんですね。干しぶどうの皮のような。セミドライのイチジク、どこか鉄分もあるんですよね。土着品種の面白さは、国際品種にはない香味があり、それが複雑に感じるところかな。
高めのアルコールはボリュームを感じさせますが、馴染んでおり暑苦しくはありません。そんあアルコールや、それなりに高いエキスをしつこく感じさせないのは豊富な酸の恩恵。
この香ばしさ‥この甘味‥
ああ、モロゾフのココアピーナッツを思い出す。
ふぅ、まだ一杯目ですが、グラスの中でムクムクと大きくまとまってきましたよ。乳脂肪の高いクリームのニュアンスや、戻り香(≒ゲップ)にコーヒー牛乳。スパイスも感じとても個性的。ドライフツーツ的な要素があり、アマローネ(コルヴィーナ)が好きなお客様は入りやすいかもしれません。そんなドライフルーツや、ミルキーな部分を感じるので、ターメリックなスパイスは感じませんが、ココナッツミルクの風味あるカレーに合ったりするかも?煮込み料理など強い味付けでも負けそうにありませんね。
二杯目はブルゴーニュ型グラス。ああ、さすがに香りが広がりますね。香りだけsでもこちらのグラスで正解かな。香ばしい樽やココアの香りに、甘味もちょっと茶色のニュアンスなキャラメルっぽさ。揮発するアルコールが濃厚という滞留しがちな要素を引っ張って広げてくれますね。とてもなめらか‥深い香味。ピニョーロは超久しぶりに飲むのですが(モスキオーニ以来かも)、これ‥俺好きやわ。
二日目は迷うことなくブルゴーニュ型グラス。煮詰めて甘味を引き出しつつもキレある酸を持つバルサミコに、野生のチェリーをふんだんに漬け込んだ感じ。初日ほどヴァニラでない樽は木質な香りがミネラル香と交差する。カシスリキュール的甘味ある香りは大人しくなったかな‥それに応じてアルコール感もまとまってきた。ほのかに乳脂肪分、なんやろね‥この独特のフルーツ香(←それを説明しろよ)。どこか鉛筆の芯的な乾いた部分もありドライなんだけれども。
口に含みますと、ああああ‥あれだ。赤く濡れたニッキ。うん、とても濃厚な果実の深みはニッキ風味の寒天が添えられている‥おっと、黒蜜の風味もあるし、まさかこのワインは‥
ニッキ風味寒天、カシスやブルーベリーの青果やドライフルーツ、黒蜜、乳脂肪分の高いヴァニラアイスを添えた‥
あんみつ(餡蜜)!
(できれば‥壇蜜でお願いします!)
うん、この例えは悪く無い。ただし、上記のあんみつをミキサーにかけて、焼酎入れらきっとそうなる(アルコール感を補充)。
二日目も時間経過で深みが増し、まとまってきましたね。渋味と酸味が落ち着き甘味に抱え込まれる感じ。うん、甘味はあるんだが、味わいはしっかり辛口。余韻も初日よりもグンと長く感じますね。
三日目‥グラスをサイズダウンするかどうか迷いましたがブルゴーニュ型です。基本的に強い品種‥まだまだ強い香味を持ちますのであまり変化がありませんね。十分ブルゴーニュ型グラスで耐えています(耐えるっていう表現も違うかもしれないが‥)。ちょっと、いや相当にエロいんですよね。餡蜜‥壇蜜‥を連想してしまったからなおさらですが。この三日目は、果実の香味はさらに中心部へのベクトルで、ビシっと毛細血管状に這う酸味が豊富、アフターにホロホロとした渋味も心地よい。どこか鉄分を感じさせるところに昆虫の甲冑(←決して悪い意味ではない)のイメージ。濃い旨味が甘味を伴いますが、当然のことながらサンジョヴェーゼとはぜんぜん違うベクトルですね。
グラスの中でほんと良くまとまりますね。注ぎたての一杯目は参考記録が吉ですよ。セラーから出したてなのですが、温度が上がってくると‥うん、やや高めに推移する状態がこのワインの美味しいところです。
ちなみに‥今宵のワインの肴は‥アワビのバター焼です(なんて豪華なんでしょう)。塩気は肝心、バターの焦げた風味が合うわぁ。そういう意味でもやっぱり北のワインだなぁ‥と思います。
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