Anas-Chetta 2007 Le Strette
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■ ナシェッタ 2007 レ・ストレッテ
《イタリア/ピエモンテ/白/ナシェッタ/辛口》
ピエモンテ州は、クオーネ県‥ノヴェッロ地区なんていう、聞いた事あるようなないような場所ですが、ヴェネッリ誌の地図では、バローロ村のすぐ南の街なんですね。そんなノヴェッロ地区のみで栽培されているという(ホンマかいな)品種がこのナシェッタ。レ・ストレッテ所有の僅か2.6haの畑の中でも‥たった0.3haにナシェッタなる葡萄が栽培されています。
ラベルの表記は‥[Anas-Cetta]ですが、葡萄品種的には[Nas-Cetta]と書いてナシェッタと呼ぶようです。同じノヴェッロ地区をヴェロネッリ誌でチェックしますと、お隣であろうCogno Elvioという生産者もナシェッタからワインを醸しているようですね。(パシフィック洋行さんが輸入されています。ググると、そちらの方が検索でHITするようですね。いずれも希望小売価格が4095円(税込)の設定です。)
いずれもLange Bianco DOCとなっておりますが‥西野嘉高的には、ナシェッタなんて葡萄品種は初めて耳にしました。西野嘉高のバイブルである、出石さんの本にも、土着品種には詳しい‥中川原さんの本にもナシェッタは紹介されていませんしね。
残念ながら、生産者に関する詳しい資料がないのが残念ですが、マウロとサヴィオ・ダニエーレ兄弟が、醸造家も雇わずに細々と生産しているようです。若干のバローロ(二種)に、バルベーラ・ダルバ、ドルチェット・ダルバも生産していますが、いずれもその規模は3000本に満たないもので、このナシェッタに関しても2000本しか造られていません。
最も古い樹で、その植樹が1948年だそうな‥その後1975年、そして最近の植樹が2003年ですが‥樹齢は60年にも迫る古木からのナシェッタで醸されます。収穫されたナシェッタは、若干の醸し期間を経て、5度という低温で18時間のスキンコンタクトの後、圧搾。ステンレスタンクでの発酵は16度に保たれ約25日〜30日間‥。澱と接触させたまま6〜8ヶ月の熟成後瓶詰めされます。
輸入元の資料に‥
「ちょうどリースリング種とソーヴィニョン種の中間のような味わいが楽しめる‥」
とあり‥半信半疑で飲んでみたところ‥
ドンピシャっ!!
これまで、様々な土着白葡萄品種を経験してきましたが‥この感じは初めて。リースリングでないものからリースリングの感じ‥なかなかありません。そしてリースリングとソーヴィニョンブランなわけですから、その個性が癖には感じないはずでとっつきやすい‥と言えるでしょう。新しくもあり、不思議と懐かしいのは、やっぱりリースリングの恩恵かも‥。ピエモンテの土着品種に‥こんなのもあったんですね。しかもDOCだし‥。ピエモンテの中でも栽培面積は少ないでしょう‥つまり生産者も少ないですから、同じくナシェッタからなるワインが、他に日本市場で流通しているのか否かはわかりませんが‥このワインはぜひ経験しておいて下さい。
キラキラと清々しく輝いていますから‥。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ボトルは、ボルドー型で、リサイクルに向かない緑瓶ですね。エチケッタは統一されたデザインですが、このナシェッタは緑色で、その酒質を表現しているとも言えます。ラベルに表記のアルコール度数は12.5度で、うんうん、このぐらいの度数の欲しかったんだ。グラスはオヴァチュアで、冷蔵庫チンチン温度からのスタートです。グラスに注ぎますと、薄めの緑茶的ですが、思ったよりも色がしっかり付いているとも言えますね。透明度は抜群で、エッジにぷちぷちがありますので、フレッシュなんだと想像します。香りは、清々しい新緑のソーヴィニョンが一陣の風となりますが、そこに、白い花や、もぎたての白桃を氷水で冷やして、ガブっとしたら‥スローモーションでジュースがほとばしる系のリースリング香は、爽やかな甘味を‥。
ナシェッタ ≒ ソーヴィニョンブラン + リースリング
という公式が香りからだけで成り立ってしまいます。そう‥今、まだ飲んでもいないが、あなたの経験値の中のソーヴィニョンブランの香りが、そのニュアンスと、リースリングのそれを混ぜてみて下さい。
そう、それです。
どこかに、杏や、キンカンのような黄色の果実もありますね。パイナップルのピューレを薄くした感じ‥ともとれます。どこかゲヴェルツにも似た白い花と、白胡椒のスパイス感も面白いですね。とっても複雑なんだなぁ。
口に含みますと、決して酸っぱいわけではないが、十分な酸味もありーの‥やっぱりゲヴェルツに似た含み香がありながらも、ソーヴィニョンブランとリースリングの要素を意識すれば、そのパーツが見えてくる感じ‥。スッキリ感もあるが、ほどよいボディも持ち、ゲヴェルツほどの甘美な感じではないが、あっさりとも言える甘味がある‥。
ナシェッタ ≒ ソーヴィニョンブラン + リースリング ≒ ゲヴェルツ
こんな感じかなぁ。このナシェッタ‥いきなりゲヴェルツに似てる‥じゃないのね。ソーヴィンニョンブランとリースリングの要素があって、それが合体したら、あら、ゲヴェルツにも似てるやん!!そんな感じです。
スワリングしてますと‥白桃の香りが上がってきますね。そこに、やっぱり薄めたパインのピューレ的な黄色の香りも混ざります。思った以上に余韻も長く、きっと皆さんの経験値の中にある要素ばかりなのに、新しい感覚があるんですね。
冷やし方も含めての温度でいろいろと使えそうな感じ。氷水などで、キンと芯まで冷やしてもいいだろうし、ちょっと温度を上げてもボヤけずに、香りが広がるんですよね。
清々しいソーヴィニョンがキラキラしてるんですが、リースリング特有の白い花束の香りは‥まるで、新緑の丘の上に立つ‥クララのようです。ハイジなほどヤンチャじゃないね‥どこか清楚な感じがあるんだな‥。
白パンや、とろーりチーズには合いそうにありませんが、案外カタツムリに合うかもしれません。(←俺はヨーゼフか‥)
ワインの肴は、カブの浅漬けですが、まったく合いませんでした。ただ、まったく違う感じだったので、舌をニュートラルにするにはいい塩っけでしたけどね。温度とグラスで遊んでみたいワインですね♪
ナシェッタ単一なのに‥馴染みのある葡萄品種三種盛りな様相は‥とっても複雑‥。
うーんイイ♪
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