Chianti Classico 2004 Castello di Ama
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キャンティ・クラッシコ 2004 カステッロ・ディ・アマ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ80%、メルロ12%、カナイオーロ+マルヴァジア・ネラ8%/ミディアム》
1972年の創業‥当主となっているロレンツァ・セバスティ女史の夫で醸造家を勤めるマルコ・パッランティ氏は1982年から参画したそうです。ガイオーレ・イン・キャンティ地区の優れた生産者であるのはご存知の通り。メルロからなるラッパリータを代表とする国際品種からなるワインも醸していますが、単一クリュを名乗るキャンティ・クラッシコは歴史が古いですね。
2010年からは若樹で醸される"AMA"という名前のついたCCがリリースされていますが、アマの伝統的なCCは"Castello di AMA"という名前を名乗ります。この2004年を含め、CCと名乗っていた時代もありますし、その後CCRを名乗るようになります。
その"AMA"CCがの誕生2010年というタイミングということは‥そうCCRGS(キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ・グラン・セレツィオーネ)の初ビンテージも2010年となりますから、これを機に‥ということのようです。CCRGSに関しては生産者の中でも賛否両論の様ですが、マルコ・パランティ氏はなんせキャンティ・クラッシコ協会の会長さんですからね。もちろんChianti Classico Collection 2014でも、アマのCCRGSがデビューしました。西野嘉高もちらっとラベル画像を見ましたが、そこにどうもクリュ名は記載されてないように見えましたので、どうやらこれまでのベッラヴィスタやカスッチャのクリュCCはそのまま存続?それともCCRに格上げ?まだ確認ができていません。
現在CCベッラヴィスタとCCカスッチャのエノテカさんでの希望小売価格は21,000円(税別)はとても高額ですね(モンテラポーニのCCRバロン・ウーゴなんてかわいらしいもんです。)クリュCCの方がCCRGSよりも高額に?それともクリュは廃止になってCCRGSに?まだわかりません。
さて‥今回ご紹介するのは、カステッロ・ディ・アマのスタンダードなキャンティ・クラッシコの2004年。前述の通り、最近のビンテージではCCRを名乗っていますが、この頃はまだCCでした。スペックはあまり変わらないかと思います。近年はカナイオーロが外され、サンジョヴェーゼ以外の20%がマルヴァジア・ネラ、メルロ、カベルネフランで占められているようですが、この2004年はまだフランは入ってなかった頃のようです。
海抜390m〜530m、1974年〜1978年にhaあたり3000本で植樹されたブドウや、1996年にhaあたり5300本で植樹されたブドウも使用されているはずです。30度〜32度に温度管理されたステンレスタンクでの発酵時には毎日パンチダウンが施され21日〜23日間、果皮とともに醸されます。マロラクティック発酵が終わってから各品種をブレンドし新樽比率20%のバリックで12ヶ月熟成されます。というのは、リゼルヴァを名乗るようになった2009年のスペックですが、そう違いはないと思います。
そのクリュCCの価格が高いのはよくご存知の通りですが、このCCもいいお値段してるんですよね。西野嘉高の好みの生産者のCCが2500前後‥3000円を斬る価格だったものですから、このCCがいかに高額か‥美味しいのは存じてましたが、ちょっとねえ‥でも、こんなバックビンテージ、しかも2004年が当時と変わらぬ価格となると、グンと価値、コスパも上がります。
カステッロ・ディ・アマの輸入元さんはエノテカさんの前はオーデックスさんだったと記憶しています。どちらがどーということもないのですが、やまやさんも扱ってらしたので、それであまり印象が良くないんです。あの棚に野ざらしにされてるのがちょっと嫌でね。まあエノテカさんも店頭はやまやさんと大して変わりませんけれども。だなんて心にも思っていませんので読まなかったことにしておいて下さい。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ラベルデザインはちょいと陰気臭いですが気にしない、気にしない。アマのオリジナル瓶で肩部分に凸モールドがございます。キャップシールや、DOCGのピンクの帯封もよい状態だし、液面もたっぷりですね。コルクはなかなかの質の5cm、グラスはヴィノムのキャンティ型。暗いピンクのエッジ、深みのある色合いですね。香りがめちゃくちゃ開いてるじゃないですか!深いスミレに微粉のスパイスをまとうしっとりと濡れ、熟したベリーの果実香が素晴らしい。13度のアルコールはイマドキのCCとしては低めに感じるかもしれませんが、これぐらいの度数だからこその馴染感。確かにメルロっぽい香りがなくもないが、アマらしさ‥って実はマルヴァジア・ネラなんだと思うのよねえ。
まだ口に含んでいませんが、香りが厚みのあるシルクのようなやわらかさがある。そう、このワインの色のようなシルク。シルクとベルベットの中間ぐらいの起毛。口に含みますと、いい熟れを感じますね。ユルユルではない脱力系‥とてもおおらかな果実の膨らみがあり、硬さではなくふわりとした密度がある。
まだ熟成香は出ていませんが、タンニン量も多いながらもとても質が高いですね。酸は、一杯目から湧き出る旨味とともにじゅくじゅくに濡れてます。とても味わいは濃いのですがスムーズ。リリース仕立て‥を長らく飲んでいませんが、スタンダードなCCとしては相当上質であるのは感じますね。
このアマのCCの前に飲んだサンジョヴェーゼは大樽熟成のサンジョヴェーゼだったのは差し引いてもややモダンなスタイル、でも、モダン過ぎる派手さがないのは、熟成段階に入ったからではなく元々そう派手なスタイルでないと推測されます。バリックの樽のローストな風味は馴染んでおり、わかりやすい果実味がありつつも、どこかやっぱりマルヴァジア・ネラにアマの個性を感じ美味しいですね。
マルヴァジアはお馴染みの白ブドウも亜品種が沢山あるようでイタリア全土で栽培されていますが、ネラは黒ブドウなんですね。果肉感ある桃とか‥比較的アルコールも高くなるようで、このワインにもメルロ混醸とはちょっと違う個性ある風味を与えています。
二日目もヴィノムのキャンティ型です。初日同様に香りは開いていますね。スミレにどこかオリエンタルなスパイス、ハッカクやクローブ?完熟した桃の産毛。香りは複雑で鈍痛のような重みがあります。樽由来のヴァニラ。口に含みますと旨味が乗ってきましたね‥そして酸味が隅々まで。シルキーな密度に継ぎ目なく重めのミディアム。香りの鉛筆の芯はメルロ由来か‥。アルコールも13度なので、エキスぃな濃さではないのですが、味わいの濃さや力強さは満足度が高いですね。グラスの中でも時間経過でミネラリーな張りも出てきます。
三日目もヴィノムのキャンティ型。ふわりとチョーキー。墨汁、軽くインク。二日目までのフルーツ香がやや大人しく感じ、土壌由来の香りが今は顕著。全体的に閉じではありませんが、初日や二日目の開放的な香りが馴染んだ感じですね。グラス内壁を垂れる脚はゆっくり。口に含みますと、味わいにもミネラルがあり果実味は大人しめ‥でも閉じではないんだな。旨味もありますねー、ポン‥とひとつ甘味があり、やっぱ美味しいわ。
四日目もヴィノムのキャンティ型。三日目よりもいい感じで脱力な開きを感じますね。味わいもしっとりと馴染んでおり美味。まったくヌケやユルみ、落ちることなく四日目まで引っ張ることも可能‥ながらオヌヌメは初日〜二日目ですね。私の毒味したボトルは澱もなく最後まで澄んだ状態が楽しめます。現行比は約6年、ちょうど抜栓したてから飲み頃な良い時期なんですね。
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