Roero Arneis 2017 Bruno Giacosa
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ロエロ・アルネイス 2017 ブルーノ・ジャコーザ
《イタリア/ピエモンテ/白/アルネイス/辛口》
本筋はブルーノ・ジャコーザの本拠地であるネイヴェ‥つまりバルバレスコの銘醸。祖父カルロ、父マリオ‥そして現当主であるブルーノと三世代に渡り、その名声を築きあげてきました。
現在、自社で所有する畑は約20ha。過半数は買いブドウでワインを醸していますが、これは祖父カルロも、父マリオもブドウの仲買人も仕事だった歴史があるんですね。とはいえ、カルロ氏は自社での醸造も初めていたんですね。第二次世界大戦の戦中や戦後は、ボトルワインの市場がなかったために瓶詰めのみで量り売りをしていた時期もあるそうですが、1961年‥1929年生まれのブルーノ氏の名前を冠した"ブルーノ・ジャコーザ"が誕生しました。うーん、なんて孫思いのじいちゃんだったのでしょう‥と思うが、この地方では祖父の名前を継ぐのはよくあることのようですね。
今なお、買いブドウも使用していますが、仲買人の家系な歴史は、どこの畑が優れているのか、誰が栽培しているブドウが優れているのか‥熟知しているんですね。そんなブルーノ・ジャコーザのワイン達…実は、ラベルには二種類の表記があるんですね。
・(Casa Vinicola) Bruno Giacosa
契約農家の畑から購入したブドウで醸されるワイン。
・Az.Ag.Falletto di Bruno Giacosa
自社で所有する畑から収穫されたブドウで醸されるワイン。
こう書くと、後者の方が‥というイメージありますよね。しかし、そこは長年買いブドウでの醸造の歴史を持つブルーノ・ジャコーザ‥すべてはネイヴェの醸造所で醸造されますし、買いブドウと自社ブドウでの醸造方法に差はありません。もちろん買いであれ、自社であれブルーノ・ジャコーザのクオリティーに差はありません。
ロエロ地区の15軒の古くからな馴染みの契約農家から買い付けるアルネイス種もジャコーザの品質基準をクリアした良質なもの。16度から17度に温度管理されたステンレスタンクで25日間の醸しと発酵後、タンク内で4ヶ月ほどの熟成が施され瓶詰。2013年、2014年13度、2015年と2016年は13.5度、この2017年は14度の表記となります。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのボルドー型瓶に白地のラベル。さすがジャコーザ!は、このコルクをご覧頂ければすぐに判明します。良質の5cmのコルク、ホレボレします。冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型でスタートです。透明度があり、少し金属的な輝きのあるレモンイエロー。ミネラルが混じる、柑橘果汁の香りに、少し白い花と白い果肉のフルーツの香り。香りからは、昨年よりも0,5度高めのアルコールを感じるわけではありませんが、香りは密ですね。
口に含みますと、やわからいミネラルの輪郭、密度があり、2016年よりも一回り大きく感じます。穏やかな酸があり、終盤の苦味と相まってやわらかな果実味、旨味が最後はちゃとキレがありますね(余韻が短いという意味ではない)。果実味に自体はのほんのりとした甘味があり、2016年はもっと柑橘の白いピロピロなども目立ちましたが、2017年は果肉っぽくてこれまたおいしい。果実味はアルネイスそのもの、かつ上品な密度なんですよね。品があります。
2016年よりも密度、ボディ、甘味もありますが、重たいわけではない。14度のアルコールはきっと暑いビンテージだったと思いますが、果実味はそれを、でも、酸味など構成要素は例年通り筋が通っていて不足感はありません。おだやかで旨味があり、やっぱり最後のちょっとした苦味がいいですね。もちろん、塩味もありドライな辛口ワイン。
少し温度が落ち着くと、白いピロピロや、緑薄めのハーブっぽさも感じられます。2017年はおだやかで、シャープさや、フレッシュさ推しではありませんが、ジャコーザのロエロ・アルネイスはもともと、それ推しでもないんですよね。前菜や、白身魚もいいけれども、ヒレカツをレモン塩、鶏肉のクリーム煮なんていいかもしれませんよ。
二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型。キレイで上品(弱いという意味ではない)な香りですね。やわらかい柑橘と白い果肉果汁、花の香りもエレガントですが、飲み口は決してサッパリでは終わらない密度があり、でも、樽ドネのようなボリュームではない繊細さ(小さいという意味ではない)があります。二日目の方がより酸味がクッキリしてきました。初日の方がやわらかく感じますが、バランス的には二日目の方が好みです。とても出来の良いロエロ・アルネイスで(お値段もそれなりですが)すね。いい意味でニュートラルで、幅広いメニューに合いそうだし、単体でもたのしめる満足度もあります。
三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型。もう少し大振りのグラスも可能だと思いますが、ヴィノムのボルドーでもブルゴーニュでもないかな。シャルドネ用の少しふっくらしてるんだけど大き過ぎないヤツがあればお試しを。清々しい白いハーブ、と花混じる柑橘と白い果肉果汁は変わらず。酸味の質量バランスもいいし(二日目以降がオヌヌメ)、少しの苦味も食欲をそそる。
旨味のある柑橘。これがいい。ほんのりとした甘味は白い果肉果汁。単一品種だけれども、そのふたつの個性(だけではない)の複雑さがある。余韻も日に日に長くなる。さすがジャコーザですね、2017年も値打ちあります!
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