Barolo Ciabot Mentin Ginestra 1995 Domenico Clerico
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バローロ・チャボット・メンティン・ジネストラ 1995 ドメニコ・クレリコ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
チェレットの古酒‥ブルナーテ1995年をご紹介しましたが‥チェレットがトラディショナルな生産者とすれば、こちらはモダンに分類される‥いわゆるバローロ・ボーイズ‥ドメニコ・クレリコのバローロ。色もさすがに、チェレットと比較すれば黒が濃い感じですが、両極‥ではありませんね。どちらもしっかりとバローロだし、ネッビオーロ。同じくモダンに分類されるであろうルチアーノ・サンドローネとも、また違う趣き持ちますし‥うーんなかなか奥が深いですね。チェレットをお買い求めいただいたお客様は、贅沢な垂直もおすすめですよ♪
ドメニコ・クレリコの創業は1977年。1979年に、このチャボット・メンティン・ジネストラのバローロが初リリースとなります。それまでは葡萄栽培農家だったんですね。1983年にマルク・デ・グラツィアと共に歩むようになり、それまでは苦労もあったようです。ドメニコ・クレリコといえば、ロータリーファーメンターなんて最新(?)設備でも著名になりましたが、生産しているワインは、バルベーラやドルチェット以外に、ネッビオーロにカベルネ(現在はバルベラ)をブレンドしたアルテなんかも有名ですね。バローロは、今回ご紹介するチャボット・メンティン・ジネストラにパヤーナ、そして、憧れのペルクリスティーナの三本立てです。2008年のヴェロネッリ誌を見てみますと、バローロ・トレ・ヴィーニェ2002というワインがあるんですね。世紀のオフ2002年ですから、それら三カ所のバローロの畑の葡萄を格下げしたんでしょうね。飲んでみたいなぁ‥。ちなみに、チャボット・メンティン・ジネストラもパヤーナもモンフォルテ・ダルバのジネストラのクリュをさらに細分化した畑名となります。
モンフォルテ・ダルバ村に位置するチャボット・メンティン・ジネストラの畑。砂と粘土が混じり、凝灰岩の多い痩せた土壌のようで、植樹してから実をつけるまで5年ほど時間がかかるとか‥。標高400mは、比較的高く、南東向き。
とうことで‥ロータリーファーメンターですが、伝統的または古典的なバローロは長い発酵期間、長い大樽による長期樽熟成期間ですが、いわゆるモダン・バローロは、短い発酵期間と、バリックな小樽による短期樽熟成期間と(簡単に)考えても間違いではないかもしれません。(←そんな単純じゃない)
長期の発酵でもたらされる渋味‥タンニンは、種子由来のものが6割を占めるという考え(データ?)の元、極めて迅速に最高発酵温度に達し、一週間という短期間で発酵や醸しを完了することで、種子由来の荒っぽいタンニンの抽出を防ぐ‥という思想なわけですね。また、自然酵母は安定度が低く、短期間での発酵に向かないことから培養酵母を使うのが一般的なようですが、ドメニコ・クレリコでは、本収穫の二日前に少量の葡萄を収穫、自然酵母でワインに仕上げ、そこで自然酵母を十分に繁殖し、本収穫の葡萄に加えて発酵を促すという方法を採用しているそうです。
ミディアムライトからライトトースト、新樽比率90%のバリックで約18〜20ヶ月の樽熟成を経て瓶詰後、約6〜8ヶ月の瓶熟成が施されます。
熟成段階に差し掛かった‥第一次飲み頃な状態。今飲んでよし‥まだまだ熟成させてよしっ!!いいですよーっ!!
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ボルドー型の緑瓶。底の凹みにライトを当てて澱の有無を見ましたが、確認できず。白地のラベルは、どれも綺麗な状態です。この収穫カゴを背負った女性は誰かしら‥そういえば、ペルクリスティーナは、娘さんの「クリスティーナ」さんからでしたね。で‥表記のアルコール度数は14度、コルクは‥まぁまぁの質の4.8cmと、ちょっと半端な長さ‥グラスはボルドー型もスタンバイしつつも、ブルゴーニュ型で飲み始めます。情熱的な血のような赤黒さ‥エッジはレンガがかって見えます。底が見透かせる透明度もあり濁りはありません。グラス内壁を足れる脚は、なかなかエキスなのか、それともアルコールなのか‥。新樽の香りがふんわり、黒いベリーやチェリーの香り。ほんのりと、なめらかな甘味を帯びた熟成香がしますねぇ。熟成に入って、まだ1,2年‥の若い熟成感があり、果実香もしっかりと感じられるこの頃合いは、個人的には好きですね♪真っ赤なラムネのハーブやミント感、果実香は、よく練られていて空気をたっぷり含んだやわらかな香り、でも、密度が香りからも感じられますね。オレンジの皮のような柑橘の酸味を連想させる香りに、赤紫の果実の軽いリキュールが交差します。
うーんイイ香り♪
口に含みますと、香りほどの甘味はないが、タッチのやさしさと、豊満さに甘味にもにたものを感じます。酒質はいたってドライなもので、最初の一口目には、熟成した味わいが感じられますが、二口目からは、それほどでもないかな‥。
たっぷりとジューシーな酸味ですね。完璧に角が取れているわけではありませんが、それなりに角も取れてきた段階。渋味も同様ですね。何度か経験しているクレリコのスタイルそのもので、しっかりと骨格を感じせせる構成感があります。
味わいにも、どこか柑橘系な酸味を感じ、それが濃密なエキス感と絶妙に絡み合って、舌で、喉で満足感を演出するんですよねぇ。コク味炸裂系‥とまでは言いませんが、ネッビオーロらしい熟れたコク味を感じます。
グラスの中でどんどん良くなりますね。香りがどんどん開いてきます。
口に含んで‥舌に刺す酸味はありませんが、飲み込んでから、じゅわんと舌にも酸味を感じさせますね。
あああ旨い。
二杯目です。あああっ!!二杯目はさすがに濃ゆく感じますね。やっぱ開けたての一杯目でワインは判断したらあかんわ。香りはよく開いてますよ。香りにも濃さを感じますね。今年は年明けに、このワインの1999年を飲んでますが、さすがに1999年よりもやわらかさ‥熟れを感じますが、ビンテージの差はさほど変わらないですね。1999年と同じく、ドメニコ・クレリコを‥チャボット・メンティン・ジネストラのスタイルを感じます。
うーん、やっぱり柑橘(橙色)の交差する、赤紫の果実感‥そしてジューシーな酸味が美味しいわーっ。こういう感じが好きなんだよなぁー俺。
紅茶で例えると、紅茶の葉を三倍煮出して、そこに黒と赤のベリーフレーヴァーをプラスした感じですけどね。紅茶にしては渋味が強い感じかな。エキスは初日のこの段階からヒシヒシと感じていますが、まだ出汁っぽさ‥旨味な抽出ではない‥というか前面ではないんだな‥これは二日目以降‥さらに期待です♪
二日目です。今晩もブルゴーニュ型グラスです。グラスにタプーリ注いでみました♪うおっほーっ!!香りに甘味が出て来てる!!出て来てるっ!!こっれっは、旨味も乗ってきてるハズだぞーっ!!
口に含みますと‥うんっ!!まとまってるっ!!そのまとまりは、初日ほどの複雑さは感じさせませんが、この一本気なまとまりはイイですね。相変わらず柑橘のベリーの出汁っぽさがいいですね。渋味は溶け込みましたよ。酸味は旨味でコーティングされてる感じ。
三日目です♪軽く醤油ちっくな紹興酒香がでてきましたね。それほど強くもないほんのり加減でスワリングで溶け込んでしまう程度。口に含みますと、果実香がフェードアウトしてゆく感じ。香りは、三日目ともなると、弱くなってはきました。
ただ酸味が高くなることはなく、綺麗にバランス良くまとまってますね。出汁も赤出汁でもみそ汁でもなく、綺麗なすまし汁的。香りは弱いながらも‥余韻もちゃんとあり‥。しみじみ‥と、飲めますね。もちろん、この段階までくると、ストレスがないのがイイですね。ま、三日目まで引っ張る必要はないかと思います。まとまりは二日目以降の方が感じますが、複雑な要素はやっぱり初日。このワインは初日がオススメですね♪
ちなみに‥底に塊った澱はありませんが、幾分か底部は澱で濁りますので、濁りを沈めて楽しんで下さいね♪
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