Le Pergole Toete 【2019】 Montevertine【第四回販売分】
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レ・ペルゴレ・トルテ 2019 モンテヴェルティーネ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》
キャンティ・クラッシコ地区の中でも比較的標高の高いラッダ・イン・キャンティにアジェンダを構えるモンテヴェルティーネは。1921年、ミラノ生まれ。20歳の時、ポッジボンシにある父の鉄鋼業を引き継ぐためにトスカーナに移住、ヨーロッパの鉄鋼危機の前、1960年台半ばに事業を売却しました。1968年、別荘として、海抜425mのその地を取得。ラッダに住んでいたブドウ栽培農家のブルーノ・ヴィーニと共にブドウの栽培を始めます。1971年にはジュジオ・ガンベッリが合流し最初のキャンティ・クラッシコが誕生します。リゼルヴァは1975年から、レ・ペルゴレ・トルテは1997年にデビューすることになります。残念ながら2000年の11月14日、セルジオ・マネッティは他界しますが、その後息子のマルティーノ・マネッティの時代が始まります。現在はブルーノ・ヴィーニ氏も他界し、ジュリオ・ガンベリの愛弟子であったエノロゴ、パオロ・サルヴィと共にモンテヴェルティーネを守ります。
当時のDOC法にあったキャンティに白ブドウをブレンドすることを嫌い、1977年に古木から収穫されたサンジョベーゼ100%でのみ醸造、当時VDTととしてリリースされたのが、レ・ペルゴレ・トルテですね。枠に囚われないサンジョヴェーゼの造り手として一躍トップ生産者になりました。しかしモンテヴェルティーネの基軸となるのは、その名を冠するこのモンテヴェルティーネ。1971年が初ビンテージ、1981年まではキャンティ・クラッシコを名乗り、その規定の範疇でワイン造りをしていたはずですが1982年からはIGT(当初はVDTかな)に。DOC法に捕われないワイン造りを追し1985年にはキャンティ・クラッシコ協会からも脱退してしまいました。
そんな革新派であるモンテヴェルティーネではありますが、その酒質は今となってはクラシカルに感じるほどブドウ品種‥サンジョベーゼの個性を素直に表現した作品に仕上がっており、キャンティ・クラッシコよりもキャンティ・クラッシコらしい‥という皮肉な結果をもたらします。
キャンティ・クラッシコ的な位置づけで例えるとCCRのような存在なのがその名もモンテヴェルティーネの「モンテヴェルティーネ」。モンテヴェルティーネの名を関する軸となるワインでもあります。かつては、CCRをあざ笑うようにわざわざ「モンテヴェルティーネ・リゼルヴァ」と、「リゼルヴァ」を付けていた時代もありましたが、今は付けていません。これは、スペック的に「リゼルヴァ」格かどうか‥という問題ではなく、あくまでもウチはキャンティ・クラッシコ(・リゼルヴァ)なんて名乗んねーよ!でも、オマイラのリゼルヴァってなんやねん!という感じだと思われます。もちろん、IGTは名乗るわけで、IGTでリゼルヴァは名乗っちゃダメな規定が出来た‥という可能性もあるが調べてません(調べろよ)。なお、イル・ソダッチオのクリュは植え替えのため1998年がラストビンテージとなっています。
ここまでテンプレ。
ここで少し情報をアップデートしておきます。レ・ペルゴレ・トルテに関しては単一畑と思われている方も少なくないかと思いますが、1980年代後半までの初期のレ・ペルゴレ・トルテは単一畑でしたが、1990年までにはいくつかの区画(所有畑)の最良のブドウのセレクションになっているそうです。これまでは、いつぞや読んだイタリアワインの洋書に2000年から混醸になったとの記載があり、それを風聴しておましたが訂正です。2000年にセルジオ・マネッティ氏が他界された後は、2021年からすぐにマルティーノ・マネッティ氏が仕切りっているそうです。ここからは憶測もですが、1998年にイル・ソダッチオが生産終了し、植え替えがあったのも生前のセルジオ・マネッティ氏の残したものかもしれませんね。
ワインアドヴォケイト/97点(M.L)
The 2019 Le Pergole Torte is all class and refinement. At the same time, the 2019 is quite reticent at this stage. In this tasting, the Pergole Torte comes across as more refined and aromatically expressive than the Montevertine, with lovely brightness driving the red berry fruit. Elegant and sophisticated, the 2019 is a wine to treasure for the next several decades. Time in the glass brings out the floral upper register and red Sangiovese fruit of Pergole Torte.
ヴィノス/97点(A.G.)
The 2019 Le Pergole Torte is all class and refinement. At the same time, the 2019 is quite reticent at this stage. In this tasting, the Pergole Torte comes across as more refined and aromatically expressive than the Montevertine, with lovely brightness driving the red berry fruit. Elegant and sophisticated, the 2019 is a wine to treasure for the next several decades. Time in the glass brings out the floral upper register and red Sangiovese fruit of Pergole Torte.
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