Chianti Collo Senesi Riserva DRACO 2018 Il Palagione
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キャンティ・コッリ・セネージ・リゼルヴァ・ドラコ 2018 イル・パラジオーネ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ・グロッソ/ミディアム》
現当主ジョルジョ・コモッティ氏はミラノ出身。元々は自動車学校の経営に携わっていたそうです。トスカーナを訪れた際にブドウ畑の虜となり20年が経過。現在は醸造学を学んだ息子とともにワイン造りを続けています。ジョルジョが選んだ40haの敷地は、古代エルトリア人が生活した遺跡なども見つかるカステル・サンジミニャーノに位置します。海抜320m、ブドウ畑は10ha。他にオリーブや、クルミ、桜林がありそうです。サンジミニャーノも遠い昔は海底。貝殻と砂利の混じる砂地と、黄色い粘土質が特徴。1997年に初めての植樹、ミネラルが豊富な土壌はヴェルナッチャ栽培に適しているそうです。キャンティ・コッリ・セネージDOCGなサンジョヴェーゼ(・グロッソ)からなる赤ワインと、ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノDOCGとなりますね。
モンタグナーナとパラジオーネの区画のサンジョヴェーゼ・グロッソが使用されます。収穫されたブドウは丁寧に搾られ、28度から30度に温度管理されたステンレスタンクでアルコール発酵。発酵中はポンプオーバーが施されます。小さなステンレスタンクでの澱と接触せながらの醸しは20日から30日間で穏やかに香味を抽出されます。バリックに移されてマロラクティック発酵完了後、15HLと25HLの樽で合計18ヶ月の熟成、瓶詰め後最低6ヶ月の熟成。
DOCG法のおさらい
キャンティ・クラッシコではなくキャンティです。もちろんどちらもDOCG
認定銘柄。キャンティDOCGは特定地域(ソーットゾーナ)は地域名を名乗
ることができますが、その中でも三つに分かれ、それぞれ規定が少し異な
るんですね。ただし、いずれも品種構成はサンジョヴェーゼ70%以上(CC
は80%以上)、白ブドウは10%以下(CCは白ブドウは認められません)た
だ、キャンティ・コッリ・セネージのみサンジョヴェーゼは75%以上となり
ます。
・コッリ・アレティーニ
・コッリ・セネージ
・コッリ・ピサーメ
・モンタルバーノ
ブドウ収穫翌年の3月1日から消費が可能。リゼルヴァを名乗る場合は、収
穫翌年の1月1日から起算して2年(うち、瓶内洗練3ヶ月)。
・ルッフィーナ
・コッリ・フィオレンティーニ
ブドウ収穫翌年の9月1日から消費が可能(うち、瓶内洗練2ヶ月)、リゼル
ヴァは最低熟成期間2年(うち、瓶内戦連3ヶ月)。
・モンテスプレトーリ
ブドウ収穫翌年の6月1日から消費が可能。リゼルヴァは最低熟成期間2年。
つまり、同じような地域でもそれぞれ気候風土や、モロモロの思惑もあり、
一本化もできなければ、まとまることもない。でも、キャンティは名乗り
たいというワガママな感じです。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
スラッとしたボルドー型瓶。ネック部分がちょっと長めですね。ラベルはとてもシンプルでもう少し高級感あってもいいと思う。コルクはノマコルク(ディアムのようなコルク)の4,5cm。グラスはシュピゲラウ、ディフィニッションのユニバーサル型。色は濃くはないんだけれども、一般的なキャンクラよりも暗めというか黒が少し強め。香りは華やかに開いており、スミレやチェリーなどの果実香がとてもピュアで健全。そうそう、この造り手のリゼルヴァではないチェルムもとても素直でピュアな果実香が印象的で、その系譜。バリックでの樽発酵の樽の強さはそれほど感じないけれども、中樽から大樽での18ヶ月の樽熟成も過剰ではなく、果実香が中心で樽が邪魔しない。
確かにこのチェリーだけではない、少し温かみのあるベリー系の果実香はグロッソ的にも感じますね。口に含みますと輪郭には果実の酸味を感じさせつつも、少し樽のローストした風味、ピュアながら十分な厚みと密度がありますね。適切な甘味があり、香ばしさを伴う旨みもある。ブルネッロやCCRあたりとは少しスタイルが違うと感じますが、果実味にとても素直でピュアなすばらしいサンジョヴェーゼ。
香ばしさと微粉になりきらないタンニンの粒がいいアクセント。酸味も少し粒を感じますが、決して全体的に荒さを感じるわけではない。リゼルヴァってもキャンティ・コッリセネージでしょう?と思われるかもしれませんが、ここのリゼルヴァではないチェルムを飲んでるあたしにとっては、今の年号と価格差を思うとこちらの選択で大正解かもしれません。なお、チェルムの方もいつか扱いますよ。少し甘味あるスパイスの風味、思ったよりも複雑味もある。ミネラル系に関しては、土壌系というよりは吸血鬼系、鉱物的といよりいは血のようなミネラル(ポジティブ)。
二日目もグラスはシュピゲラウ、ディフィニッションのユニバーサル型。甘味の重さ、14度のアルコールのボリューム。チェリーよりもベリー系が前にくる果実香。スミレ香もネリっとした風味になりましたね。スパイスを伴う少し爽やかな香りがありますが、ハーブのようでハーブじゃないような(なんなんだ)。若い緑の要素ではないということ。じゅんわりと旨みに酸味が溶け込んでとてもジューシー。明らかにキャンティ・クラッシコとは違うんだが、包括的にキャンティであることは伺える。ではモンタルチーノ的に感じるのはグロッソだからか?立地的にはモンタルチーノよりも北西、キャンティ・クラッシコ地区の真ん中あたりを西に外れた(はずれではない)付近にヴェルナッチャがあるんだが、より海沿いのサンジョヴェーゼということか。なるほど、グーグルマップで確認すると決して標高が低いわけではないんだけれども、海からの風も通り抜けそうな立地。やっぱりおおまかなテロワールというのもは感じるものだなと感心。ただ、香味は非常によく開いており、無理がない。リゼルヴァではないチェルムとは畑に違いはなさそうだけれども、区画による樹齢か選果か、リゼルヴァは醸しも少し長めで樽熟成もしっかりされているこの重さや密度の高さは、もはやこの価格ではキャンティ・クラッシコ地区で探すのは困難かもしれない。「所詮、コッリ・セネージ、衛星地区でしょう?」という感覚は捨ててサンジョヴェーゼとして飲んでみて欲しい。非常にコスパが高いのが身に染みる。
三日目もグラスはシュピゲラウ、ディフィニッションのユニバーサル型。ほお、三日目は三日目らしい熟れた香りが出てくるじゃないですか。初日や二日目のように外側へのベクトルを強く感じる開きではありませんが、うまくまとまってますね。酸味が逸脱することもなければ、ボディや密度が極端に落ちるわけではない。三日目のこの状態でも十分に使える、おいしい状態です。確かに、キャンティ・クラッシコ地区でこれまでに扱ってきたどこのキャンティ・クラッシコとも個性は違いますが、コッリ・セネージをネガティブに感じさせません。なんなら、こっちはリゼルヴァ格ですからね。語弊ありますが、上の下よりも、中の上の方がいいんじゃないの?とすら思えてきました。それにしても樽の使い方がうまい。無駄な樽の風味はなんだけれども、ちゃんと樽熟成を感じる風味もある。いやあ、これはうまいですね。サンジョヴェスタ納得のサンジョヴェーゼ、実はコッリ・セネージ、しかもリゼルヴァでした!
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