Le Pergole Torte 2013 Montevertine
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※白い沈殿物(たんぱく質かもしれません)が例年よりも沢山含まれます。丁寧に注いで頂ければ最後の一杯あたりまではクリーンな状態でお楽しみ頂けるはずです。生産者にも確認済で「無濾過によるもの」とされており、飲んでも健康を害するものではないとのことです。
レ・ペルゴレ・トルテ 2013 モンテヴェルティーネ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》
キャンティ・クラッシコ地区の中でも比較的標高の高いラッダ・イン・キャンティにアジェンダを構えるモンテヴェルティーネはご存知の通り。1921年生まれで、それまでは鉄鋼メーカーで働いていたセルジオ・マネッティ氏が1967年に別荘として、海抜425mのその地を取得。1971年ビンテージからワインを醸造し始め、重鎮ジュリオ・ガンベッリの力もあり枠に囚われないサンジョヴェーゼの造り手として一躍トップに。2000年からは息子のマルティーノ・マネッティ氏の時代となり、父や尊敬する師の教えを守り続けています。
当時のDOC法にあったキャンティに白ブドウをブレンドすることを嫌い、1977年に古木から収穫されたサンジョベーゼ100%でのみ醸造、当時VDTととしてリリースされたのが、このレ・ペルゴレ・トルテです。その後も、DOC法に捕われないワイン造りを追し1985年にはキャンティ・クラッシコ協会からも脱退してしまいました。
そんな革新派であるモンテヴェルティーネではありますが、その酒質は今となってはクラシカルに感じるほどブドウ品種‥サンジョベーゼの個性を素直に表現した作品に仕上がっており、キャンティ・クラッシコよりもキャンティ・クラッシコらしい‥という皮肉な結果をもたらします。
良くないと判断したビンテージにはこっそりと違う名前で詰めたレアボトルがあったり、甘口や、サンジョヴェーゼの白など遊び心のあったセルジオさんとは違い、後継者であるマルティーノは真面目過ぎて少しおもしろくないのでいつか言うてやろうと思います。
基本的に優良年のみの生産‥いや不良年は造らない‥そんな感じですね。近年では、2002年、2005年は生産されませんでした。個人的には、2005年のキャンティ・クラッシコ地区のサンジョベーゼは好みなのですが、微気候の影響でしょうか。ちなみに、この2013年は公式ビンテージチャートで★★★★★の満点優良年となります。
レ・ペルゴレ・トルテは、畑の標高は380m〜500mにある、樹齢が約10年、25年、35年、40年の畑から収穫されたブドウで醸されますが、そのほとんどは約40年の古樹からのブドウとなります。株密度は、畑毎に異なりますがhaあたり3200本、もしくは5000本で、コルドンとグイヨーにて仕立てられています。モンテヴェルティーネがラッダに所有する畑は合計15ha、その内の5ha(分)がレ・ペルゴレ・トルテとなります。
モンテヴェルティーネの公式サイト掲載の畑の情報を見てみましょう。
■LE PERGOLE TORTE
planted in 1968, surface 2 hectares,
exposed towards N-NE
■MONTEVERTINE
planted between 1982 and partially replanted in 2008, surface 2.5 hectares, exposed
towards SE-S
■IL SODACCIO
planted in 1972 and completely replanted in the year 2000, surface 1.5 hectares,
exposed towards SE
■IL CASINO
planted in 1999, surface 2 hectares,
exposed towards S
■SELVOLE
planted in 1997, surface 3.5 hectares,
exposed towards SE-S
■PIAN DEL CIAMPOLO
planted in 2003, surface 1.5 hectares,
exposed towards W-NW
■LA CASA
one part planted in 2000 and another part in 2008, surface 1 hectar,
exposed towards S
■BORRO AI COLLI
planted in 2000, surface 2 hectares,
exposed towards S-O
■VILLANOVA
replanted in 2010, surface 1.3 hectares,
exposed towards S
2000年代初頭だったと思います。それまでレ・ペルゴレ・トルテはレ・ペルゴレ・トルテ畑からのブドウのみで醸造されていたはずですが、現在は複数の畑から収穫されるブドウの混醸となります。
ちなみに、現正規輸入元さんの資料ではレ・ペルゴレ・トルテ畑単一と記載があります。
レ・ペルゴレ・トルテ畑は1968年植樹で植え替えはまだされていませんが、生産終了となったイル・ソダッチオは2000年に植え替えられており、それを機に終了となったのだと思います。モンテヴェルティーネがリゼルヴァを名乗らなくなったのもこの時期でしたね。
合計18haのブドウ園の内サンジョヴェーゼが90%を占めるようですね。古い畑は株密度3,200本ですが、1997年以降に植え替えられた際は5,000本に高められています。
収穫後のサンジョベーゼは、セメントタンクにて一日二回のルモンタージュを行いながら、25日間のマセラシオン発酵(温度管理はしてません)、その後、マロラクティック発酵もセメントタンク内で施されます。18ヶ月のスラヴォニア産の大樽で18ヶ月の樽熟成の後、アリエ産のバリックで6ヶ月の熟成。セメントタンクにてアッサンブラージュされ酒質を均一にさせ、無濾過にて瓶詰されます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ふーむ。あまりこの2013年の女性は好きではない。脇を見せつける、前髪ぼーんっ!そんな感じですが、まあ気にしない。コルクは2012年はイマイチと書いたのですが、この2013年はなかなかの質の5cmです。モンテヴェルティーネのコルクは結構波があるのかもしれません。お馴染みのチンチクリンのキャップシール、バックラベルのようで実は表ラベルに記載のアルコール度数は13度となります。
今年は、モンテヴェルティーネ2013年と同時毒味となり、モンテヴェルティーネ2013年が先‥となりますが、なるほど、これまたアカラサマに密度が高いですね。そして、よく開いている(ただし、モンテヴェルティーネもタイミングなだけだから閉じてるわけではない)。樽香も木質な香り+ヴァニラな香りも‥もちろん控えめですけどね。スミレに深さ、より暗く、深い果実の香り、色だってそう。そこはちゃんと差別化で出来てる、クラスによる違いが明確なのは俺好み、そう、価格差が伝わる生産者の作品っていいよね。
濡れたスパイス、たかだか0.5度の違いだし、そもそも13度のアルコール度数は他の生産者と比較すれば低めとも言えるのだが、果実香のボリュームはモンテヴェルティーネ2013年よりももちろん大きいし、ふくよか。
なにわともあれ‥口に含みます。
うん、旨い‥モンテヴェルティーネ2013年がベルベット的な重さもありましたが、こちらは純度が高いんですよね。何かと混醸を評価することもありますが、サンジョヴェーゼ100%からなるグラデーション。混じりっけのないピュアな奥深さがあります。軽いという意味ではなく、重さはモンテヴェルティーネ2013年と変わらないし表現に違いがある。こちらは奥深さ、立体的な部分に秀でてますね。そして、すでにジューシーさや、旨味もある。
酸味と絡む旨味にちゅぱちゅぱと舌を鳴らし、タンニンもしっとりと甘味を帯びているんですよね。ふむ、モンテヴェルティーネ2013年とレ・ペルゴレ・トルテ2013年は個性の違いとも言えますね。では、どうして価格差が生まれるのか?となると生産本数他、これまでのモロモロもあるわけですが、では、お前はどっちが好きやねん?と質問されれば、もちろん後者を選ぶわけですが、コスパを思うと(倍以上違う)悩ましい問題。だから、それぞれの個性を買う‥そういう感じですよね。
ただ、マルティーノもそう意識はしていないはずですが、モンテヴェルティーネ2013年はどこか、CCRやCCGS的な部分があるし、レ・ペルゴレ・トルテは確実に、そして完璧にトスカーナIGT、そうスーパータスカン的な味わいであるのも確かなんです。
うん、やわらかさ‥しなやかさ、最新ビンテージなんだけれども、すでに旨いし、飲めちゃうんだな。艶っぽいなあ‥濡れてるなあ‥いい果実味があるわ。スーッと飲める‥ストレスフリー。モンテヴェルティーネ2013年同様に継ぎ目、ヌケなどあるわけがない。
モンテヴェルティーネってブドウの味がするんですよね。どこか青い部分(芽や葉)もあれば、茶色の部分(茎とか枝とか土とか)もある。決して赤、紫、黒の果実だけではない。
二杯目です。モンテヴェルティーネ2013年は二杯目はなかなか劇的に進化(旨くなった)しましたが、レ・ペルゴレ・トルテはまだまだ、一杯目と印象は変わりません。ながら、すでに一杯目から旨かったんですけどね。
うん、艶っぽさ、甘旨味の強さが秀でてますね。美味しいです。
やっぱり美味しいです。
二日目もヴィノムのブルネッロ型。モダンという一言では済まされないIGT感、なんなんでしょうね。とても洗練されてて、スタイリッシュ。すべてにおいて「過ぎない」バランスだが「寸止め」のストレスはない。
樽香もモンテヴェルティーネと比較すればさすがに効いてる。甘味、なめらかさもやはり。こうなるとキャンティ・クラッシコ的なサンジョヴェーゼではない‥ちっともない。モンテヴェルティーネがまだ、バランス感やまとまりに余地を残しているのに対して、レ・ペルゴレ・トルテはすでに完成されている。渋味も酸味もソフトだ。
うん、うん、これはレ・ペルゴレ・トルテ味だな。サンジョヴェーゼ100%なIGT数あれど‥それぞれに個性がある。そして、これはレ・ペルゴレ・トルテである。
口の中でも膨らみ、大きさはモンテヴェルティーネとさほど変わりはない。しかし、密度感は断然、こちらが密で深い。もちろん、これらは個性の違いであって‥
三日目もヴィノムのブルネッロ型です。最後の最後は残しての最後の一杯。静かに注ぎました。液体自体は透明度がありますが、やはり少し溶けたティッシュのようなモヤっとしたものが浮遊します。モンテヴェルティーネは糸くず的ですが、こちらはもっと細かなものが混じりますね(ただし、食感に問題はなし)。
上品かつ有効な樽香の甘味と果実の甘味がやはりレ・ペルゴレ・トルテ。少し爽やかな香りもあるんだけれども、スイカに塩的に深さマシマシ。うーん、甘味があって、旨味があって、深い深い‥グンと旨味が伸びるんだなあ。
モンテヴェルティーネも旨い、そりゃあわかってる。個性の違いであるのもわかってる‥でも、やっぱりレ・ペルゴレ・トルテは至高、至福だわ。
ちなみに、そんなもろもろ、モヤっとした何か、しかもモンテヴェルティーネは糸くず的なものが点々と‥ですが、こちらは溶けたティッシュが無数に‥と数は多い‥ながら、舌に触る感覚は皆無。やはりタンパク質的なもので、口の中で融解しちゃうの
かな?(文系なのでわかりません←文系ならもっと漢字を‥←黙れ俺)
2012年までも少しは確認できたのですが、今年リリースのモンテヴェルティーネはなんだか多いんですよね浮遊物が。でも、舌に触ることはないし、味わいには影響はありません。なんだかんだとやっぱりモンテヴェルティーネのモンテヴェルティーネらしいスタイルは2013年も健在。公式★★★★★も嬉しいですね。熟成ポテンシャルも十分です。
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