Montevertine 2015 Montevertine
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モンテヴェルティーネ 2015 モンテヴェルティーネ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ90%、カナイオーロ5%、コロリーノ5%/フルボディ》
キキャンティ・クラッシコ地区の中でも比較的標高の高いラッダ・イン・キャンティにアジェンダを構えるモンテヴェルティーネはご存知の通り。1921年生まれで、それまでは鉄鋼メーカーで働いていたセルジオ・マネッティ氏が1967年に別荘として、海抜425mのその地を取得。1971年ビンテージからワインを醸造し始め、重鎮ジュリオ・ガンベッリの力もあり、枠に囚われないサンジョヴェーゼの造り手として一躍トップに。2000年からは息子のマルティーノ・マネッティ氏の時代となり、父や尊敬する師の教えを守り続けています。
当時のDOC法にあったキャンティに白ブドウをブレンドすることを嫌い、1977年に古木から収穫されたサンジョベーゼ100%でのみ醸造、当時VDTととしてリリースされたのが、このレ・ペルゴレ・トルテです。その後もDOC法に捕われないワイン造りを追し1985年にはキャンティ・クラッシコ協会からも脱退してしまいました。
そんな革新派であるモンテヴェルティーネではありますが、その酒質は今となってはクラシカルに感じるほどブドウ品種‥サンジョベーゼの個性を素直に表現した作品に仕上がっており、キャンティ・クラッシコよりもキャンティ・クラッシコらしい‥という皮肉な結果をもたらします。
キャンティ・クラッシコ的な位置づけで例えるとCCRのような存在なのがその名もモンテヴェルティーネの「モンテヴェルティーネ」。モンテヴェルティーネの名を関する軸となるワインでもあります。かつては、CCRをあざ笑うようにわざわざ「モンテヴェルティーネ・リゼルヴァ」と、「リゼルヴァ」を付けていた時代もありましたが、今は付けていません。これは、スペック的に「リゼルヴァ」格かどうか‥という問題ではなく、あくまでもウチはキャンティ・クラッシコ(・リゼルヴァ)なんて名乗んねーよ!でも、オマイラのリゼルヴァってなんやねん!という感じだと思われます。もちろん、IGTは名乗るわけで、IGTでリゼルヴァは名乗っちゃダメな規定が出来た‥という可能性もあるが調べてません(調べろよ)。
収穫後のブドウは発酵後、スラヴォニア産と、アリエ産のバリックの併用で24ヶ月の熟成後瓶詰め。約6ヶ月の瓶熟成を経てリリースされます。レ・ペルゴレ・トルテとテクニカルな部分はほぼ共通となります。違いは、使用されるブドウの畑、樹齢などのセレクションということになるでしょうね。
毒味前に言及しておきますが、表記のアルコール度数に関しては2006年が12,5度、2010年が13度、2013年が12,5度となりますが、この2015年は13,5度となります。レ・ペルゴレ・トルテの2015年同様に例年よりも高いアルコール度数となっていますね。ちなみに、ピアン・デル・チャンポロの2015年は、14度なんですよね。クラスの高い方がアルコール度数も高いわけではないようです。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのラベルデザイン。コルクはまあまあの質の5cm。グラスはヴィノムのブルネッロ型です。色合いはやはり例年よりも少し暗い、黒い印象ですが、まさかカベルネ的ではない。2013年の毒味と比較すると開いている印象。適度な樽があり、スミレとチェリー+ベリーな果実香が当たり前のようにあるサンジョヴェーゼらしい香り。開いているとはいえ、派手なものではありません。アルコール度数もモンテヴェルティーネとしては度を越すわけではない範囲内でもある。しっかりと熟度を感じさせるつも、香りからは重苦しいボディを感じるわけではないのも、モンテヴェルティーネらしい。
口に含みますと、確かに他の造り手と比較すればリゼルヴァ格らしい、酸化熟成が進んだ(熟成期間の長さ)を感じる果実味と香り。決して硬さを感じるわけではないが、果実味に張りがありますね。すでに旨味も感じられ、質の高いタンニンと、行き届く酸味、スキのない密度、モンテヴェルティーネらしくておいしい。そう、決して濃厚さ推しではない。IGTだからスーパータスカンでもない。でも、CCRではないのに、最高のCCRに似ている。レ・ペルゴレ・トルテの2015年のマッシブさもいいが、いや、同じ2015年だからモンテヴェルティーネも力強さが‥と思ってたが、違う。モンテヴェルティーネの2015年はいつものようにおいしい。もちろん、2013年と比較すれば、1度のアルコールの高さ由来他モロモロのボリューム感も感じているんだけども。
でも、味わいはしっかり力強い。その力強さは「味の濃さ」でもある。「味の濃さ」と「濃厚さ、濃いワイン」とは違う。でも、心地よい力強さ、飽きさせない。いやあ旨い。レ・ペルゴレ・トルテの半額以下にしては、モンテヴェルティーネらしさは同等。まあ、そりゃあ安い方がコスパは上がりますけどね‥‥。
ああ、しみじみ感がある。ひょっとすると、2015年はひとクラス段違いになっているのではないか?ブラインドで、レ・ペルゴレ・トルテです‥でも、まあ誰も疑わないだろう。
二日目もヴィノムのブルネッロ型。詰めた‥わけではないが、果実香が密。どうしても、この数年の毒味はアルコール度数を意識しているんだけれども、2015年のモンテヴェルティーネがいい。バッチリ決まってる。香り同様に、飲み口は深いやわらかさ。甘味のあるタンニン、刺々しくない酸味が行き渡り、溶け込み、馴染みを感じるまとまりがいい。香り、味ともに余韻も長い。少し香ばしさが果実味にあるかな‥。重苦しいほどのフルボディではないが、サンジョヴェーゼとしてはとてもスムーズなフルボディ。
ちょっと旨過ぎやしないか?
他のCCRと比較すれば、ちと高い。でも、レ・ペルゴレ・トルテと比較すれば半額以下だ。どこを基準に見るか?CCRと並べるなら確実に高いが、2015年は確実にひとつ、ふたつ、突出した出来栄えだろう。それは、モンテヴェルティーネらしさを含めてだけれども。ひょっとするといつもなら‥バロンコーレなら3,980円税込だけど、モンテヴェルティーネはプラス1,000円でお願いします‥な、コスパはそれと比べると悪いという判断だったかもしれない。でも、この2015年は、モンテヴェルティーネらしさを含めてだけれども、この価格を超えてると思う、密度とエレガントさのバランスがうれしい。
きめ細かい乾いたタンニンが、しっとりとした甘味ある果実味に濡れていく感覚。ああ、旨い。もちろんレ・ペルゴレ・トルテの2015年は極上で、モンテヴェルティーネの「換え」になるわけではないが、コスパを思うと、モンテヴェルティーネの名を冠するだけのことはあるんだなあ。
三日目もヴィノムのブルネッロ型。キャンティ型では少し窮屈かと思われます。うーん、ちょっとペルゴレ・トルテの2013年あたりを飲み返したいなあ(ストックがない)。ペルゴレ・トルテ並みとまではいいませんが、例年よりもやはりボリュームもある。でも、エレガントなタイプなので「濃い」と感じさせるわけではない。三日目はスミレとベリーもたっぷり開いてる。
酸味と渋味もまだまだ熟れを期待させますが、しっとりと濡れていて溶け込みも上々。三日目ともなるとまとまりも感じるわけですが、まだまだ2015年は力強さ(ガチムチではない)を感じますね。
アルコール度数の高さが違和感なくピュアに全体の大きさや深さに寄与している。この13.5度が、イレ・ペルゴレ・トルテの平常運転もしくは、良いビンテージ(2015年は例外だが)と同じであるから、なおさら、モンテヴェルティーネのワインとしてのこのアルコール由来のボディ感がレ・ペルゴレ・トルテに似てくる。が、しかし、もちろん、レ・ペルゴレ・トルテではない。でも、それは「未満」という意味でもない。もちろんレ・ペルゴレ・トルテは憧れのワインだが、モンテヴェルティーネらしいエレガントさとマッシブさを兼ねそなえるのがこの2015年のモンテヴェルティーネ。コスパだけならもちろんレ・ペルゴレ・トルテを超える。
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