Rose Scuro 2021 Valdellecorti
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ロゼ・スクーロ 2021 ヴァルデッレコルティ
《イタリア/トスカーナ/ロゼ/サンジョヴェーゼ主体/辛口》
キャンティ・クラッシコ地区の中でも個人的に大好きなのがラッダ・イン・キャンティ地区。パンツァーノとガイオーレに挟まれた標高の高い地域で、その標高差も200mから800mと激しく比較的涼しい地域でもあります。その標高の高さと差からエレガントな酸を持つ極上のサンジョヴェーゼが生まれるわけです。特にソットゾーンで選ぶことはありませんが、蓋を開けてみれば‥西野嘉高が選ぶキャンティ・クラッシコはラッダから生まれるものが少なくありません。
このヴァルデッレコルティは以前から注目していた生産者で、2008年ビンテージから日本市場でも紹介できるようになりとても嬉しく思います。1974年創業のヴァルデッレコルティのブドウ畑はたったの4ha。畑もミニマムですが、小さな醸造所と宿泊施設を併設しています。注目されるようになったのは、二代目の現当主‥ロベルト・ビアンキ氏の手腕によるもの。
温度管理されていないタンクの発酵温度を下げるには、夜になれば夜空の下にタンクを移動させる‥搾汁、醸しは足でブドウを踏んでみたり‥原始的かつシンプルな醸造を積み重ねています…と書きたいところだが、醸造方法はほったらかし、ではありません。サンジョヴェーゼの香味をよりストレートの抽出するための策はセニエやマセラシオン・カルボニカなど基本的なテクニックはしっかりと採用しています。
標高の高さだけが利点ではありませんが、地球温暖化などの影響もあり、過熟傾向。標高の高さは冷涼な酸やミネラルをもたらし、よりエレガントなワインとなります。ラッダの注目すべき造り手‥ヴァルデッレコルティ‥やはり好きな造り手のひとつです。
海抜約450m付近、東向きの泥炭土と石灰、平均樹齢15年の石の多い土壌で栽培されたサンジョヴェーゼ(ほぼ)100%。収穫後のブドウは、7日間のスキンコンタクトの後、キャンティ・クラッシコに使用する分を取り出します。セニエとも言えますが、一般的なセニエはロゼに使用する部分を取り出すんだったような気がします。開放型のステンレスタンクでアルコール発酵と、約6ヶ月の熟成。ちなみに表記のアルコール度数は12,5度。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
2019年まではVdT(ヴィノ・ダ・ターボラ)規格で、ビンテージ表記なし、ロット番号の隠語で年号を読み取るパターンでしたが、昨年の2020年からは、トスカーナ・ロザートIGTとなっており、バックラベルに年号も表記されるようになりました。他のラベルの感じは同じですが、2020年からスクリューキャップに改められていますね。冷蔵庫キンキン温度、グラスはシュピゲラウ、ディフィニッションのユニバーサル型、表記のアルコール度数は12,5度となります。
2020年と同じ印象ですね。色合いはファンタグレープというか、コンコードというかウエルチ的な紫で、果実香にもそのような生食用のブドウの風味や甘みを感じる香りがあります。やっぱりサンジョヴェーゼ100%ではないような気もしますが、おいしいんだからそれでいい。イチゴやチェリーはよく熟したコンポートのような香りでもありますが、どこか香ばしい風味がありますね。栗っぽい風味かな。スミレやローズの風味は軽くインキーな風味があり、香りに甘味もあるのでロゼっぽさもありますが、果実香の密度的にはほぼ赤に近く、ライトボディの赤よりも香りは複雑と言えるでしょう。
口に含みますと、やはり生食用のブドウのような果実味があり、応じて十分な酸味もあって果実本来の甘味を感じさせつつも、ダレないのがいいですね。ウエルチのように、加糖な部分が下に残ることもありません。新鮮さも兼ね備えているので尚更、飲み疲れがない。うーん、このキンキン温度もとてもいい。終盤にタンニンと苦味が顔をだし、エキスな味わいと調和しています。いやあ、旨いなあ。レンテンのフオーリ・ミスラとはまた違う、ほぼ赤的に使えるロゼ。冷やしててもおいしいですしね。赤ほどタンニンも強くないので、とての飲みやすくおいしい。
いや、タンニンは目立たないだけで実はしっかりとあるんですね。甘味ある複雑な果実味があり、そこに溶け込んでる部分も少なくありません。これは女の子好きだなあ(あ、俺、男の子ですけど好きです)。トマト系というよりもやっぱりブドウや、ブルーベリーなどをソースにして、鹿や鴨などのジビエと合わせてみたい。一般的なロゼ同様に、ハム類でもいいんですが、もっと赤身肉の味の強いハム類がいいかもしれませんね。でも、さいぼし(馬)って感じではないかな。ああ、そうだ、こないだブータンノワール食べたんだけど、アリだと思いますよ。
二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはシュピゲラウ・ディフィニッションのユニバーサル型です。初日同様にウエルチ、コンコード的な、生食用の赤ブドウの香味がありますが、やっぱりワインだと感じさせるのは酸味とタンニンですね。ちゃんとワイン。でもロゼというよりは、こんな生食用品種からなる赤ワインに近い。甘口という訳ではありませんし、酸味と渋味があるわけですが、果実味の甘味はしっかりと感じられます。レーズンバターとか(マルセイでもいい)、チーズプレートにドライフルーツの盛合せがゆっくり映画でも観ながらがぴったりかもしれません。そう、案外食後酒として使えるかもしれませんね。二日目は温度が落ち着いてくると、サラっとしたタンニンが出てきて、香りに甘味はありますが、飲み口は酸味とともにドライであるのがクッキリとしてきます。
三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはシュピゲラウ・ディフィニッションのユニバーサル型です。そのコンコードのような生食用のブドウの甘味や果実味もクッキリとしていますので、レンテンナーノのロゼのようなシリアスなタイプではありませんが、ロゼというよりも赤に近いポジションは共通していますね。そして、何よりもキチンと酸味と渋味がある。ヴァルデッレコルティらしいロゼですね。おいしいです!
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