Sagrantino di Montefalco Collepiano 1998 Arnaldo Caprai
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サグランティーノ・ディ・モンテファルコ・コッレピアーノ 1998 アルナルド・カプライ
《イタリア/ウンブリア/サグランティーノ/フルボディ》
1971年、繊維の仕事で成功したアルナルド・カプライは、5haのヴァル・ディ・マッジョブドウ園を購入したのが始まりです。もちろん、そこにはサグランティーノが植樹されており、アルナルド・カプライは畑を買い増しして行きます。1987年には息子で現オーナーとなるマルコ・カプライがアジェンダで働き始め、1989年にはマネージメントを任されます。マルコ・カプライの代になり、1990年‥ミラノ大学との共同研究で、より良いサグランティーノのクローンを開発するなど高品質化が進んだとも言えます。また同年、アッティリオ・パーリ氏をエノロゴに迎え、更なる品質向上に寄与しました。その色、その糖度、そして最上のエレガンスを求めたクローンの研究は足掛け7年続き、その間に60種類を越えるサグランティーノのクローンを選びだし、現在ではその内の5種類から6種類のクローンのサグランティーノをブレンドしています。
そして25周年となる1993年に、そのリゼルヴァとして、モンテファルコ・サグランティーノ・25anniが生まれます。(リリース年が1996年となり、創業25周年の1996年に1993年のそれが初リリースを迎えました)
現在は136haというブドウ畑を所有していますが、その本拠地はモンテファルコとベヴァーニャの間のロカリタ・トッレに醸造所を構えるようです。畑は、モンテヴァルコ、ベヴァーニャ、グアルド・カッターネオ地区などに広がり、赤であればサグランティーノやサンジョジョヴェーゼ、白ならはグレケットなど、ウンブリア州の土着品種を中心に栽培されています。モンテファルコと、カプライのアジェンダの間にベルヴェデーレという街があります。かつて日本市場にも導入されていたポッジョ・ベルヴェデーレは、このあたりのブドウ園からのブドウで醸されていたのかも知れませんね。
その基本は1979年に初ビンテージとなる。「モンテファルコ・サグランティーノ・コッレピアーノ」そして、そのリゼルヴァとして25周年に発表された「モンテファルコ・サグランティーノ・25anni」が筆頭となります。「モンテファルコ・サグランティーノ・パッシート」は1975年から作られているそうで、普通の赤ワインよりも先‥実はこのパッシートの方が1977年に先にDOCに認定されているんですね。サグランティーノは、ご存知のとおりタンニン量は多く、アルコール度数は高い。その当時の栽培‥醸造ですと、なかなかスティルの赤としては厳しく、逆に陰干しさせたパッシートに用いる方がポピュラーだったわけです。そんなサグランティーノを素晴らしいスティルの赤に仕立てることに尽力し、成功を納めたのが、アルナルドであり、それを継いだマルコ・カプライなわけです。
なお、モンテファルコ・サグランティーノがDOCに認定されたのが1979年、その年にコッレピアーノが初ビンテージを迎えますが、それまでは名前の付かないモンテファルコ・サグランティーノを醸していたと思われます。1992年にDOCGに昇格‥翌年の1993年に25周年として25anniが…単なる偶然ではなく、この地域を引っ張ってきたカプライならでは‥とも言えるのではないでしょうか。
ウンブリア州はモンテファルコ地区という‥小さな‥小さなエリアでしか栽培されていない稀な土着品種で、近年、生産者も増えはしましたが、その作付け面積は100ha程度。それまでは、サンジョヴェーゼと混在されて栽培されており、サンジョベーゼだと思われていた‥という品種でもあります(今から思えば‥まったく違うキャラクターなのにね)。そのタンニン量の多さから、小樽での熟成‥という近代の醸造技術が確立されていなかった1979年までは、パッシートに用いるブドウだったわけです。
1979年に、このアルナルド・カプライを始め、ようやく辛口(ドライ)なスティルワインとしてのサグランティーノ・ディ・モンテファルコが産声をあげます。(DOCGに昇格したのは1992年)その屈強で豊富なタンニン、高いアルコール度数は、バートン・アンダーソン曰く「ヴェネトのアマローネに比肩するワイン」と評しています。そんな、サグランティーノ・ディ・モンテファルコを第一人者は、やはりこのアルナルド・カプライなんですね。
1979年から1997年まではコッレピアーノの名前は付きませんが、この1998年から25anniではないモンテファルコ・サグランティーノはコッレピアーノという名前が付くことになりました。ヴェロネッリ誌2017年度版を見ますと、25anniは10haの畑から40,000本、コッレピアーノは35haの畑から80,000本との記載があり、いずれも2012年が掲載されています。これを思うと収量に違いもありそうですが、ビンテージは基本的に同時期に同ビンテージがリリースされるかも‥と思うと醸造や熟成にそれほど大差はないのかもしれませんね。
さて‥状態は、表ラベル、裏ラベルともにとても良い状態。汚れや擦れがあったらごめんなさい。キャップシールや、DOCGのピンクの帯封も褪せなく真新しいピンクの発色もいいですね。帯封はシール裾に横巻きですのでくるくるとは回しませんが、液面は揃って高い位置をキープしており液漏れはないはずです。
液色はサグランティーノらしい暗さのある赤、透明度がありまったく心配がないですね。瓶底の凹みには、経年相応の澱がありますが、大きな塊がいくつか‥という状態で若干右往左往しますが全体を濁らせたり、モヤらせる澱ではありません。ちなみに表記のアルコール度数は13.5度。
1998年、中部イタリアはめっさいいいビンテージですよ。タンニン豊富で強い酒質のサグランティーノがようやく解き放たれる‥もちろん、まだまだ先もありますけどね。タンニンや酸味の熟れ、丸み、でも、構成感バッチリ、そんなサグランティーノの熟成をお楽しみ下さいね。
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