Brunello di Montalcino 1997 Fattoria dei Barbi
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ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 1997 ファットリア・ディ・バルビ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ・グロッソ/フルボディ》
「シニョーラ・ブルネッロ」人は、バルビの現当主であるフランチェスカ・コロンビーニ女史をこう呼びます。コロンビーニ家が、このモンタルチーノの土地を取得したのは1352年に遡ります。ワインを醸造する生産者としては1790年に設立された老舗中の老舗ですね。1892年に初めて瓶詰を行いますが、それまでは桶売り?量り売りだったのでしょうね。
1965年以降、現当主であるフランチェスカ女史が運営し、現在では息子のステファノの時代となったようです。
バルビを代表するワインは、何と言ってもブルネッロ・ディ・モンタルチーノですね。最近では、IGTや、モレッリーノからもワインを生産しているようですが、誰だどう言おうと、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの老舗中の老舗なのであります。
2003年と2004年に「セレツィオーネ」を冠したブルネッロ・ディ・モンタルチーノをリリースしていますが、基本的には‥その1892年に初ビンテージとなったスタンダードなブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(青ラベル)。そして、そのリゼルヴァ(赤ラベル)と、「ヴィーニャ・デル・フィオーレ」とい単一クリュを冠するブルネッロ・ディ・モンタルチーノの三種類となります。
今回、ご紹介するブルネッロ・ディ・モンタルチーノは青ラベル。そう、バルビのスタンダードなブルネッロ・ディ・モンタルチーノでありますが、その熟成期間は樽熟成が36ヶ月、瓶熟成が12ヶ月と、合計48ヶ月は、現在のDOCG規定ではリゼルヴァを名乗れるスペックでもあります。なお、この情報は出石万希子さんの「イタリア・ワイン・ブック」からの情報。現在の正規輸入元である日欧商事さんの公式サイトでは、その2005年ビテンージのスペックは「果皮とともに29-30度で18日間発酵。スロヴェニアンオーク樽(20-40hlの中樽、49hl以上の大樽)で最低2年間熟成。その後瓶熟成は最低4ヶ月」と記載されています。2000年ビンテージから法改正で、最低樽熟成期間が36ヶ月から24ヶ月に変更となりましたが(バリックを使う生産者が増えたためだそうです)、バルビも熟成期間を変更した‥とは思えないんですけど未確認ですみません。いずれにせよ‥中〜大樽で熟成されるブルネッロ・ディ・モンタルチーノの古典中の古典の代表格なんですね。
さて‥状態は、オーソドックスなボルドー型瓶。ラベルは、このスタンダードなブルネッロ・ディ・モンタルチーノとなりますので青ラベルとなります(リゼルヴァは赤だそうです)。一部ボトルのラベルに擦れや、若干の捲れのあるボトルもありますが、全体的にはリリース時と、なんらかわらない奇麗な状態ですね。お馴染みのバルビの紋章は、鳩なのか?小鳥なのかは存知ませんが、まぁ愛らしいかも。ビンテージは肩部の別貼のラベル。そこに手書きでナンバリングされております。バックラベルに表記のアルコール度数は13度となります。キャップシールの状態はすこぶる良く、液面は十二分。DOCGのピンクの帯封が縦貼りですので、キャップシールは回しませんが、すべてのボトルで動きますので、液漏れはありません。なお、すべてのボトルの色がまたイイんだ!状態は完璧ですよぉ♪
では‥毒味しましょうかね。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味(2010年12月)
ちょっと前に飲んだ1970年がとてもエレガントでねぇ。グラスはオヴァチュアとブルゴーニュ型も視野で。いや、実はまだボルドー型を買ってないのだ。それにしてもブルネッロの場合はなんとなく悩みますね。キャンティ・クラッシコだとオヴァチュアでエエんちゃうのん?で済むのですが。
キャップシールは予想外のビリビリビニール製。コルクは、良質の4.5cmですが、お尻の部分に澱がびっしり。実は、瓶底を透かしても、あまり澱がないな‥と思っていたのですが、謎が解けました。実は、6本ダンボール入りなのですが、ダンボールに印刷してある文字とは逆にボトルが入っていたんですね。つまり、通常ならば、ネック部分を上に立てて‥なわけですが、ネックが下になっている。バルビは、いつもこうなのか?は存知ませんが、コルクを乾燥から防ぐために、たまにこういう手法で保管されている場合がございます。ということで、ボトルネック付近に澱が溜まっており、コルクを静かに抜けば、澱も奇麗に取れてしまう‥という利点もあります。しかし、ヘタなコルクに当たると漏れやすい‥とも言えますし、あまりワインに慣れない方にとっては、ちょっとビックリするかもしれません。どうしてもネック部分に澱が残るかもしれませんが、ティッシュなどで拭いて頂ければ、澱少なめの状態で飲めますよ。
まずはグラスはオヴァチュア。まだエッジはオレンジにならない赤で若さが見える。とても奇麗で深いルビー色。香り‥うん、1970年と共通項ありますね。いい感じで香りは熟れてきてます。熟したチェリーの香り、鞣し革、木質な香りが複雑。ブルネッロらしい鉄分、非常にエレガントで、古典的‥まさにブルネッロ。
口に含みますと、うーん、ブルネッロであり、サンンジョベーゼ。ながら、キャンティ地区のそれとは一線を描くのは明らかで、ブルネッロ。大きく膨らむわけではないが、ひとつひとつの要素に酸味を伴う密度。酸味、渋みの質は高い。まだ強さを感じるが、それらの質が高いので、今からでも十分楽しめる。もちろん、欲を言えば‥まずは10年か。バルビの個性が良く出ていますね。他のブルネッロとは違うなぁ。でも、これがブルネッロだ‥とも思う。
味わいはドライですが、果実由来の甘みは確かにある。液質がとても奇麗‥エレガント‥。香りは熟成したような香りがするが、これはバルビの香りだな。ちょっとブルゴーニュ型グラスにも注いでみる。血のような香り、カンナをかけたばかりの杉、シガー、サドル。うん、ブルゴーニュ型は、酸味がよりまろやかに感じる‥バランスがいいですね‥溶け込んでいてとても旨い。開けたて‥という現時点ではブルゴーニュ型グラスの方がいいかもしれません。
まろやか‥で、うっとり‥する香り。派手ではないがよく開いている。酸味がめさくさ旨い。柑橘系の酸味を含め、酸味が複雑でとても上質。うーん、これは食中酒だなぁ。そして、もっと熟成させたい‥もっと枯れさせたい‥そう思わせるワインでもある。
いやぁグラスの中でしみじみ‥と、エレガントな旨味を増しますね。インパクト重視でない。確かに、シニョーラ・ブルネッロ‥女性的な優しさ、エレガントなブルネッロ‥素晴らしい。
二日目です。オヴァチュア一択で勝負。うーん、バルビの複雑なサンジョヴェーゼの香りに華やかさ‥出て来ましたね。綺麗な‥とても綺麗なスミレの香り、腐葉土、鞣し皮、口に含みますと、うん、力強さ‥というか、骨格‥構成感をヒシヒシと感じるタンニンと酸の質の極上加減は異次元。とても、綺麗‥は小じんまり‥という意味ではなく、とても綺麗にまとまってます。
渋味と酸味が旨いですねぇ。そしてとても余韻が長い。この二日目もブルゴーニュ型グラスでも似合いそうですし、キャンティグラスもいいかも。渋味、酸味、果実味‥そして飲み込んでからじゅんわりと染み出てくる旨味のバランス‥そして余韻‥とても素晴らしいブルネッロ。
二日目ですが、まだまだ元気‥グラスの中でさらに旨くなります。ゆっくりと飲むなら、今‥飲んで絶好調だなぁ。
まだまだ沸き上がってくる…
これは最高に旨いっ!!
三日目です。まさかバルビの97がヘタるはずはない‥と、自信満々のブルゴーニュ型グラスで。香りのペースは変わらず。とてもいい。口に含みますと、うん、落ちてないし、抜けてもいない。輪郭‥酸味、渋味‥やっぱり素晴らしいが、念のためオヴァチュアでもテイスティングしてみます。うーん、どっちもあまり変わらず旨いですね。
なお、底部にガラスの十代的な澱がございますが濁りそうにはありません。
さすが1997年か‥いや、さすがバルビなのか‥とても素晴らしいブルネッロですよっ!!
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