Etna Rosato 2017 Benanti
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エトナ・ロザート 2017 ベナンティ
《イタリア/シチリア/ロゼ/ネレッロ・マスカレーゼ/辛口》
1800年代末、ジュゼッペ・ベナンティがカターニャのヴィアグランデでワイン造りを開始しますが、相続時の財産分与を繰り返した結果畑は細分化されます。1988年、初代ジュゼッペの孫にあたる現当主ジュゼッペ・ベナンティが畑を買い戻し、エトナのワイン造りの復興に動きだします。
当時エトナのワインは単にシチリアのワインのひとつでしかありませんでした。しかし、類を見ないエトナ特有の条件、標高の高さ、樹齢の高さ、火山性土壌を活かしたエトナ特有のワインを表現することで現在の「エトナワイン」と呼ばれるようになったのです。現在ではシチリアで産出されるワインの6%を占めるまでになります。
ベナンティはエトナの全てを知り尽くしています。最も良いとされる北斜面はもちろんのこと、東、南、西、すべての斜面に畑を所有しています。
「標高は一番低い畑でも500m。最も高い畑はブドウ栽培の限界を超えている
と言われる1,200mでカリカンテを栽培してる。」
近年注目の産地となったエトナ。マルク・デ・グラツィア(テッレ・ネレ)や、アンドレア・フランケッティ(パッソピッシャーロ)の進出で一気に知名度も揚げ商業的にも成功した産地と言えます。もちろん、地元シチリアの大手生産者や、若い造り手も増えました。ベナンティはそんな状況にも寛容ですが、
「飲み心地が良くタンニンも少なめでブルゴーニュのような新しいエトナ
も素晴らしい。でもベナンティは古典であって変わってはいけない。」
近年はネレッロ・カプッチョを軽視する動きには否定的。マスカレーゼとカプッチョの混醸こそがエトナのワインという思想。
「カプッチョは酸度、タンニンともに少ない。確かにマスカレーゼの方が
優れている。しかし、混植することで互いの欠点を補い合う。」
硬いミネラルにやわらかさを与えるのがカプッチョの役割でそれがエトナの個性。ベナンティはエトナの古典であり、開拓者でもあるんですね。
そんばベナンティは今回ご紹介するスタンダードなエトナ・ロッソ以外にクリュを名乗るエトナ・ロッソも醸していますが、新しい生産者達とは違うクリュなのも注目です。また、あえてネレッロマスカレーゼとネレッロカプッチョを混醸せずに品種名でリリースするなど、エトナの土着品種の個性を多様に表現しています。
さて‥ベナンティの新しいロゼ、そのエトナ・ロッソはネレッロ・マスカレーゼを主体にカプッチョなどを混醸するのがベナンティの流儀ですが、ロゼはネレッロ・マスカレーゼ100%とんこと。標高500mから800mの南向きから東向きの斜面。冬は雨が多く湿度が高い土壌ながら、夏は日照量に恵まれ風通しのよい斜面の若樹からのブドウを中心にロゼが醸されます。醸造はフリーランジュースとマセラシオンしたものを合わせてステンレスタンクで15度での発酵と熟成を経て瓶詰めされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ロゼらしく透明瓶ですが、瓶系などはロッソやビアンコと同じようですね。ラベルデザインも葉加瀬太郎の裸体のような天使かもしれないデブがブドウを持ってる感じです。コルクはまあまあの4.5cm、冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムXLのピノ型です。迷いますね。オヴァチュアあたりでもいいじゃないか?と思うのですが、まず、香りを拾うという意味で大きめのグラスで。透明瓶越しからもなかなかロゼながらピンクというよりも赤色がしっかりしている鮮やかな色合い。オレンジや茶系のロゼではありません。まあ、ちょっと着色料でつけたような駄菓子的ですが、まさか着色料は使用していませんのでご安心ください。ちなみに表記のアルコール度数は13度となります。
すこしアセロラが混じるイチゴ、チェリーなどの少し甘味を感じつつも、酸味も連想させるようなロゼらしい香味があります。果実香が豊富なので、ベナンティにしては、火山性土壌由来のミネラル香は控えめに感じるかもしれませんが、確かに、少し硝煙反応っぽいミネラルの風味がありますね。「
飲み口にもほのかに甘味ある果実の香味を感じますが、スモモっぽい酸味を伴う果実もありますね。キレイなミディアムな果実味で、行き届いた酸味もあり、香味はもちろんロゼですが、心地よい酸味は赤的フレーヴァーのある白ワイン的に使えるロゼですね。
そもそもネレッロ・マスカレーゼはロゼ向きだと思ってたんだよねえ。この残暑厳しい折にも使えそうだし、秋を迎えるとなると、キノコ類との相性もいいかもしれないし、脂ののったサンマなら、このロゼあたり、合わせてみたいですね。内臓の苦味‥も引き締めてくれそうです。
二杯目はグラスをオアチュアにします。冷蔵庫から出しっ放しですので、それなりに温度も上がっていますね。さすがにこのグラスにすると果実味はより密です。こちらの方がそういう意味で濃く感じるかもしれませんが、ミディアムの域を出るわけではありません。収まりの良さがあり、まとまった塊に感じます。うん、おいしいですね。奇を衒うようなスタイルでないのは、ベナンティらしい。テッレ・ネレのロザートはもっと薄めの色、香味ですが、こちらは色味ももっと濃いし、香味ももうちょっと赤の要素を感じる、ただし、あくまでも赤未満なロゼというよりも、白+赤い要素のロゼと言える。
二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュアです。香りはやや控えめながら、ベリー系の果実香にスモモなども入り混じりフルーティーさはありますね。二日目の方がエトナらしい火山性土壌由来のミネラルは顕著。アクアミネラーレ的な飲み口があり、硬いやわらかな密度があります。旨酸っぱさがあり、食中酒にもいいですね。グラスの中で果実味がグッと深みがでますね。白+赤い果実的なロゼですが、それなりに飲み応えがあり、エトナらしいミネラル。
三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはオヴァチュアです。二日目同様、華やかでも開放的でもありませんが、閉じているわけではない控えめな果実香、ながら、口の中でも含み香はしっかりありますよ。ミネラルにも丸みがあり、ほどよいボディ感あるミディアム・ライトなロゼ。バランスいいですね。甘すぎないが、果実味はちゃんとあり、余韻に向かってミネラル、塩気、酸味があり穏やかに引き締まります。
ネレッロ・マスカレーゼのロゼも色々とリリースされていますがベナンティらしい真面目なザ・ロゼに仕上がっています。
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