Dolee Friulano 2017 Vie di Romans

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ヴィエ・ディ・ロマンス

更新履歴 2019/09/07
販売価格

3,980円(税込)

在庫数 SOLD OUT

ドレエ・フリウラーノ 2016 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/フリウラーノ/辛口》


フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するマリアーノ・デル・フリウリ地区はイソンツォDOCエリアとなります。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール。

17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならずイタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。ジャンフランコが三代目‥次は息子さんが四代目となるそうです。

創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの、カリフォルニアの大規模なワイン生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権の兼ね合いで1986年に名称の変更を余儀なくされたそうで、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。

彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、ブドウ品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと。また「テロワールに最も適したブドウを栽培すること」「凝縮したブドウを作ること」「完熟期を迎えたブドウを最高のタイミングで収穫すること」な、当たり前のことを当たり前に‥に向かって邁進する生産者。

流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に毎年生み出されるワイン達。何度かご一緒させて頂きましたが、本当に偉大さを感じる人物ですね。そこには包容力もあるわけですが、自身の目標や探求へのストイックさをヒシヒシと感じます。とても几帳面でブレない‥見習いたいものですね。

2009年からの樽発酵やマロラクティック発酵の廃止、リースリングレナーノ単一のプリン・フリートや、メルロからなるロゼのチャントンスの生産終了もあり、転換期にあると言え、それまでのスタイルとの差異は少なからず感じて当然ですが、思想としては進化をたどっているはずなんですよね。

イソンツォDOCエリアは北緯45度から46度、日本でいうと最北端である稚内あたりとなります。この地区は平地で海抜も30m前後ながら「北」であることや、大陸性気候と地中海性気候の両方を併せ持つこの地区だからこその要因も多数でそのひとつにロシアから吹き付ける冷たく乾いた風"ボーラ"が平地ながら滞留を興さずに冷涼な気候を保っています。

イソンツォ川の南部は粘土質や石灰質が多い土壌で、畑での仕事量は半端ない。グリーンハーヴェストは二度行い、一本の樹から収穫されるブドウは600g、一本のワインを造るに1000gのブドウが必要と言われているので、そのためには二本の樹から収穫したブドウを使うことになりますね。

また徹底的に酸化を防ぐ醸造も彼ならでは。除梗の段階から極力酸化を防ぎ、発酵が始まるまではドライアイスの粒を混ぜることで酸素を寄せ付けません。またタンクには窒素を充填することで酸化を防ぐ徹底ぶる。酸化を防ぎきった果汁は、ブドウの粒の中味と同じ色、香り、味を持つそうです。


 2017年のビンテージ情報

 2017年ビンテージは、2016年に似た気候となり晩熟なブドウ品種でもしっ
 かりと収穫を待てる気候となりました。春にはほとんど雨は降りませんで
 したが、4月下旬に訪れた氷点下3度の寒波を乗り切るために畑で火を焚く
 など、緊急措置を施したおかげで被害は最小限に抑えることができました。
 以降は安定した気候が続き7月下旬から8月上旬は例年よりも寒暖差が少な
 い非常に高温な日が続きましたが、8月中旬からは例年通りの理想的な寒暖
 差が続き、収穫時期も雨に困ることはなくブドウはしっかりとフェノール
 熟成ができ、香り高いワインになったビンテージです。


 ヴィエ・ディ・ロマンスの熟成樽に関しての追加情報

 西野嘉高もテクニカル情報を書きながら気になっていたのが熟成樽の容量の
 情報なんですね。225Lと228L‥その3Lの違いに何があるのか?輸入元さんか
 ら回答が来ましたので追加情報として記載しておきます。

 樽の製造メーカーによってブルゴーニュタイプである228L容量の樽と、ボル
 ドータイプである225Lの樽のが異なるそうです。元々ヴィエ・ディ・ロマン
 スではブルゴーニュタイプの228Lの樽を使用したいたそうですが、樽メーカ
 ー(ダルジュ、バロン)がブルゴーニュタイプ(228L)の樽の製造を止めて
 しまい、以降はその樽メーカーからボルドータイプ(225L)の樽を購入する
 ことになったので、熟成に使用する樽の容量が複数あるようです。

 なお、現在ヴィエ・ディ・ロマンスのワインの熟成に使用されている樽のメ
 ーカーとタイプは下記の通り。なお、3Lの差はワインに及ぼす影響はないと
 のことです。

 ・タランソ  :ブルゴーニュタイプ
 ・セゲンモロー:ブルゴーニュタイプ
 ・ダルジュ  :ボルドータイプ
 ・バロン   :ボルドータイプ


「ドレエ」とは、"油"という意味だそうです。トカイ・フリウラーノが栽培されている2.02haの畑はこれまでと同じ。元々菜の花が栽培されていた歴史があり、そこから菜種油とか‥搾ってたんでしょうね‥だから、畑の名前は‥まんま油を意味する「ドレエ」となったそうです。海抜31mにあり、砂利や小石を含む、赤みがかった砂質のシルト土質でミネラル豊富な土壌で樹齢は18年。

収穫は9月の1日。約8度でコールドマセラシオンの後、約16度から19度に温度管理された2/3をスンテレスタンクと1/3のバリックでで17日間のアルコール発酵。マロラクティック発酵は施されません。熟成は澱と接触させたまま50%は225L、50%は228Lのオーク樽で約10ヶ月の熟成後、2018年の7月17日に瓶詰め。8ヶ月以上の瓶熟成。

アルコール度数は2008年が14.3度、2009年は不明、2010年は14.59度、2011年は14.78度、2012年は15.22度、2013年は14.27度、2014年は13.05度、2015年は13.90度、2016年は14.08度、この2017年14.29度となります。

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