Etna Rosso 2018 Tornatore
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希望小売価格 3,520円税込→ 通常特価 2,880円→ 特別価格 2,680円税込
エトナ・ロッソ 2018 トルナトーレ
《イタリア/シチリア/赤/ネレッロマスカレーゼ97%、ネレッロカプッチョ3%/ミディアム》
実は近年エトナに進出した生産者ではなく実は老舗であるのはこのトルナトーレのポイントかもしれません。1865年からブドウ栽培を生業にしてきた家族ですが、1910年にエトナの標高1000m、北側の斜面に2haの畑を購入したのを機にエトナに進出したそうです。同時期にオリーブオイルの工場も建設し生産を始めたようです。現在はカスティリオーネ・ディ・シチリア地区に60haの畑を所有し、うち46haでブドウを、8haでオリーブを栽培しているそうです。海抜550mから700m、樹齢3年から40年(白ブドウの平均樹齢は10年)の畑を中心に所有し、赤はネレッロマスカレーゼとネレッロカプッチョを、白はカッリカンテとカタッラットを栽培しています。リリースしている赤ワインはこのスタンダードなエトナ・ロッソに二種のクリュ、リゼルヴァを一種の合計四種類。白はスタンダードなエトナ・ビアンコとクリュを一種類。他にエトナ・ロゼとネレッロ・マスカレーゼからなるメトード・クラッシコを一種類醸しています。
このスタンダードなエトナ・ロッソもエトナ山北側斜面の畑から。通常10月の第二週から第三週にかけての収穫。選果、除梗を経て、なるべく潰すことなくセメントタンクへ。22度から25度に温度管理されたタンクで10日から12日の発酵と数日の醸しが行われます。この段階で自重を利用して圧搾しモストを得ます。約6ヶ月大樽で熟成後瓶詰めされます。ジェームス・サックリング93点。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒見(2021年12月)
なで肩のブルゴーニュ型瓶。そのラベルデザイン、キャップシールのデザインを思うと確実にDRCを意識しているのだろうと思う。まあ、そこにエトナのワインがモロモロをブルゴーニュ的と比喩される部分を感じる。ラベルは白地というよりも少しパール調で実は高級なラベルなんですよね。バックラベルも同じ。まあ、そもそもDRCもめった経験していないのでよくご存知の方からすればにても似つかないのかもしれませんが。コルクはディアム社製で2017年の4,5cmから5cmに。グラスは2017年同様にザルトのボルドー型。表記のアルコール度数は2017年は14度でしたが、この2018年は13,5度となります。
ネレッロマスカレーゼらしい淡い色合いですが、暗さはありますね。イチゴやイチゴキャンディ、はっきりとしたヨード感ではありませんが、エトナの黒い土に近い部分に少しヨードっぽさがありますね。イチゴ以外にもチェリー系の果実香や、バラのような香りもあります。香りに甘味を感じ、ミネラルや、エトナの土壌っぽさよりも果実味を豊かに感じますね。口に含みますと、うん、トルナトーレのおいしいとこ。やわらかなミネラルがあり、果実味に透明度がありますね。非常にピュアな果実味があり、汚れがない。味わいにもイチゴがありますが、ベリーとチェリー系の果実味が主体。きめ細やかで透明感のあるベールに包まれたタンニン、行き届く酸味がありとても上質に感じられます。アルコール度数に違和感もなく、とてもいい。重苦しさはありませんが、口の中での満たされ感、密度を思うとフルボディとしてもいいような気もしますね。終盤にオリエンタルなスパイスと、少しシナモンのような風味、チャイ系のスパイスが赤い果実味にアクセントとしてあるのが個性的でおいしい。
チャーミングな表情もあるし、そこに親しみやすさもあるんだけれども、トルナトーレのエトナはやっぱり、ピノ・ノワールに近いなあと今年も感じますね。エトナの土壌、ミネラル感はありますが、2017年ほどスモーキーな硝煙反応な要素は少なめで果実の香味がたぷーりでとてもおいしい。
2017年の毒味でも書いてるんだけれども、エトナの村名あたりは、どの造り手のそれも安定した高いレベル。価格もとっぴ推しもない銘柄があるわけでもなく、安心して選べる産地、銘柄だと思いますね。ボルゲリ以降でこんなに成功した産地はなかなかないんじゃないかな。とすら思う。
それにしてもピュア。水っぽさという意味ではなく、瑞々しさのある果実味。クリアに伸びますね。だんだんと果実香と花の香りの芳香さが際立ってきました。なかなか外交的にジンジンと広がりますが、そこにもクリアでピュアさを感じさせるからいい。とてもいい。
二日目もザルトのボルドー型です。バラの香りも手伝って、少し甘いお紅茶の風味があり、ピノ・ノワール似な部分と、ネッビオーロ似な部分のハイブリッド感がありますね。甘味のある旨味もでてきましたね。果実味は初日よりもまとまりがあり一体感があります。やわらかいミネラルの輪郭が表面張力的なやわらかな張りがあり、密度感と、深みのある味わいがあり、物足りなさは皆無です。いやあ、旨いなあ。めっちゃ旨い。
エトナらしい土壌の風味は果実味によく溶け込んでますね。まったく感じないわけではなく、確かにエトナを感じますが、ネレッロ・マスカレーゼの果実味の方が前なんですよね。そして、そこはかとある塩気がいい。甘味も引き立てるようだし、味に締まりももたらしてくれる。
三日目もザルトのボルドー型です。イチゴとラズベリー、甘味と酸味が心地よくたっぷりの甘酸っぱいフルーツ香。バラの香りと相まって、ローズホップティー。口に含みますと、少しミンティなハーブの風味も出てきましたね。やわらかなミネラルが、程よいボディ感に通じます。ほどほどに旨味があり、密度も感じる。疲れない13,5度。ワイン単体でも十分に楽しむこともできるけれども、そこはやっぱり何か食べたいですね。それにしてもピノ感もあるんだよなあ。色んなエトナ・ロッソを飲みますが、一番ピノっぽいかもしれない(ピノじゃないけどね)。味も香りも余韻長いなあ。華やかさもクドくないので、飽きない。
がっつりフルボディなワインは他の銘柄にお任せするとしてね。もう一杯、赤が飲みたいとか、今日はそんなに濃い(語弊あり)赤じゃなくてもいいんだあとか、軽めなんだけどお肉だしどうしようかなあとか、パスタだけで済ませるんだけど赤が飲みたいとか、要は色んなシチュエーションにハマる使いやすさ、すぐに想像できちゃう。トルナトーレの素晴らしさ、見直しました。このほんと美味しいです!
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