Montefalco Rosso Riserva 2006 Arnaldo Caprai
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モンテファルコ・ロッソ・リゼルヴァ 2006 アルナルド・カプライ
《イタリア/ウンブリア/赤/サンジョヴェーゼ70%、サグランティーノ15%、メルロ15%/フルボディ》
1971年、繊維の仕事で成功したアルナルド・カプライは、5haのヴァル・ディ・マッジョ葡萄園を購入したのが始まりです。もちろん、そこにはサグランティーノが植樹されており、アルナルド・カプライは畑を買い増しして行きます。1987年には息子で現オーナーとなるマルコ・カプライがアジェンダで働き始め、1989年にはマネージメントを任されます。マルコ・カプライの代になり、1990年‥ミラノ大学との共同研究で、より良いサグランティーノのクローンを開発するなど高品質化が進んだとも言えます。また、同年、アッティリオ・パーリ氏をエノロゴに迎え、更なる品質向上に寄与しました。その色、その糖度、そして最上のエレガンスを求めたクローンの研究は足掛け7年続き、その間に60種類を越えるサグランティーノのクローンを選びだし、現在ではその内の5種類〜6種類のクローンのサグランティーノをブレンドしています。
同時にウンブリア州における重要な白土着品種であるグレケット種のセレクションにも着手しました。現在では、アルナルド・カプライ社が所有する三つの葡萄園でグレケットが栽培されています。ウンブリア州では、トスカーナ州と同じように主要な赤葡萄品種はサンジョベーゼであり、その70%がそれで占められます。しかし、モンテファルコ地区の気候風土に合う品種が他にもあるのではないか‥という研究にも余念はなく、国際品種や、テンプラニーニョ、グルナッシュ、ムールヴェドルなど、ギリシャやボルトガル由来の品種なども実験的に栽培しています。
そして25周年となる1993年に、そのリゼルヴァとして、モンテファルコ・サグランティーノ・25anniが生まれます。(逆算したら1968年創業になるやんけ!と、思いますが、リリース年が1996年となり、創業25周年の1996年に1993年のそれが初リリースを迎えました。)
現在は136haという葡萄畑を所有していますが、その本拠地はモンテファルコとベヴァーニャの間のロカリタ・トッレに醸造所を構えるようです。畑は、モンテヴァルコ、ベヴァーニャ、グアルド・カッターネオ地区などに広がり、赤であればサグランティーノやサンジョジョヴェーゼ、白ならはグレケットなど、ウンブリア州の土着品種を中心に栽培されています。モンテファルコと、カプライのアジェンダの間にベルヴェデーレという街があります。かつて日本市場にも導入されていたポッジョ・ベルヴェデーレは、このあたりの葡萄園からの葡萄で醸されていたのかも知れませんね。
その基本は1979年に初ビンテージとなる。「モンテファルコ・サグランティーノ・コッレピアーノ」そして、そのリゼルヴァとして25周年に発表された「モンテファルコ・サグランティーノ・25anni」が筆頭となります。「モンテファルコ・サグランティーノ・パッシート」は1975年から作られているそうで、普通の赤ワインよりも先‥実はこのパッシートの方が1977年に先にDOCに認定されているんですね。サグランティーノは、ご存知のとおりタンニン量は多く、アルコール度数は高い。その当時の栽培‥醸造ですと、なかなかスティルの赤としては厳しく、逆に陰干しさせたパッシートに用いる方がポピュラーだったわけです。そんなサグランティーノを素晴らしいスティルの赤に仕立てることに尽力し、成功を納めたのが、アルナルドであり、それを継いだマルコ・カプライなわけです。
なお、モンテファルコ・サグランティーノがDOCに認定されたのが1979年、その年にコッレピアーノが初ビンテージを迎えますが、それまでは名前の付かないモンテファルコ・サグランティーノを醸していたかもしれませんね。1992年にDOCGに昇格‥翌年の1993年に25周年として25anniが…単なる偶然ではなく、この地域を引っ張ってきたカプライならでは‥とも言えるのではないでしょうか?
DOCの赤は、この地域らしいサンジョヴェーゼ主体の「モンテファルコ・ロッソ」と、今回ご紹介するそのリゼルヴァ。サンジョベーゼ60〜70%、サグランティーノ10〜15%、その他30%までとなっています。これを見ても、サグランティーノはウンブリア州の土着品種ながら、その栽培は一部地域に限られているのがわかりますね。この地域に置いても、やはりサンジョベーゼがその主役なんですね。モンテファルコはビアンコもDOC規定がありますが、あまり見かけませんね。
そんなアルナルド・カプライのモンテファルコらしい‥ウンブリアらしい作品がモンテファルコ・ロッソで、今回はそのリゼルヴァのご紹介。サンジョベーゼ60〜70%、サグランティーノ10〜15%、その他30%までとなっており、サグランティーノはウンブリア州の土着品種ながら、その栽培はほんと‥モンテファルコの一部地域に限られているんでしょうね。あくまでも主要品種はサンジョヴェーゼとなります。
DOCではサンジョベーゼ60〜70%、サグランティーノ10〜15%、その他30%まで‥という規定を持つのモンテファルコ・ロッソ。ウンブリア州におけるサンジョヴェーゼは、トスカーナと似て異なるスタイルを持ちますが、さらにサグランティーノがブレンドされることで、モンテファルコらしさを兼ね備えます。
サグランティーノという屈強な品種とどう使いこなすのか?を考えた時、パッシートにする‥または単一品種のスティル辛口を醸す‥という選択枝の他に、これまでサグランティーノという品種が、サンジョベーゼと混植され、サンジョヴェーゼと間違わ
れていた歴史を逆手にとり、サンジョヴェーゼにサグランティーノを混ぜる‥というスタイルが、モンテファルコ・ロッソなわけですね。単体では強過ぎる酒質を、サンジョヴェーゼとブレンドすることでお互いの補い合い、サンジョヴェーゼに濃い色や(元々、ウンブリアにおけるサンジョヴェーゼはトスカーナのそれよりも色が濃い傾向にあると思うが)、構成という部分を与え、なかなかのベストバランスとも言えます。それは、トスカーナに置けるキャンティ・クラッシコの大半が、サンジョベーゼに、補助品種をブレンドするのと同じ役割とも言えますね。
アルナルド・カプライ社のモンテファルコ・ロッソも歴史のあるもので、1975年が初ビンテージとなりますが、このリゼルヴァは1993年が初ビンテージとなります。温度管理されたステンレススチールタンクでの醸しと発酵は26〜28日間。その後、フランス産の樽と瓶熟成が施されますが、法定熟成期間は両方で30ヶ月となります。
アベレージの生産本数は6000本だそうで、185000本の生産量を誇るスタンダードなモンテファルコ・ロッソと比較するとあまりにも少ない数字。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
しっかりとしたボルドー型瓶。このリゼルヴァはグレー地に黒で天使か悪魔か?の羽のシルエットはお馴染みですね。バックラベルに記載のアルコール度数は14.5度となります。良質のコルクは5.5cm(!)と折りそうになりました‥のでご注意を。グラスはヴィノムのキャンティ型。こちらもペルティカイア同様に深いルビー色で、テカり、黒光りですねぇ。
スミレ、木質な香りが華やか。しっかりと熟しながらも酸味、渋味が見える果実香。ペルティカイアのリゼルヴァを比較するとアルコール度数、甘味ある香り。スパイス、サグランティーノなのか?湿った雑木林は共通。
口に含みますとメルロの恩恵か、輪郭にやわらかさも感じ、チェリーのみならずベリー系の果実味も旨い。酸味はペルティカイアのそれよりも穏やかで、渋味も大海原。ペルティカイアのタイトでスクっとした構成感、構図と、カプライの大海原な広がり‥構成する香味の要素は共通ですが、構図が違うのが面白いですね。無論、いずれも旨い。カプライの巧みさ‥感じますね。どうすれば喜ぶのかを‥バレてる。
二杯目です。どこか丸い乳を感じる。ペルティカイアと比較すると樽の要素とアルコール感で個性が出ているのかもしれません。やはり二杯目こそ本領発揮で、さすがにやわらかさも感じます。舌先からホロホロっとしたスパイスも気持ちよく、果実の香味も十分。旨味が出て来ますねぇ‥上手いことまとめてくるなぁ‥(くそぅマルコ)。
二日目も、ヴィノムのキャンティ型。いいねぇ、渋味を感じる香りがサグランティーノ混醸らしさがあるが、ほんのりとした甘味をまとう果実香もまとまり心地よい香り。口に含むと‥しみじみと旨味が出て来ましたね。輪郭もやわらかで、密度ある酒質が素晴らしい。サンジョベーゼ主体ですが、その酸味と、サグランティーノの渋味が上手くかみ合っています。余韻も長くて満足。
三日目もヴィノムのキャンティ型。より深い果実香が出て来たかな。渋味も酸味もうまく溶け込んでほんのりとミルクキャラメル的な甘味も感じて美味しい。うん、いいワインだな。西野嘉高の嫌いな緩さがない‥もちろん、それをキツく感じる方はいるだろうが‥それが時間とともに解けるのが好きなんだ。鼻に抜ける乾いた渋味の粉‥カーボンがサグランティーノだね。
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