Chianti Classico 2018 Monteraponi
→ Tremilla Yen di Vino Italiano :イタリアワイン三千円
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キャンティ・クラッシコ 2018 モンテラポーニ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》
キャンティ・クラッシコ地区の数あるコムーネの中でも、比較的標高が高くその繊細でデリケートな酸を持つサンジョヴェーゼを数多く生むのがラッダ・イン・キャンティ。そんなラッダの中心街から約3kmほど南西に位置するモンテラポーニという小高い丘の頂上にアジェンダを構えます。モンテラポーニの畑と熟成庫は998年より存在していたとされ当時の所有者はこの蔵の最高のワイン名前になっているウーゴ男爵でした。3つの塔を囲む四角形に構築された忠誠の町並みを修復・復元した建造物はウーゴ男爵から修道院の手に渡り、現在の所有者であるブラガンディ家が購入したのは1974年とのこと。ラッダらしい高い位置に所有する土地は200haながら、ブドウ畑は標高が420mから560mに位置する10ha、内8haがキャンティ・クラッシコDOCG認定の畑となります。
現当主であるミケーレ・ブラガンディ氏によって2003年からビオロジックに切り替え、自社瓶詰めを開始し、2009年に認定を受けました。砂質や、ガレストロの非常に痩せた土地、森に囲まれたモンテラポーニ特有のミクロクリマを持ちます。仕立てはグイヨが中心で年によって畝の間に様々な植物を植えることで緑肥を行い、土壌を管理しています。2007年からはマストロヤンニ、ボスカレッリ、グラッタマッコなども担当するマウリツィオ・カステッリ氏がエノロゴを勤めています。
醸すキャンティ・クラッシコは三種類。それ以外にもエントリーラインのロッソ(IGT)や、サンジョヴェーゼとメルロからなるロゼ、トレッビアーノの白、ヴィン・サントなどを醸造、グラッパやオリーブオイルもありアグリツーリズモも営んでいます。
モンテラポーニの軸となるキャンティ・クラッシコ。畑はモンテラポーニの最高峰であるCCRバロン・ウーゴの畑のある丘の斜面の下部。下部とはいえ標高は450mを超えます。平均樹齢役15年の比較的若樹からのブドウとなりますがこれらの樹は、そのバロン・ウーゴ畑で栽培されている樹をマッサル・セレクションで植樹したもの。
手詰みでの収穫後、ブルゴーニュ地方で盛んに使用されているDemoisy社の除梗機で皮を傷つけないように丁寧に除梗。最高28度を超えないように配慮されながらも温度管理はされていません。ナンブロ社の楕円形セメントタンクでの野生酵母のみでの長期のアルコール発酵とマセラシオンだけでも25日間という長期醸を施します。ブドウのブドウの出来のよい年号は長くなるようです。期間中は定期的にピジャージュとルモンタージュを行成後、フランス産とスラヴォニア産の大樽で16ヶ月の樽熟成。セメントタンクで1ヶ月ほど休ませ、下弦の月の時期に無濾過、無清澄、自重によって瓶詰めされます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
モンテラポーニのラベルデザインはいいですね。畑に醸造所、紋章など一通り揃ってますが決して古臭くない。書体使いや情報量の密度もバランスがいいですね。スタンダードなCCですが、なかなか良いボルドー型瓶が奢られてますし、コルクもなかなかの質の4,5cm(ちょっと質が上がったような気がします)。グラスはとりまヴィノムのキャンティ型。表記のアルコール度数は13,5度と真っ当なもので2015年と同じですね(2016年は飲んだかどうか記憶になり、2017年は飲んでません)。色調はなかなか深みのある艶やかな赤色、ギリ向こうが透けて見えます。ま、これももっと大きなグラスに注げば、もっと明るくも見えますし、透けて見えるんですけどね。
スミレとほっこりとした小豆、土壌由来のミネラル香も手伝って「ザ・サンジョヴェーゼ」というよりも「ザ・キャンティ・クラッシコ」という感じ。チェリーやベリー系の果実香にギュっと深みがあり、少し黒いイメージのミネラル香が溶け込みます。もちろん果実の甘味ある香りもありますが、少し木質な気質と、渋味やスパイスを感じさせる香りがありますね。香りからも構成感を感じさせます。正直、スタンダードなCCはもっとカジュアルに造ってもいいと思うんだけれども、モンテラポーニの住み分けを思うと、スタンダードなCCは他の銘柄と比較するともう少しシリアスに仕上げられています。
口に含みますと、果実の香味の中にどこかスモモとプラムを感じますが、やわらかながら張りのある輪郭、やわらかながらしなやかな密度。軽やかさはほとんど感じさせない「ザ・ミディアム」でもあります。スパイスの風味や、土壌由来のミネラル、渋味は存在感がありながらも強すぎないバランスで飲みやすい。13,5度とう適切なアルコールも。
舌の腹にザラツキやトゲトゲシサを感じさせない洗練された果実味。余韻までミネラルは続きますね。そのミネラルにどこか冷涼さ、ラッダらしさを感じるのかもしれません。飲み口の密度感にまったくヌケがないのが高評価ですね。
あからさまな開きも感じませんが、萎縮な閉じもない。というのは、閉じてないということ。初日の一杯目からこの状態なら、二日目以降はさらに期待ができます。久々にモンテラポーニのCCを飲みましたが、イル・カンピテッロ(CCR)や、バロン・ウーゴ(IGT)は、なかなか手の出ない価格になりましたしね(涙)。
二杯目もいい。そのミネラル感が瑞々しさを演出する。でも、そう甘味推しではないし、渋味とスパイス、軸となる酸味があり軽々しいスタイルではない。少し樽の香ばしさも溶け込んでますね。スタンダードなCC、分かりにくいわけではなく、分かりやすい複雑さがあります
二日目はザルトのユニバーサルに、キャンティ型よりも大きくしてみました。スパイシーさと、土壌由来のミネラル香が最初は前に来ますね。口に含みますと、旨味を増した果実味に渋味と酸味がまだまだ熟れを必要としますが、溶け込んでいます。グラスが大きくなった分、おおらかで、キャンティ型の方が密度は感じやすいですが、大きなグラスの方がたっぷり感はでますね。少しヴァルデッレコルティにも似たイグサの風味がありますが、様々な皮の色のチェリーと、酸味から連想さえるプラムの果実味がおいしいですよ。
二日目らしいまとまりも感じますが、まだまだ渋味、酸味ともに若さ、熟れの期待を感じますね。でも、すでにおいしく飲めるし、高いアルコールのボリュームや、果実味や樽の甘さ推しではないシリアスな印象は二日目も健在です。グラスの中でグンと良くなりますね。まとまり、深みと旨味が増します。やっぱり若いワインは時間(と、酸化)が必要ですね。初日にも感じましたが、やはりスタンダードなCCとはいえ、カジュアルなものではありませんね。
三日目はヴィノムのキャンティ型に戻します。表面積は狭いですが、コンセントレートな感じがでますね。三日目にしてようやく甘味も前に感じます。旨味に冷涼さがありラッダらしい。このグラスの方がシュっとしてはるね。やっぱり、キャンティ・クラッシコにはこのグラスがいいんだろうな。もちろん、リゼルヴァ格になれば‥とか、ビンテージやタイミングにもよるのだと思いますが。三日目でこれだと、飲み残しても心配はありませんね。グラスワインで見つけたらこれを選ぶといいですよ。おいしいですね。余韻もほんと長い。キャンティ・クラッシコも色々ですが、スタンダードクラスにしてはカジュアルなスタイルではないのも個性。旨味があり甘味も乗ってきた果実味が艶っぽい。
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