Chianti Classico Riserva Il Campitello 2013 Monteraponi
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キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ イル・カンピテッロ 2013 モンテラポーニ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ90%、カナイオーロ7%、コロリーノ3%/フルボディ》
キャンティ・クラッシコ地区の数あるコムーネの中でも、比較的標高が高くその繊細でデリケートな酸を持つサンジョヴェーゼを数多く生むのがラッダ・イン・キャンティ。そんなラッダの中心街から約3kmほど南西に位置するモンテラポーニという小高い丘の頂上にアジェンダを構えます。モンテラポーニの畑と熟成庫は998年より存在していたとされ当時の所有者はこの蔵の最高のワイン名前になっているウーゴ男爵でした。3つの塔を囲む四角形に構築された忠誠の町並みを修復・復元した建造物はウーゴ男爵から修道院の手に渡り、現在の所有者であるブラガンディ家が購入したのは1974年とのこと。ラッダらしい高い位置に所有する土地は200haながら、ブドウ畑は標高が420m〜560mに位置する10ha、内8haがキャンティ・クラッシコDOCG認定の畑となります。
現当主であるミケーレ・ブラガンディ氏によって2003年からビオロジックに切り替え、自社瓶詰めを開始し、2009年に認定を受けました。砂質や、ガレストロの非常に痩せた土地、森に囲まれたモンテラポーニ特有のミクロクリマを持ちます。仕立てはグイヨが中心で年によって畝の間に様々な植物を植えることで緑肥を行い、土壌を管理しています。2007年からはマストロヤンニ、ボスカレッリ、グラッタマッコなども担当するマウリツィオ・カステッリ氏がエノロゴを勤めています。
醸すキャンティ・クラッシコは三種類。それ以外にもエントリーラインのロッソ(IGT)や、サンジョヴェーゼとメルロからなるロゼ、トレッビアーノの白、ヴィン・サントなどを醸造、グラッパやオリーブオイルもありアグリツーリズモも営んでいます。
標高420m付近にある平均樹齢42年の古樹も栽培されるイル・カンピテッロの畑の単一クリュのキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ。南西向きでこの畑がモンテラポーニの中では一番標高が低い。土壌はバロン・ウーゴと比較するとガレストロが中心で、アルベレーゼと半々。
手詰みでの収穫後はブルゴーニュ地方で盛んに使用されているDemoisy社の除梗機で果皮を傷つけないように丁寧に除梗した後、最高28度を越えないように配慮されますが温度管理はしないノンブロ社の楕円形セメントタンクでの野生酵母のみでのアルコール発酵とマセラシオンを35日間。その間、定期的にピジャージュとルモンタージュを行い抽出を促します。
発酵後はフランスとスロヴェニア産の大樽を併用して26ヶ月の熟成後、3ヶ月ほどセメントタンクで休ませ、下弦の月の時期に無濾過、無清澄、自重によって瓶詰めされます。バロン・ウーゴと同じくCCRに使用される樽材はグルニエ社の楕円形の大樽で、ブルゴーニュのトネリエ(樽職人)によるもので、大樽を専門にしているメーカーだそうな。ブルゴーニュで使用されている設備が多いのもモンテラポーニの特徴かもしれませんね(意識しているようです)。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
2009年からの扱い、2010年、2011年と扱いましたが2012年は華麗にスルーとなりました。2011年は4,980円税込での販売でしたが2012年から値下げがありこの2013年も2012年と同じ価格。弊社での販売価格は4,280円税込となります。そりゃあ3,980円税込が理想ですがなかなかね。
さて、お馴染みのモンテラポーニのラベルは情報量も多く高級感もある。このイル・カンピテッロは黒地のラベル、金、赤、白抜きの文字もなかなかいい。コルクはなかなかの質の5cm、2011年はヴィノムのボルドー型でしたが、今回はヴィノムのブルネッロ型です。深さはあるが決してドス黒さではない、艶やかな透明度もある赤がいいですね。スミレよりも、赤い果実から垂れるような血を感じさせる香り、爽やかに揮発するような酸味も赤い果実から放たれている様。
ジュンとした酸味が唾液を誘発する。赤や、紫、比較的小さなチェリーやベリーな果実がギュっと詰まる。あ、ちなみに表記のアルコール度数は13度。2009年、2010年が14度、なんで俺の毒味に2011年の度数の記載がないのか絶賛公開中‥ですが、きっと14度、低くても13.5度かと思うとこの2013年の13度は低めに感じるが、きっと華麗にスルーした2012年も13.5度か13度の表記だったような気がする(うろ覚え)。何も、度数が高い=完熟→高いアルコールという単純なものでもない。
口に含みますと、ほんのりとした香ばしい香りは樽だけではない。やわらか、かつ、しなやかな果実味が無理のない密度。決して樽は果実味を邪魔することはなく出始めの旨味と上手く調和している。
旨いじゃないか。まだまとまりきらない部分はあるが時間が解決してくれるし、初日の一杯目から十分に飲める密度のあるやわらかさがある。余韻もしっかり長いですね。
一貫したモンテラポーニらしさ、イル・カンピテッロらしさもあるがビンテージによる表情は様々。この2013年は13度という比較的落ち着いたアルコール度数もあってとても飲みやすい。でも、ボリューム不足、密度不足に陥らないのもいい。
やわらかさもあるが、実は張りのあるミネラルだってちゃんとある。少し粉っぽさがあるのがサンジョヴェーゼ、その甘さの程度で粉っぽいか?こし餡の甘味のレベルが変わるわけだ。
グラスもいい感じで似合ってますね。香ばしい旨味がおいしい。
二杯目です。二杯目は(やっぱり)なお良い。練り込んだような果実味がいいんだよなあ。でも、まったりとし過ぎるわけではない。
鮮やかな果実味と大人の旨味。しっとりとした舌触り。旨いねえ。ほんのりとした‥でも、ピンポイントで効いてる甘味ある果実味。
いや、マジで旨い。2010年のピノっぽい感じのおいしさとは違うんだけれども、2013年はまた違う美味しさが表現されている。
スポットライトではなく広角に深い赤が輝る果実香がいい。うん、まろやかなのは果実だけではなくミネラルもまろい。時間経過とともに、グンと一段深くなり、伸びやかになる。
とてもいい。
二日目もヴィノムのブルネッロ型。非常に旨味を感じる香り。芳香過ぎないスミレや果実味に大人の雰囲気、落ち着きがありますね。飲み口にはハッキリとした酸味や渋味の存在を確認しつつも、深く密度の高い果実味はあくまでもしなやか。
13度という高くない(適正かどうかはもっと最低10年は飲み込まねばならない)度数はとても飲みやすい。アルコールによるボリュームは控えめだが、果実の熟度がストレートに表現されていて深みや密度にいい影響を与えている。
うん、ミネラル感を伴う、程よい旨味がいいですね。強烈にミネラルや旨味、そして甘味が強いわけではない。モンテラポーニらしいバランスで、ひとクラス上のCCRを実感する。
三日目もヴィノムのブルネッロ型。ようやく果実の甘味が前に出て来た感じ。旨味も伴います。とてもまろやかに落ち着いていますね。酸味、渋味ともに十分なレベルでダレはしません。乾いた渋味と、しっとりとした旨味、酸味はジューシー、ひとつのサンジョヴェーゼの完成型だなあを実感します。
ただ、まだまだまとまりきらない部分、熟れを待つ部分があるのは当然で熟成ポテンシャルにも通じるところ。そういうのを加味しても、サンジョヴェーゼからなる赤ワインとしての整いは極上。
2013年は度数が13度という落ち着きもあり、ミネラルに冷涼さ、ラッダらしさも感じます。まだ少し真面目、シリアスな趣ですが、時間ともにむっつりとしたスケベな果実味になりそうな予感(どんなんや)。今飲んでもとてもいいキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァとしてのサンジョヴェーゼですが、数年後にも飲み直したいタイプですね。まろやかさ、豊満さだけではないタイトな部分、絞まりがあるのがいいですね。
やはりモンテラポーニも好きな造り手、素晴らしい造り手だと実感です。
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