Chianti Classico 2015 Riecine
→ Tremilla Yen di Vino Italiano :イタリアワイン三千円
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キャンティ・クラッシコ 2015 リエチネ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ100%/フルボディ》
ガイオーレ・イン・キャンティ地区。1971年にイタリア人の妻パルミラを持つイギリス人のジョン・ダンクリーが避暑地としてバディア・ア・コルティブォーノの近くにある1.5haほどのブドウ園がついた修道院近くの別荘を購入。使い古された醸造設備を補修と、ブドウの植え替えを行い本格的にブドウ栽培とワイン生産を始めます。
初めてのキャンティ・クラッシコは1973年ビンテージで1975年にリリースされました。ジョン・ダンクリー氏はDOC法では認められながらも決してカベルネ・ソーヴィニョンを栽培するつもりはなかったらしく、「バロン・フィリップ・ド・ロートシルトがサンジョヴェーゼを植える時こそ、私はカベルネ・ソーヴィニョンを栽培し始めるでしょう」だなんて名言も残しています。
リエチネのワインは80年代にも高い評価がされました。ラ・ジオイアはサンジョヴェーゼからなるスーパータスカンとしてご存知の方も多いでしょう。2015年まで醸造を担当していたであるショーン・オキャラハンは、1988年にリエチネに訪れジョン・ダンクリーに出会っています。1990年までは他の生産者の元で醸造を行っていましたが、1991年にジョン・ダンクリーから畑や醸造設備を引き継いだショーンがオーナーとして再出発をしますが、1996年に経営状態が悪化し出資者を募ります。翌年にはニューヨーク在住のガリバーマンの出資により再建、1998年には元々セラーだった場所に醸造所を移設し経営を再建後はショーンが当主となっていましたが、ロシアの資本に買収され追われるようにリエチネから手を引きました。
2012年には設備も一新、セラーも拡充されました。新しく清潔な醸造所に、流行りの(語弊あり)卵形セメントタンク。もちろん栽培だってビオに移行している途中かと思われます。それが今‥なんですよね。ブドウ栽培だって醸造だって、少なからずトレンドがあるものです。
現在は合計15haの畑を持ち、ロゼ、キャンティ・クラッシコ、サンジョヴェーゼ100%のIGTはラ・ジオイアとその名もリエチネの二種類を生産しています。サバスティアーノと呼ばれるトレッビアーノとマルヴァジアからなるパッシート(ヴィンサントではなさそうです)も醸しています。また実験的にImprovvisazione(即興)というシリーズでピノ・ノワールとメルロも醸していた時代もありました。
この2015年は、新しい醸造長としてテヌータ・ディ・トリノーロで経験を積んだアレッサンドロ・カンパテッリ氏が加わった年とあんります。熟成までの全行程をショーン・オキャラハンの意志を継ぎ、尊重しながら最終のブレンドとボトリングをアレッサンドロが行ったビンテージとなります。
海抜400mから500m、ライムストーンと粘土が混じる土壌。平均樹齢25年、区画毎の収穫はもちろん手摘みで行われます。房選りで収穫したブドウは選果台でさらに選別され足踏みで圧搾されます。そのため全体の15%程は全房とした残ったままとなりますが、自生酵母によるアルコール発酵や醸しは40日と長期にわたります。それらの発酵は7つの区画ごとにキューブ型のセメントタンクで行われます。発酵後は、セメントタンク、スラヴォニアンオークのボッテ(25l,30l,40hlの3種)、2年から3年使用の600リットルのトノー樽で18ヵ月したものをを最終的にアレッサンドロがブレンドして完成しました。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
2014年は毒味もせずに華麗にスルーしましたが、2013年とラベルデザインは同じ。シンプルで洗練されていますね。コルクはなかなかの質の4.5cm、グラスはヴィノムのキャンティ型、バックラベルに表記のアルコール度数は13.5度となります。ショーンの仕込んだサンジョヴェーゼらしく、リンゴ飴の飴の部分のような透明度あるルビー色です。香りにもスミレとチェリーのキャンディのような甘味を持つ果実香がとてもいいですね。とはいえ、クドい甘さではないんですよ。果実香に、石灰、ミネラルの香りが同調していますね。2015年のイル・グエルチョを飲んだ感じからすれば、このリエチネのCC2015年も三日目まではキッチリと飲みたいところです。イル・グエルチョとの共通項であるスミレなんだけれどもバラの香りに似た部分をすでに感じます。
さあ、まずは口に含みましょう。
うん。やわらかな輪郭ながらミネラルの張りもある。しっかりとした密度感はボディにも通じますね。良質のキメ細やかな渋味、そして酸味の質の高さ‥これは間違いないし、イル・グエルチオとの類似性、兄妹であることもヒシヒシと感じます。まだ、抜栓したての一杯目は旨味は寸止めですがこれは期待しちゃいますね。
少しアメリカンチェリーの皮のスパイスも感じるチェリーと、カランとした甘味をもつあまおう(イチゴ)、さちのか(イチゴ)の果実味、継ぎ目のない長い余韻。
いやあ、旨いですねえ。さすがですねえ。
資本が変わってもリエチネはリエチネなんですねえ。トリノーロで修行したというアレッサンドロ君がどのようにするのか?2016年以降も楽しみなんだけれども、このショーンとアレッサンドロのハイブリッドな2015年、なんだかんだとショーン味ですがとてもおいしいです。
ああ、グラスの中でまったりとした甘味伴う果実味の密度がさらに深くなってきました。旨味が力強いですね。実はミネラルに塩味も感じる。「スイカに塩」的に、果実の甘味と、ミネラルの塩味が相乗効果。
二杯目。おお、冷涼さあるミネラルの質の高さが伺える。ほんと、果実味とのバランスもいいですね。2015年全般に言えることですが、未熟さもなければ、過熟さもない。ワインを構成する色んな要素のバランスがほんといい。
うーん、甘旨い。まだ2015年と若いが果実味にはやわらかさ、でもミネラルには張りを感じるメリハリ具合もとてもいい。すでにおいしいし、これからもおいしい。ああ、イチゴが前に出てきましたね。バラやスミレに通じるイチゴ。
二日目もヴィノムのキャンティ型です。最後の印象を引き継ぐようなバラ、スミレをまとうイチゴ。口に含みますとやはり黒い果皮のチェリーのスパイス、サンジョヴェーゼらしい土壌由来の香りも複雑さの要素のひとつ。初日よりもグンと旨味が深くなり、濡れた酸もジューシーでまことに旨い。野生のチェリーとイチゴの果実味、余韻も十分に長い。グラスの中で華やかさが増してきます。この甘味あるバラの香りがふわりとするのがショーンらしい‥イル・グエルチオにも通じる要素だと思います。
少し脱線しますが、リエチネを離脱してリリースしたショーン・オキャラハン名のイル・グエルチオですが、来る2016年は、2013年に設立された若い造り手であるテヌータ・ディ・カルレオーネの生産者名の元リリースされるようですね。設立当時からショーンがコンサルタントと勤めている造り手で、2015年のイル・グエルチオもカルレオーネの設備で瓶詰めされたはずです。
いい解れと、いいまとまり。一体感もありますが、単一品種ながらグラスでグングンと開いてくる(解れに通じる)のがいいですね。飲み飽きしない要素です。うん、いい甘味があるんだよなあ。もちろん、酸味やタンニンの質も高いわけで、よりそれが引き立ちます。
三日目もヴィノムのキャンティ型です。初日から一貫したバラとスミレとイチゴが続きますね。さすがの三日目らしい旨味がウマウマで、ジュシーつゆだく。もう何も迷うことはないと思いますよ。密度と構成、酸味だけではなくとても質の高いタンニンもあって、これもひとくらす上に感じるなあ。CCRと言われても納得してしまう。
ローストした香ばしいさが甘味によく絡みます。甘味に深さがあるんですよね。酸味とタンニンが奥へ、奥へとレールが伸びるように‥そして甘味を伴う果実味がそのレールをつたうように奥深く余韻にも繋がります。
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