Langhe Riesling 2021 Oddero
→ オッデーロ
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希望小売価格 4,290円税込→ 通常特価3,480円税込→ 特別価格 2,880円税込
ランゲ・リースリング 2021 オッデーロ
《イタリア/ピエモンテ/白/リースリング/辛口》
現存するバローロやバルバレスコの造り手として最も古い歴史を持つとされるのがこのオッデーロ。現在でも1700年代に建設されたというラ・モッラ地区のカンティーナでの醸造を続けています。最初の自社瓶詰めは1878年。それまではダミジャーナ(大きなガラス瓶)で販売していたそうです。
1960年代になりジャコモ・オッデーロ氏がジョヴァンニ・ガヤ(アンジェロの父)や、リナルディなどと共に後のDOCGの基礎となるバローロの法規制を作ります。第二次世界大戦後、荒廃したランゲの畑は農民から手放されて行くことになりましたが、ジャコモ・オッデーロは畑を買い足します。よって現在でも、ラ・モッラ、カスティリオーネ・ファレット、セッラルンガ、モンフォルテ、バルバレスコなどランゲ地区の幅広い地域に、最良の畑を所有しています。
オッデーロが所有する畑はブルナテ、リオンダ、ブッシア、ヴィレッロなど、各地域の最良の畑がズラリ。またバルバレスコにおいては、法律ではバルバレスコ地域で収穫されたブドウをバローロ内のカンティーナで醸造するとランゲ・ネッビオーロに格下げしなくてはなりませんが、オッデーロのみがバローロ内でバルバレスコ(しかもガッリーナ)のブドウを醸造しても、格下げせずにバルバレスコを名乗れる唯一の生産者。これは、法規制前から「そうしていた」ことで例外的に認められているそうです。
現在所有する畑は合計35ha。90歳を越える先代から1997年に栽培や醸造を引き継いだのが娘のマリアクリスティーナ。先代の時代は農薬が推奨された時代だったが1997年から徐々に有機栽培に移行、現在は全ての畑で有機栽培を実践しています。畑ではコンポスト(堆肥)と硫黄、極少量の銅のみが使用され、除草剤、防虫剤は一切しようしません。害虫(ティニョーラ)にはホルモン剤を使用。ホルモンを麻痺させることで交尾できなくなり自ずと害虫の数が減るとのこと。
とはいえ、畑は各地に点在し、畑のひとつひとつは小さな区画となりますので、隣の畑の影響も受けやすい。よって近隣の造り手とも協力して有機栽培を推進しているそうです。また、古くから所有すている畑は同じネッビオーロでもクローンは様々で現在は16種類ものネッビオーロのクローンが混在しています。
また、葉だけではブドウ樹の循環型自主生育。ツルをできるだけ切らずに自由に伸ばすことで葉を増やし、光合成を促進します。ツルを切ることでブドウを凝縮させる造り手が多い中、グリーンハーヴェストもほぼ行わないのは過度な凝縮を必要としないからだそうです。またグリーンハーヴェストを行う場合は、凝縮のためではなく畑の風通しを良くするためだそうです。
醸造は一時期はバリックを試したり、ステンレスタンクでの発酵も試みたようですが、現在はセメントタンクでの発酵に戻しバリックは破棄したそうです。セメントタンクで自然酵母のみでのゆっくりと、温度管理をしない発酵。マセラシオンはブドウの状態に合わせて20日から30日とこちらもたっぷりと時間をかけて行われます。
熟成はオーストリアはストッキンガー社の大樽。ストッキンガーの樽材は厚く、目が詰まっていることから酸素供給率が低い。またタンニンも少なく、樽による香り、口中での甘味がほどんど出ないんとのこと。また、DRCやパカレも使用しているフランスはグルニエの大樽も良い結果を出しており、1年目の樽はバルベーラと、2年から3年の樽はランゲ・ネッビオーロに。4年目からバローロの熟成樽として使用しているそうです。すべてバローロは醸造は同じ。クリュの違いが表現されています。
ここまでテンプレ。
ラ・モッラのサンタ・マリア・ブリッコ・サン・ピアッジョで栽培されるリースリング100%。北西向きの斜面の1haの畑となります。90年代に植樹された畑に2006年からリースリングの植樹を開始。年々リースリングの割合を増やしてゆき、2016年ビンテージからリースリング100%となったようです。収穫は9月の第一週。収穫後12時間の冷却後、除梗してプレス。アルコール発酵の後は、約6ヶ月シュールリー。収穫翌年の4月から5月に瓶詰めされ、24ヶ月の熟成を経てリリースされます。
飲んでみました。
度数は2020年より0,5度上がった13,5度ですが、許容範囲内ですね。個人的にリースリングの好みのスタイルである「白い香味」が主体で、キンモクセイ系は控えめ、「黄色の香味」は柑橘のアクセントで留めてあるのが素晴らしい。リースリングの個性でもあるオイリーな部分、ペトロール系や、ミネラルの風味もあるのですが、果実の香味がそれらに勝ります。まろやかながらも、キチンと筋の通った酸味があり構成感がある。2020年同様にキレイに冷えるタイプなのも好み。夏場だからって軽やかさばかりは求めてない。その密度や、まろやかさは程よく飲み応えがありますね。白桃など白い果肉果汁の風味もあり、リースリングらしさもありますが、いい意味でニュートラル。何にでも合わせれる懐の深さがあります。やっぱりこのリースリング好きやわあ。
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