Vino Rosato NV Valdellecorti

イタリアのロゼワイン

更新履歴 2012/12/07
販売価格

1,880円(税込)

在庫数 SOLD OUT

ヴィーノ・ロザート VdT NV ヴァルデッレコルティ
《イタリア/トスカーナ/ロゼ/サンジョヴェーゼ100%/ミディアム》

キャンティ・クラッシコ地区の中でも個人的に大好きなのがラッダ・イン・キャンティ地区。パンツァーノとガイオーレに挟まれた標高の高いコムーネで、その標高差も200m〜800mと激しく比較的涼しい地域でもあります。その標高の高さと差からエレガントな酸を持つ極上のサンジョヴェーゼが生まれるわけです。特にコムーネで選ぶことはありませんが、蓋を開けてみれば‥西野嘉高が選ぶキャンティ・クラッシコはラッダから生まれるものが少なくありません。

このヴァルデッレコルティは以前から注目していた生産者ですが、ようやく日本市場でも紹介できるようになりとても嬉しく思います。1974年創業のヴァルデッレコルティの葡萄園はたったの4ha。畑もミニマムですが、小さな醸造所と宿泊施設を併設しています。注目されるようになったのは、二代目の現当主‥ロベルト・ビアンキ氏の手腕によるもの。

温度管理されていないタンクの発酵温度を下げるには、夜になれば夜空の下にタンクを移動させる‥搾汁、醸しは足で葡萄を踏んでみたり‥原始的かつシンプルな醸造を積み重ねています…と書きたいところだが、醸造方法はほったらかし‥ではありません。サンジョヴェーゼの香味をよりストレートの抽出するための策はセニエやマセラシオン・カルボニカなど基本的なテクニックはしっかりと採用してるんですよ。

標高の高さだけが利点ではありませんが、地球温暖化などの影響もあり、過熟傾向。標高の高さは冷涼な酸やミネラルをもたらし、よりエレガントなワインとなります。ラッダの注目すべき造り手‥ヴァルデッレコルティ‥コイツはキますよ。


最もスタンダードなサンジョヴェーゼ100%の赤ワインとなるイル・カンピーノVdTを醸す際にタンクから抜き取った(セニエ法)モストをヴィニフィカート・イン・ビアンコでロゼ仕立てにしたもの。


Vino da Tavolaの表記もなく、vino rosato‥まさにシンプルにロゼワイン‥ですね。ビンテージの表記はありませんが、ロット番号が"L01/12"となっております。表記のアルコール度数は13度と案外高め、コルクは4cmの圧縮コルク。冷蔵庫キン、グラスはオヴァチュアです。透明度のあるラズベリーのような、バラのような紅赤。香りは華々しい感じではなく、落ち着いた果実香ですね。ほんのりと甘いチェリージュース、イチゴゼリー、そしてスミレのニュアンス。口に含みますと、思った以上に口の中での塊は大きめで、しかも密度も高い。輪郭に冷ややからなミネラルと甘味を感じ終盤に伸び上がる酸味が引き締めます。鼻に抜ける香りにアルコールとスミレのエッセンス、余韻も非常に長いですね。思った以上に味が濃い‥でも重さはなくミディアムボディと言える。いわゆるロゼよりも赤ワインに近い飲み口。軽めのタンニンと酸味が強過ぎないし、不足感もない‥いい仕事してる。

いやぁこのロゼはめさくさ旨いわ!!

サンジョヴェーゼ感、ありますよ‥しかも、とてもいいサンジョヴェーゼで、つまらない雑なキャンティDOCGとかだと勝負にならないほどこちらは上質。飲み進めるとミネラルの溶け込みを感じる。それほど酸は高くは感じないがダレないのはミネラルも手伝っているはず。そのミネラルに冷涼なラッダの吹き抜ける風を感じる(なんで土壌じゃないんだ‥俺)。同じく年号のないイル・カンピーノのセニエから‥ということはこのふたつは同じビンテージと考えられるが、2011年ということかな。

温度が上がってくると、チェリーやイチゴのチャーミングな果実香に、ハーブなどの要素も感じられる。終始甘味もあるし、あっさりでも、ほんのりでもなく‥実はそこそこ甘味があるように感じるが、酸やタンニン他がそう感じさせない。とても旨味があり、いやはや余韻の長さは特筆ものと言える。シンプルかつストレートだが、とても上質であるのは間違いない。

二日目はセラーに放置プレイで冷やしてません‥オヴァチュアです。スミレのゼリー舌先から甘味があり、やはり密度を感じるし、ドが付くほどのミディアムボディ。思ったよりも厚みがある。ロゼらしい軽やかさがないわけではないが、旨味もある。二日目もバランスを逸することもないく、一部のロゼに感じるプラスチッキーな香りも感じられない。チョーキーなミネラルがやや前面に出て来たかな?薄め(←語弊あり)のピノ・ノワールにも似た感じもあり、いやぁロゼ美味しい。

三日目も冷やさず‥オヴァチュア。ちょっと柑橘、ブラッドオレンジのような香りも出てきましたね。口当たりもさらに旨味が増した感じ。ロゼを軽視するわけではありませんが、まぁ二日間美味しく飲めれば‥と思っているのですが、これは三日目もなお旨い。ワイン単体でも楽しめてしまう。シーザーサラダ、マグロのカルパッチョ、うんツナを軽いクリーム系のソースとかもいいかも。案外食事は選ばないはずで、ロースハムやベーコンを焼いたものでもいいし、魚肉ソーセージとか絶妙に合いそうな気がする。二日目以降は冷やしてないのですが、これが心地いいんだな。冷やしてもいいんだろうけれども。

いいロゼだ。サンジョヴェスタにはなおさら‥。

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