Rosso Fiorentino 2001 Cennatoio
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ロッソ・フィオレンティーノ 2001 チェンナトイオ
《イタリア/トスカーナ/赤/カベルネソーヴィニョン/フルボディ》
この生産者、銘柄をご存知のお客様は、それなりに古くからのイタリアワイン好きかもしれませんね。相変わらず、現在も表舞台でチヤホラされる生産者でも、銘柄でもありませんが、知ってる人は知っている‥そんな生産者であり、銘柄となります。
それまでは、小さな輸入元さんで、どちらかと言えば‥料飲店さんに直接卸されていたこともあり、ショップでは見かけなかった‥という理由もありますが、近年、輸入元さんが変更になり、西野嘉高も古くから付き合いのある問屋兼輸入元さんの扱いになりました。
問屋兼‥な輸入元さんの場合、一番の魅力は価格設定かもしれませんね。その評価は別として、きっと蔵出し価格に対して経費や一定の利益を上乗せするだけ‥。悪く言えば、そのワインの国内外でのイタリアワイン好きの世評や、同クラスの他のワインなどと比較して価格を決めることがないもんで、ぶっちゃけ安くなりました。
古くから、このワインのファンの方に、90年代を何本が飲ませてもらったこともあり、このカベルネソーヴィニョンの実力は実証済み。2000年も扱えなくはなかったのですが‥この2001年のリリースを待っておりました。
うーん♪素晴らしい飲み頃のカベルネですっ!!
トスカーナの州都‥フィレンツェの南に広がるキャンティ・クラッシコ地域の中でも、北東に位置するグラーヴェ・イン・キャンティ地区となります。ランポーラにフォントディなどなど‥そうそうたるアジェンダと同じ地区ですね。また、一般にはパンツァーノとも呼ばれる地区で、標高も600mといいますから‥そうとうな高台にあるアジェンダが今回ご紹介するチェンナトイオ社です。
1969年‥エミリアーノ・アレッシ氏の祖父が購入した別荘が発端となり、エミリアーノ氏の両親である、レアンドロとガブリエラ夫妻によって葡萄を植え、醸造所を建設しワイン生産者としてスタートしました。1985年には、ワイン生産以外の仕事は辞め、生産者に専念‥することになりました。所有する畑は合計(内借地:6ha)16haで、その昔‥メディチ家がフィレンツェと統治していた時代の牢獄がこの地区の麓にあり、囚われの身となった者の家族や友人達が、この丘から手を振って(Cenni=チェンニ)愛する人に呼びかけたことから‥この丘が「チャンナトイオ」と呼ばれるようになったのが由来だそうです。
キャンティ・クラッシコを中心に、国際品種単一のワインも生産しておりますが、このチェンナトイオの面白いところは、キャンティ・クラッシコも、サンジョベーゼ(ピッコロ)から、サンジョベーゼ(グロッソ)に‥この10年ほどで変更したそうです。チェンナトイオの考え方として、いわゆるピッコロは水分が多く、色素も薄い‥糖度が上がらないので、グロッソへの変更したようですね。グロッソは、実が小さく、葡萄の隙間が広く通気性が良い‥果皮も厚く、色素も濃い‥糖度が高くて、タンニンも豊富で熟しやすい‥とのことです。
また、1985年から、化学肥料や、除草剤などを使用しておらず、いわゆるビオとしての認証を取得するのも容易なようですが、(ビジネス優先で毎年検査を行うわけでもない)認証機関に対して懐疑的なようで、特にビオを唱うつもりはまったくないそうです。
エノロゴには、ガブリエラ・ターニ氏を起用。フレスコバルディでの醸造アシスタントを経て、ヴィットリオ・フィオーレに師事した女性醸造家で、1990年より、チェンナトイオでエノロゴとして活躍しています。
そんなタブリエラ・ターニ氏の考えもあり、現代のワイン醸造では一般的なステンレスタンクではなく、近年‥その有効性が再認識されてきたセメントタンクでの発酵を取り入れています。ステンレスタンクは、ワインと接触することで、微妙な化学変化が起こるとの考えもあるようで、セメントタンクの場合、内側に凹凸があり、少量の空気と接触することで、ワインがまろやかになる‥という考えを持っているようです。
んで!!
そんなチェンナトイオ社のワインを紹介するわけですが‥前述のサンジョベーゼ・グロッソな話は伏線でもなんでもなく‥いや、キャンティ・クラッシコなども飲んでみたのですが‥華麗にスルーで決定です。興味あるでしょうが‥別に飲まんでもよろしい…。(俺が言うんだから間違いない)キャンティ・クラッシコや、そのリゼルヴァなど、DOCGよりは、IGTの方がオススメ。その中でも‥サンジョベーゼ・グロッソ100%のエトルスコもなかなかだし、メルロ100%のマンモロも悪くはないが‥マンモロは名前が卑猥なわりには、エロさが足りんぞ‥ゴラーっ!!その他、カベルネソーヴィニョン50%に、サンジョベーゼ・グロッソ50%のアルキバルドや、カベルネソーヴィニョン50%に、メルロ50%のソーニョ・デッルーヴァなんてワインもあるにはあるのですが‥
IGTのブレンド物は、いずれもカベルネソーヴィニョンが50%‥それだけカベルネソーヴィニョンに関しては、自信がおありなんですね‥はい、わかります。その裏付け‥とまでは言いませんが‥カベルネソーヴィニョン単一の、このロッソ・フィオレンティーノこそが、古くからチェンナトイオ社のフラッグシップだと言えます。ブレンド物も造るぐらいですから、カベルネソーヴィニョンに関してはそれなりの作付け面積がありそうですが、ロッソ・フィオレンティーノは、今も変わらず‥その生産量は最も少ない部類に入る約3000本(2001年の生産本数詳細ありません‥)‥となります。1990年が初リリースであり、このロッソ・フィオレンティーノIGTが、チュエンナトイオ社初の‥いわゆるスーパートスカーナとなりますから、アレッシ家にとっても、思い入れのあるワインとなります。90年代では91年と92年は生産されなかったようですが、2000年代は、2002年、なぜか2004年、2005年が生産されていないようです。
完熟した葡萄のみを収穫し、セメントタンクでの長期間のマセラシオンと、20日以上の発酵期間を経たマストは、マロラクティック発酵の後、新樽比率70%のフレンチオークとアメリカンオークの併用で約15〜16ヶ月の樽熟成が施されます。トスカーナの土着品種ではないカベルネソーヴィニョンながら、「ロッソ・フィオレンティーノ≒フィレンツェの赤」と名付けられるほど、トスカーナらしいカベルネ・ソーヴィニョンなんですね。フィレンツェの画家であるロッソ・フィオレンティーノ(本名はジョバン・バチスタ・ディ・ジャコッポ)氏の作品である「Angel Musician」のエチケッタも、さらにトスカーナの赤!を誇示していますね。
この絶好の2001年。ヴェロネッリ誌2006年度版青★★★92点を獲得しております。次は2003年、その次が2005年‥納得いくビンテージのみの生産とはいえ‥きっと‥西野嘉高の性格では扱わないでしょう。
カベルネ好きには絶対オススメの一本ですよっ!!
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ラベルは、前述のとおり‥天使がマンドリンのような楽器を持った‥芸術的な作品で、このままポストカードになりそうなデザインですね。キャップシールと同色の金色の文字が‥書体がイタリックだったらもっとよかったかも‥です。ボルドー型のボトルはしっかりとした物なんですが‥
オリジナル瓶!!
なんですね♪瓶底のモールドは、初めてみるボトル生産者のようですが、ボトル下部に、"CENBATOIO(R) INTER VINEAS"の文字とともに‥紋章もがモールド処理されています。まさか偽物が出回る作品ではありませんが、こういうコダワリを見ると、せめてサッシカイアぐらいになれば、オリジナル瓶を使用して、パッチモン防止ですよー♪なぐらいの威厳を見せつけてもいいのでは‥?と思います。オリジナル瓶のコストがいかほどか…?は存じませんが、商品としては優秀ですね‥ちょっと嬉しいもんです。コルクは、詰まった5cmで問題なし‥このコルクメーカーも‥知らんな。グラスは、リーデル・ヴィノムのボルドー型一択で間違いなさそうです。
本来であれば‥2004年ビンテージがリリースされていてもおかしくない時期‥に、あえての2001年‥カベルネソーヴィニョン100%の熟れ具合‥楽しみな毒味です。グラスに注ぎますと、エッジの薄いピンクに若干のオレンジが見えますが、赤黒いテカリは底は見渡せません。
香りからはすでに、熟れているカベルネの印象‥溶け込んだ熟成香がありますね。しかし、まだまだ果実香も元気。ブラックベリーの香りが主体で、カベルネソーヴィニョンらしい、シダー系の香りや、石灰を感じる白い香り、微粉のスパイスなんですね。
ドが付くほどカベルネソーヴィニョンなのですが、これがリリース仕立てであれば、もう少し、鼻孔をくすぐる酸を感じされる香りや、ちょっと眼孔に飛び込む揮発なアルコールを感じたかもしれませんが‥
そこが熟れてる‥
んですね。残念ながら、輸入元のシールでバックラベルのほとんどが見えませんので正確なアルコール度数がわかりませんが、輸入元表記は13度となります。うんうん、そんな感じですね。14度って感じではありませんので‥やっぱ14度未満だろうな‥。
このカベルネソーヴィニョンのニュアンスは、ちょっとボルドーちっくかも?西野嘉高的に懐かしい‥左岸のカベルネソーヴィニョンな気がします。(イマドキのは違うのかもしれないが‥)決してジャミーな香りはありませんね。かといって未熟な青さもないんだな。とはいえ、誰が飲んでも‥まずカベルネ‥と答えるであろう品種の特性はキッチリ感じとれます。
口に含んでみますと‥非常にやわらかいタッチ‥シルキーでありヴェルヴェッティなんですね。味わいもジャミーな濃さではありませんが、口の中に塊として感じる膨らみがあります。酸味もあるのですが、その溶け込み様が素晴らしいですね。タンニンも同様。2001年という素晴らしいビンテージを‥今‥飲んでる‥その恩恵を十二分に感じます。
まさに、今!!(第一次)飲み頃!!
こう断言して間違いありません。抜栓したてから、これほどスムーズに飲めるカベルネソーヴィニョンもなかなかありませんよ。ボルゲリなど、ティレニア海沿岸のカベルネと比較すれば、違いは歴然‥内陸であろう‥キャンティも造ってまっせ‥をヒシヒシと感じるエレガントさと、酸のあんばい‥。
美味しいです♪
カベルネソーヴィニョン100%も実感できますね。継ぎ目なく、抜けがない‥そして濃過ぎない‥食中酒として文句の付けようのないバランスは見事ですね!!
これはイイっ♪
余韻もなかなか長く、フィニッシュにかけて、カベルネのなんとも表現し難い、スパイスと苦味が後を引きますなぁ。このワインの持つ酸は、トスカーナ産ワインそのもので‥フィレンツェの赤‥という名前も頷けますね。この酸なら、サンジョベーゼ同様豚肉‥的ですが、カベルネらしさは牛肉や、ちょいと癖のあるラムとかもいいかもぉ♪
濃厚ではないものの‥(とはいえ、それなりに濃いのは濃いよ‥)インキーなニュアンスもあるんですよ。まさに、インク壷を嗅いでるみたいな感じね。カーボン用紙というか‥コビー機のトナーっぽいのね。うんうん。
正直申しますと‥樽熟成にアメリカンオークを使用したイタリアワインは好みではないのですが、このワインは、それを指摘されても、わかんないなぁ。樽のローストは強くなく…焦げたコーヒー豆ではなく、生豆な感じのコーヒー香がありますね。
アメリカンオークの嫌なとこは皆無。合格です。
二日目です♪香りに甘味が感じられるようになりました。初日に溶け込んでると感じた熟成香は隠れてしまいましたね。果実香がマロな感じです。口に含みますと‥うーんまとまってキタキタ‥マロなってキタキタ‥。まったく舌に差し障りがないですね。口に入ってから‥非常にスムースに流れていきます。
旨いカベルネですなぁ。
久々にカベルネソーヴィニョン主体(これは単一)で、旨い!!と思えるワインです!!カベルネの風味は欲しいが‥(流行の)フランは苦手なお客様には絶好かもしれませんね♪二日目も抜けるような隙はまったくありませんね。まだまだ熟成の余地はありますが‥今っとっても美味しいですね。
ええぇーっ!!今更カベルネーっ!?
なんて、お思いの貴兄もいらっしゃるかと思います‥まぁ西野嘉高的にも土着品種でもないし‥カベルネ単一などニューワールドに行けば腐る程あるわけで‥とも思ったりするわけですが‥
これはイタリアのカベルネらしさがある。
これはトスカーナのカベルネらしさがある。
酸とタンニンの質が‥とってもイタリア!!ワイン単体でも‥まぁ美味しいけどね‥できれば‥やっぱり‥肉汁が欲しい‥牛肉!!牛肉!!
三日目です♪キレイにまとまってきましたね‥飲み口は軽くなった感じですが、その分‥含んでからの酸、タンニンのしっとりと旨味をまとった感じがいいですね。このカベルネは、ホント美味しいですなぁ。
初日の複雑さはなくなりましたが、ストレスなく沁み入る感じ‥まさに浸透する感じは‥とっても素晴らしいですね。初日から飲み頃ですが、三日目でも十分楽しめますし‥持ちます。いいワインだ‥。
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