Badia a Passignano Chianti Classico Gran Selezione 2010 Antinori
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キャンティ・クラッシコ・グラン・セレツィオーネ 2010 バディア・ア・パッシャーノ/アンティノリ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》
トスカーナの名門、貴族でもあるアンティノリ家。1385年、ジョヴァンニ・ディ・ピエロ・アンティノリがフィレンツェのワインギルドに加盟した頃から生産者としての歴史が始まったと言われている老舗中の老舗。1506年に購入したアンティノーリ宮を本拠地とし、現在はトスカーナ州のみならず、ウンブリア州、プイーリア州、ピエモンテ州にもアジェンダを所有しており、多彩なワインをリリースしています。
そんなアンティノリ家の軸はやはりキャンティ・クラッシコ。キャンティ・クラッシコ地区の中でも複数のブドウ園、醸造所を持っており、それまではサンタ・クリスティーナブドウ園の一部であった(現在は独立している模様)ティニャネッロブドウ園からはティニャネッロとソライアというスーパートスカーナが生まれますし、ペポリブドウ園からはCCペポリが、CCRマルケーゼ・アンティノリや、CCヴィッラ・アンティノリなどキャンティ・クラッシコだけでも豊富なラインナップを誇ります。
そんなアンティノリののCCGSは2009年が初ビンテージ。ブドウ園はティニャネッロブドウ園から南に位置するグレーヴェ・イン・キャンティの西側にあるバディア・ア・パッシャーノブドウ園。1987年からアンティノリの所有となったこのブドウ園は海抜250mから300mの約56haにも及ぶ敷地があり、このブドウ園で栽培されているサンジョヴェーゼは元々はティニャネッロブドウ園の高樹齢の樹が移植されたそうです。かつてからこのブドウ園ではCCRが醸されており、アンティノリ家のCCの(R)中では一番の高価格のワインでもありました。また、DOC法改定後真っ先、かつ唯一サンジョヴェーゼ100%のCCRになったのもこのバディア・ア・パッシャーノとなります。
区画ごとに手詰みで収穫されるサンジョヴェーゼはさらに選果され除梗、破砕された後、果皮とスキンコンタクトさせての醸しと発酵が行われます。果帽を循環させ、よりサンジョヴェーゼの香味を抽出するためにルモンタージュが行われます。醸しは10日間、スキンコンタクトは約12日間を費やします。ブドウの果皮を取り除きハンガリー産の225リットルと300リットル(一部フランス産)のオーク樽でのマロラクティック発酵の後澱引き。同様の樽での14ヶ月の樽熟成後、区画ごとの出来栄をチェックしてからのブレンドが行われ瓶詰め。最低12ヶ月の瓶熟成後リリースされました。
さて‥状態は、やっぱり旧ラベルデザインの方が好きだった‥のは置いといて、ラベルに小穴がひとつ、以外は擦れや汚れなどはないはずです。キャップシールも真新しさを感じますね。シール裾に横巻きの新デザインのDOCG帯封もとてもキレイ。液色もまだまだ深い赤、透明度バッチリ、瓶底の凹みに澱はなし‥と、現行が2013年ですからちょいバックビンテージらしい感じですね。ちなみに表記のアルコール度数は14度。
アンティノリのCCGSは2009年が初ビンテージですのでこの2010年がセカンドビンテージとなりますが、文句なしのビンテージですね。現行2013年とちょっとだけバックビンテージとなります。
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