Rossese Riviera Ligure di Ponente 2007 Durin
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ロッセーゼ・リヴィエラ・リグーレ・ディ・ポネンテ 2007 デュリン
《イタリア/リグーリア/赤/ロッセーゼ/ミディアム》
リグーリア州は、オルトヴェロ地区‥ジェノヴァとモンテカルロの中間あたり、以前にご紹介したゴルレリは海沿いのディアーノ・マリーナ地区でしたが、オルトヴェロ地区は、海とピエモンテ州とのちょうど真ん中ぐらいかな。そんな場所に位置するのが、このデュリンなんですね。
アントニオ・バッソ氏が栽培から醸造まで‥な家族経営の生産者‥彼の曽祖父であるイシドーロ氏のあだ名がドーロ(Doro)で、ジェノヴァではドーロは‥デュリンという方言になることから‥Durinと名付けられました。畑の総面積は約16haで、小区画に分けられた畑には、それぞれ‥様々な品種が栽培されています。各アイテムの生産本数は数千本程度と少ないながらも、18種類ものワインを醸造しています。公式サイトを見る感じでは、設備は新しいですね。
リグーリアの土着品種‥白なら、そのピガートや、ヴェルメンティーノとなりますが、赤なら…?このロッセーゼや、ドルチェットと起源が同じといわれるオルメアスコ‥なんて品種が存在するんですね。で、今回は、ロッセーゼのご紹介なんですね。
中川原まゆみ著の『土着品種で知るイタリアワイン』によりますと、淡いルビー色。熟成するとガーネットを帯びる。バラの花、黒胡椒などの香りと繊細なアロマがある。アルコールは高めで、丸みのある味わい。ややほろ苦さがあり、全体に調和がとれている。中期熟成に向く。とあります。
起源ははっきりとしないようですが、ブルゴーニュからもたらされた説もあるそうで、13世紀の後半にジェノヴァの貿易商が持ち込んで栽培し始めたとか‥その頃の兵士や船員達が、強壮目的で、ロッセーゼからなるワインを飲んでた‥なんて話もあります。
どうしよう‥ビンビンになったら‥。
さて、このロッセーゼですが、テクニカルな情報も乏しいのが現実ながら‥飲めば納得‥おうおう‥こういうのも面白いな‥となること間違いなし!!
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ボルドー型の瓶。縦縞の模様はプリントですが、この手の色のラベルは擦れて汚くなる場合が多いのですが、なかなか紙質とインクが合ってるんでしょうね‥大丈夫そうです。ま、デザインは可もなく不可もなく‥バックラベルに記載のアルコール度数は12.5度で、キャップシールがちょっとチャチイかな。コルクはシリコン製の4cmで、ブショネの心配なしですね。初めての品種ですので、グラスに悩みますが、オヴァチュアと‥念のためヴィノムのブル型を用意でスタートです。
ちょっと曇ったガーネット。と、色を見るのにグラスを揺らすと‥スンゲー香りが立ちますね!!赤いブルーベリーと、紫のストロベリー。まんま葡萄‥グレープの香り。野生のベリー系‥巨峰なんだか、マスカットベリーAなんだか、ピオーネなんだか‥生食用の葡萄っぽさのある香りが‥要はランブルスコちっくなんですよね。ランブルスコから泡を抜いて‥な感じです。(←悪い意味ではないぞよ。)
朝から‥イチゴとブルーベリー食い過ぎて‥な屁っぽい香りの立ち方ですね。(←注釈するならこっちだろ‥)
どこか濡れたミントとか。生葡萄っぽさって‥ボジョレーちっくなんじゃないの?と思われるかもしれませんが、確かに、フルーティーな具合は、ガメイに通じる部分もあるかもしれませんが‥ガメイとは違うな…うんうん。12.5度ですが、なかなかアルコール感もなくもないし、濃厚なバラの香りですね‥でも、西野嘉高の嫌いな人工的なバラの香りではありませんね。バラの香りも、生花のようですね。
口に含みますと、なかなかの膨らみ‥ミディアムボディ。飲むゼリー葡萄味。タンニンも酸も丸みがあって、酸っぱショボいワインではない。この手の香りのワインは、酸味の質が低い‥というか、酸っぱく感じたり、タンニンなイガイガがエラ内側を刺激しがちなんだが、それがないんだな。
香りの成分が濃厚なんですよね。強いので、残り香っぽく余韻が長く感じます。こんな感じもワインは、ネロ・ダヴォラや、サンジョベーゼ、モンテプルチアーノとかでもなきにしもあらず‥なんですが、どこかに涼しさがあるかな。
フレッシュ&フルーティーではない。実は、フレッシュさって、いい意味での軽さがあるんだけれども‥決して、このワインはライトボディではなく、ミディアム‥ちゃんと密度がある。もちろん、そんな生葡萄っぽいフルーティーさがあるんだが、葡萄だけではなく、いろんなベリーの詰め合わせなもんで‥案外、複雑な風味。
二杯目です。飲みやすいですね。やっぱり屁的な香りの立ち方ですね。屁的って何やねん‥と思われるかもしれませんが、うーんイメージとしては、温泉マークですかね。
屁っ書くのもどーかと思いますが、美味しいですよ。
この手のワインは、フルーティーですし、初心者向けとか女性向け‥とも言えるのですが、我々、イタリアワインに慣れ親しんだ‥にしの組のお客様にも十分、土着品種の個性として楽しめます。ワインとしての液体の出来具合に、果実‥酸‥渋味の質‥そしてバランス‥ちゃんとワインとして満足いただけます。
そんな生葡萄さ‥は、ファンタグレープっぽさ‥とも感じると思いますが‥
雑じゃないんですよね。ランブルスコの雑に感じさせる部分って、きっと、あのツブツブの大きめな泡と‥スパイス感なんだと思うんです。このロッセーゼにも紫色の‥バラのスパイスがあるのですが、そのスパイスが丸みがあってとても優秀。
口に含んだ瞬間は、甘味のあるファンタグレープに感じがちだけれども、飲み込んでからの酸味、スパイス‥余韻がとても出来がいいんですね。そうそう、スパイス感がイイんです‥このワイン。
二日目です。この手のワインは、二日目も重要‥ストンと落ちてないことを祈ります。香りは初日同様の生葡萄の香りで、ランブルスコちっくに感じますが、非常にやわらかな丸みがあり、ボディもなかなかのもの‥。ストレスはないにも関わらず、これが案外満足感もある。余韻は長くはないのですが、残り香が補足してくれます。
三日目‥飲んでません。
四日目です。大丈夫ですね。緩まない。この手のワインは初日に消費されるでしょうから、四日目までの検証も必要はない‥とも思ってたんですが、やっぱり、それなりの時間経過後も緩まない‥ダラダラしないワインってのはイイワインの証‥だと西野嘉高は考えおります。
面白いですね。イタリアは土着品種の宝庫!!
ロッセーゼ‥ぜひ試してみて下さいね♪
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