Chianti Classico Riserva Le Baroncole 2002 San Giusto a Rentennano
トスカーナ州の赤 > San Giusto a Rentennano
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キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ レ・バロンコーレ 2002 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ
《イタリア/トスカーナ/サンジョベーゼ97%、カナイオーロ3%/赤/フルボディ》
基本、オフビンテージは扱いませんが…
飲んでみてその(販売)価格に納得できれば扱いますのよ。
ただし、その価格にするためにほとんど儲かってません(←マジです)が、平素良年のバロコーレを飲まれているにしの組にこそ、たまにはオフも飲んで頂いて、やっぱ良年は旨めーよな‥と納得して頂くのもいいかな‥と思います。
オフビンテージを全否定するつもりはないが、同じ価格帯であれば良年を飲む方が…と正直に思っている。オフビンテージならではのお買得なワインは少なからず存在するのは確かだ。それよりも上級クラスのワインが作られずにブドウの段階はたまた醸造や熟成途中で格下げされる場合‥かつ(ここ重要)価格がお安いのであれば‥要はコストパフォーマンスである。また、飲み頃を考えると良年はさらに熟成させなければ‥さらに熟成させたい‥となるが、オフならば、オフだからこそ今美味しい‥そんな選択もあるかと思う。
さて、今回は西野嘉高の十八番であるサン・ジュスト・ア・レンテンナーノのCCRレ・バロンコーレの2002年だ。実は2009年の10月に一度ご案内している。2002年のトスカーナはオフどころかバッドビンテージとしても名高い…サン・ジュスト・ア・レンテンナーノもそのフラッグシップであるペルカルロは生産していない。ならば、ペルカルロに使用するはずだったブドウが格下げされたのでお得ですよ‥という煽り文句のひとつも言いたいところだがそういう意味で選択したのではない。ペルカルロを生産しなかったと言えば2000年も同じだ。レ・バロンコーレの初ビンテージとなり、熟成途中のペルカルロになるはずだったワインは格下げされ、レ・バロンコーレにブレンドされた。だから、2000年のレ・バロンコーレはCC(R)というよりはどこかIGTに近い仕上がりに思う。2000年も暑かったビンテージではあるが、オフと呼ぶほどではない。暑いビンテージのワインは酸不足になる傾向もあるから、熟成ポテンシャルも求められるペルカルロとして瓶詰するのは…躊躇した結果かと思われる。同じくペルカルロを生産しなかったこの2002年とは同じように考えてはいけないイレギュラーなビンテージが2000年だ。
2000年 15261本 14.5度
2001年 14513本 14.0度
2002年 13156本 14.5度
2004年 10072本 14.0度
一概に生産本数でビンテージの善し悪しなど計れない。その上級であるペルカルロ、そしてスタンダードなCCの生産本数も加味しないとまったく信憑性などない数字ではあるが、CC(R)レ・バロンコーレの生産本数は上記の通りだ。ペルカルロに使用されるはずだったブドウを格下げしてもなお生産本数は少ない。2001年も2004年の優良年だが、2004年は少ないですね。良年がゆえにペルカルロが多かったかもしれないしまぁ前述のとおり、他の銘柄の生産本数との兼ね合いもあるのでこの数字だけでは何も言えないのだが参考までに‥。しかし、アルコール度数を見ると、2002年は2000年同様に少々高めを考えると糖度の高いブドウが…?とも思うがいやいやオフはオフなのである…ただし、原因は定かではない。
さて、この2002年のバロンコーレは時折飲んでいる。その度に‥華麗にスルーしてきたわけだが、毎度の並行輸入元の見積り(インデント)からもすっかり2002年は消え、残るは国内在庫のみとなった現状、これが最後かもしれないと思うと最後に今一度飲んでおこうと思った次第。
グラスはヴィノムのキャンティ型。瓶越に見える色合いは、2001年や2004年と比較して差異はない。グラスに注いだ色合いも同様だが、どこかオフという先入観は若干中心部を明るく見せる。思いのほか新樽系樽香がふわりとあがるが、熟成香的なものは皆無。香りは赤色のチェリーやラズベリーが主体で、そこにレンテンらしいスミレの香りが混じる。
口に含みますと、確かに果実の厚みは2001年や2004年と比較すると大人しい。果実の密度もミディアムで他のビンテージと比較すれば奥行き感‥立体感‥球体としてやや小さめに感じる。酸味は豊富で質が高く、その酸味とミディアムな風合いがとてもエレガントに感じ‥レ・バロンコーレとしてはピノ的なスタイル。確かに、2001年や2004年と比較すれば平坦な印象で複雑さもそれほどでもない。力強い果実味ではなく、はんなりとしている。果実味が弱いというわけではない‥良年と比較して果実味に不足感はあるが、全体としてのバランスはとてもいい。しゅるしゅるとした酸味が旨味を引き連れて終盤まで伸びるのもいい。確かにオフならではのレ・バロンコーレと言えるが、レンテンナーノらしさや、レ・バロンコーレらしさがないわけではない。思った通りにオフビンテージらしいレ・バロンコーレだが‥勘違いしないで欲しいのは、決して不味いわけではないということ。これまでに何どかこの2002年を毒味しているがその度に華麗にスルーしてきた。しかし、今回は2002年ならではの美味しさを感じるんだな。もちろん、最終的にはコストに対するパフォーマンスを計るわけだから、2002年のこの状態で良年と同じ価格であれば買う必要はないだろうし私も売らない。ましてや2000年と同じようにペルカルロが格下げされた‥という文句が使えないタイプであるのは飲めば明白である。ちゃんと2002年らしいのだから。そう、この味わいであれば‥この価格であれば‥レ・バロンコーレとしてオフでもオッケー(←ローラ風に)という価格になっている。
基本線として良年のみ飲めばいいと思う。ただし、弊社の顧客の場合はレ・バロンコーレには精通しているはずだ。ならば、一度オフビンテージであるこの2002年を飲んでみて欲しい。もちろん、この2002年も美味しく飲んで頂けると信じているが、これを飲めば、良年とは何か?がわかるに違いない。
たまにはオフでもいいのではないか?やみくもにオフに走る必要もないが、1992年、2002年‥そして来るべき2012年という魔の末尾[2]のオフ‥そう、2012年産もリリース直後には選べなくても、時を経て選ぶワインも出てくるかもしれない。
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