Franciacorta Rose Brut 2015 Cavalleri(Zero di Zucchero)
イタリアのスパークリングワイン > Cavalleri / Franciacorta
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希望小売価格 8,880円税込→ 通常特価 6,980円税込→ 特別価格 4,980円税込
フランチャコルタ・ロゼ・ブリュット 2015 カヴァッレリ(ゼロ・ディ・ズッケロ)
《イタリア/ロンバルディア/泡/ロゼ/ピノネロ100%/辛口》
ロンバルディア州はフランチャコルタ。イタリアにおける最高峰のスプマンテの産地。弊社でもいくつかの生産者の作品を取り扱っておりますが、イタリアワイン専門になった当初から扱い続けており、個人的にも大好きな生産者がこのカヴァッレーリ社なのです。
現在、フランチャコルタが生産される中心地であるエルブスコ村にカヴァッレーリ家が移り住んだのが1450年のこと。息子であるジョヴァンニと、その父であるジャン・パオロが1979年に醸造所を新設、金融会社でも社長を勤めていたジョヴァンニがアジェンダを継いだのが1980年だそうです。
2005年にジョヴァンニが他界してからも家族経営を続けており、現在は娘のジュリアとマリアが跡を次、彼女達の息子や娘(ディレたん)も手伝っています。
エルブスコはベッラヴィスタや、カ・デル・ボスコという二大生産者も所在するフランチャコルタの中心地でもありますが、所有する畑は合計47haですべて自社畑。生産本数も合計19万本とそれらの生産者と比較すれば圧倒的に小規模ですね。
クルテフランカDOCを名乗るスティルワインも生産していますが、そのほとんどはフランチャコルタDOCG。フランチャコルタ用のシャルドネの畑は37ha、そのロゼに僅かに混醸されるピノ・ネロは1.5haしかありません。
収穫したブドウはファーストプレスのみが使用され、そのほとんどはステンレスタクでの一時発酵が行われますが、大樽で一時発酵させたモストをノンビンテージもので10%、コレツィオーネで20%、サテンで40%ブレンドします。ルミアージュは完全に手作業でジャイロ・パレットなどの機械に頼りません。なお、回す角度は1/8ずつだそうです。
ドサージュも控えめで元々のブドウが持つ甘味、味わいを大切にすることから、極力ドサージュはしない姿勢で、そのようなビンテージ、ロットも増えました。デゴルジェメント時期や、ドサージュ量はバックラベルに明記されています。
【フランチャコルタDOCGのおさらい】
ロンバルディア州はプレージャ県、イゼオ湖の南に広がる氷堆石丘陵。イゼオ湖がもたらす温暖な気候、イゼオ湖の北にありプレアルプスのカモニカ谷からの冷涼な風が独特の微気候を形成し、水はけのよい氷堆石土壌でフランチャコルタに使用されるシャルドネやピノ・ネロ、ピノ・ビアンコが成熟します。1961年に生まれた比較的新しい産地ながら、イタリア産メトード・クラッシコ(瓶内二次発酵)のスプマンテの産地として確固たる地位を築きました。
ブドウ品種はシャルドネが0%から100%、ピノネロが0%から100%、ピノ・ビアンコ50%以下。ロゼを名乗る場合はピノ・ネロ25%以上。サテンを名乗る場合はシャルドネとピノ・ビアンコのみが使用されます。
メトード・クラッシコ(瓶内二次発酵)は最低18ヶ月。ワインはブドウの収穫の始めの付きから数えて25ヶ月は消費できない。ミレッシマート(収穫年)が記載されているものは最低30ヶ月の瓶内二次発酵期間が必要で、収穫年の収穫の始めの付きから起算して36ヶ月は消費できない。
1979年は初ビンテージで、ピノ・ノワール100%のロゼとなります。一次発酵はステンレスタンクのみで行われ、瓶内二次発酵は最低42ヶ月で、ルミアージュは手作業で4週間かけて行われます。デゴルジュメントは2019年の8月。カヴァッレリのフランチャコルタの中でも最も生産本数が少なく、この2015年で7,160本。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
カヴァレッリ共通のラベルデザインですが、このサテンは緑瓶で、ラベルは…すこしオッサン臭いロゼ色、これなんて言う色かな、落ち着いたメタリックなロゼ?まあ、いいや。まずはバックラベルの確認。2015年の収穫年なミレッシマートとなりますが、デゴルジェメントは2019年の秋(Autanno)となっております。同じ2015年モノでも、デゴルジェメントは複数ロットがある可能性があります。そしてドサージュは、ゼロ・ディ・ズッケロとのこと。表記のアルコール度数は12.5度となります。グラスはフランチャコルタ公式ではなく(最近使ってないわあ)ヴィノムのキャンティ型。
色はキレイなロゼ色ですよ。確かにタマネギの皮的に銅やオレンジが一部射しますが、しっかりとピンク、桜色よりも一段トーンが暗い感じかな。でも、複雑なロゼ色、グラデーションしてますね。ピノ100%でないと認めないは言いませんが、色を出すためにピノを混醸しているのとは違うのがピノ100%のロゼ、ブラン・ド・ノワールとなります。香りにはサクランボとフランボワーズ、甘味をそう感じさせないのでイチゴは微かに。キュンとした酸味を連想させるし、きっと少しタンニンも感じさせるんだろうなあ(妄)とも感じます。口に含みますと、うーん、おいしい。決して赤い果実は打ち上げ花火のようではありませんが、とても愛らしい赤い果実はしっかりと感じますね。ミネラル感もありますね。ピノは一次発酵時に樽を使ってないピュアさも。思ったほどタンニンを感じさせませんが、ミネラルや酸味に隠れてはいるものの、ちゃんとあります。やっぱりドサージュされてないんですが、旨味か甘味かな甘味を少し感じるですよね。もちろん、この甘味は本当はちょっと入れてるんでしょう?的な甘味でなく、一次発酵後のワインが持つ甘味なんですよね。これが二次発酵がなければもう少しハッキリとした甘味もあったかもしれません。最近のカヴァッレリはほとんどがゼロ・ディ・ズッケロ(ノン・ドサッジョ)になっていますが、元々のブドウの出来がよければ、何も甘味を添加する必要はないんでしょうね。まあ、ドサージュが甘味を添加するだけの役割ではないでしょうが、カヴァッレリになると、何もボディを求めているわけでもないしね。12,5度ですよ。決してブドウの糖度が上がらないとは思えませんが、フランチャコルタのシャルドネやピノと、それ以外のそれらとでは、何か違うのかなあ。アルト・アディジェでも12度や12,5度のシャルドネなんて稀のように思うのですが‥。それにしても、しっかりドライ、でも果実味を感じる、カヴァレッリのスタイルですね。
二杯目です。注ぐ際の泡もほんのりピンクなんですよね。おお、一杯目よりも香りが出てますね(綴じてたわけではないと思うが)。それでも、ロゼながら果実味と同時にミネラル感があるのもいいですね。そこは一次発酵をステンで行っている理由のひとつかもしれません。ガスはしっかりと溶け込んでおり、酸味との境目はファジー。ここちよく、繊細な赤い果実味とともに、最後は酸味として余韻に繋がります。結構ロゼなんですが、喉を潤す感があるのはそのミネラルでしょうね。サテンでも、ふぐだの、ハゲだのクエだのと書きましたが、このロゼも基本同じ印象。このミネラル感はある意味サテンよりも白身の鍋料理に合うし、ポン酢の醤油部分にも少しだけだけど近い。カツオを、皮目なしの刺身もいいかもしれない。赤身特有のミネラルがロゼに合うはず。サーモンよりもカツオだな。
二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型です。シューッポンと鳴りました。少しロゼ色にシルバーがかったように思います。まあ、ヴィニフィカート・イン・ビアンコの特徴かもしれません。やっぱりピノ・ネロ100%らしい赤い果実の香りがしますね。ミネラルのヴェールを被ったフランボワーズや木苺、初日よりも果実味が増し、ミネラルとの配分が変わったように思います。ガス、酸味ともに、落ちたような印象はなく、心地よく潤してくれますね。ほんのりと果実に甘味も感じますがしっかりとドライ。
三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型です。ズポンと鳴りました。色は二日目と変わらないかな。スモモ色とサクラ色の間ぐらいです。一貫した赤い果実の風味、なるほど、スモモっぽさもあるんだな。酸味を感じてるからなおさら、モモではなくスモモなのかもしれません。タンニンは決して強く感じるものではなく繊細。ピノ・ネロ100%のロゼとして出しゃばり過ぎない赤い要素。アッビナメントにもそう気を使うわけではない。ピノ・ネロだけれども、そこはイタリアワイン、新鮮でみずみずしいトマトでもいいし、煮込んだソースになったトマトでもいい。ボンゴレロッソとか食べたい気分。
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