Caburnio 2006 Tenuta Monteti
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カブルニオ 2006 テヌータ・モンテティ
《イタリア/トスカーナ/赤/カベルネソーヴィニョン50%、メルロ25%、アリカンテ25%/フルボディ》
2004年の初ビンテージ以降‥2000円以下のトスカーナIGTのド定番として君臨するのが、このテヌータ・モンテティのカブルニオなんですね♪基本的には、フラッグシップであるモンテティのセカンド‥という位置づけにはなるものの‥その分かりやすい美味しさ‥2000円以下というコスパ‥飲食店さんで使っていただくお店も多くって‥この価格で、この味わい‥そりゃ売れるわけですよね♪
2005年も好評でしたが‥待望の2006年が入荷っ!!今年も微妙なセパージュの変更はありますが、期待のビンテージ♪お値段も(ちょっと)下がって、さらにコスパ絶大っ!!
トスカーナ州の南西部‥ティレニア海に近いグローセット県は、いわゆるマレンマ地区のカパルビオにカンティーナを構える‥このテヌータ・モンテティは、2004年が初ビンテージという、まさに新進気鋭の生産者。オーナーのパオロ・バレッタ氏は、祖父こそピエモンテで葡萄栽培農家兼、ワイン生産者(もっとも生産するワインは地元で消費されていたであろう地酒的なもの)でありましたが、自身は、経済学者であり、このテヌータ・モンテティを興すまでは、ワイン生産とは無縁の人物だったそうです。
とはいえ、兼ねてからの彼の夢であったワイン生産‥そんな祖父の存在から最初は、ピエモンテ州で畑を探していたものの‥辿り着いたのはトスカーナは、マレンマの地でした。マレンマの中でも極小さな街であるカパルビオは、丘に位置し、その頂上がモンテティと呼ばれていることから、テヌータ・ モンテティの名が付けられました。標高約425mに及ぶその丘は、海からの潮風を遮りながらも、十分な日照を確保できるテロワールで、ラベルに描かれた大きな岩が隆起しています。57haの内、葡萄畑は25ha‥その25haの中は、葡萄園として4つに分かれており、最大の葡萄園は12.5ha、続いて 6.3ha、5,5ha、2haの畑となります。土壌は複雑な要素を持ちますが、湿度を保つ粘土質と、砂質が基礎となっています。
葡萄栽培は、4つに分かれた葡萄園の中をさらに約1haずつ‥合計25のセクションに分けて管理されます。無論、早熟なアリカンテとメルロから収穫が始まり(この2006年のカブルニオにはブレンドされていませんが)最後にカベルネフランが収穫されます。それぞれの1haの区画(≒葡萄品種)によって発酵と熟成がさせ、最終的に三度に渡るブレンドでスタンダードな「カルブニオ」とフラッグシップとなる「モンテティ」が生まれます。つまり、セッテ・ポンティのクロニョーロとオレーノ同様、基本的な畑は同じのようですね。
2003年〜2004年にかけて新設された醸造所は、三階建てになっており、最上階には、葡萄を最終的に選別し、茎を 除去、圧搾する設備があり、その真下に80hlの温度管理機能付きのステンレススチールタンクが20機と、40hlと50hlのタンクが設備され、収穫され、圧搾されたマストが発酵されます。もちろん、圧搾されたマストは、重力の力でステンレススチールのパイプを伝ってタンクに流される仕組みが取り入れられています。そして発酵が終了したマストは、またもやステンレススチールのパイプを伝って最下階セラーのバリックに充填され、温度管理されたセラーで熟成されます。これらの最新の設備は、今や当たり前‥とも言えますが、きちんと投資されてるんでね。
アグロノモはロベルト・ロッシ氏で、常駐のエノロゴはアンドレア・エミリ氏が担当しておりますが、このモンテティのプロジェクト開始当初からカルロ・フェリーニ氏が、基礎となるコンサルタントを担当しており、その補佐としてジオイア・クリスティ女史も参画しています、。
さて‥肝心の作品のご紹介。テヌータ・モンテティが世に送り出すワインは二種。スタンダードラインで、その初ビンテージ2004年のコスパに驚かされた「カブルニオ」と、フラッグシップとなる「モンテティ」となります。いずれも、樽熟成中のブレンドの行程でどちらのワインになるか?が決められているようですし、ブレンド比率は毎年異なるようですね。いずれのワインもトスカーナ産ではありますが、サンジョベーゼは含まれておりません。土地に適した葡萄‥土壌も粘土質や砂質が多いことからか?と思われますが、ティレニア海に近く(ボルゲリや、スヴェレート同様‥)内陸でないトスカーナは、やはり、これらの葡萄品種が似合いますね。最も、マレンマらしくアリカンテがブレンドされるのはさすがですね。
手摘みで収穫された葡萄は、80hlの開放型のステンレススチールのタンクで6日〜8日間の醸しのあと、18日〜21日間の発酵を葡萄品種ごとに行います。ステンレスタンクによる発酵の終わったマストは、重力の力で階下にあるバリックにパイプを伝って充填され、マロラクティック発酵が施されます。そして、澱を除去せず、そのまま12〜14ヶ月の樽熟成が施されます。熟成中に三度のブレンドを繰り返し、この2006年のセパージュ比率が決定されます。
なお、熟成は、樽に関しては、新樽比率が30%で残りは二年落ち樽。樽熟成させるのは65%で、35%のマストはスチール製のヴァットでの熟成となります。
2004年は、カベルネソーヴィニョン40%、メルロ40%、アリカンテ15%、プチヴェルド+カベルネフラン5%。2005年は、カベルネソーヴィニョン68%、メルロ12%、アリカンテ20%。そして、今回ご紹介の2006年は、カベルネソーヴィニョン50%、メルロ25%、アリカンテ25%となりました!!
アルコール度数は2004寝ンの13.7度、2005年の13.8度よりも上がって14度となりました。2006年は、好天が続き、最高の状態で収穫できたようですね。糖度の上がった葡萄が収穫できたことによりアルコール度数があがったそうです。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
この価格帯ですが、実はそれなりの厚みと高さのあるボルドー型の瓶。底のマークを見ると‥うーん、瓶メーカー変わったかも。やや下の位置に付けられるエチケッタは、肌色や、黄土色な‥いい意味でアースカラー‥悪い意味でおばちゃんの下着の色みたいな感じなのが賛否両論なのかな‥。モンテティのアジェンダの周りに実在する人の背よりも高い岩の絵なんかのデッサン具合がアニメ調に感じるのは‥俺がアニオタだからだろうか。紙質は悪くないのですが、このビンテージはちょっと擦れとかが散見されますが‥気にしない気にしない。実はキャップシールの上蓋にもビンテージが入ってたりするところは、なかなかの気遣い。セラーに寝かせてたら、キャップシールトップでどのワインか判断とかになると、ワイン名もしくは生産者名だけではなく、ビンテージもキャップシールトップに情報があると便利ですもんね。
ちなみに‥(雑談だぞ)日本酒のキャップシールも銘柄が書いてあり、上選(一級)と、特選(特級)とでは、色違いだったりして、昔は一升瓶は10本木箱に入ってて、実店舗の倉庫では、まるで動瓶するかのように、木箱を横にして、何段か積み‥そこに一升瓶を差して、寝かせてストックしてたんですね。なぜなら、縦に積むと、底の一升瓶を取るのに、10本入りケースを何ケースも持ち上げることになるからね。そういう時は、キャップシールの銘柄と色で、どの銘柄のどの階級の酒なのかを覚えたものです。(雑談ここまで)
ちなみに、輸入元の陳腐なバックラベルに手貼りで修正されたアルコール度数は14度の表記となります。
グラスに注ぎますと、モンテティのワインらしい濃い色調ですが、エッジ部分は鳥の
目のような赤で、黒へのグラデーションがいいですね。香りは、さすがカブルニオ!!
よく出てますねー。インク、煮詰めたブラックベリー、カシスリキュール。清々しい
木質な樽香に、冷涼なミネラル、HBの芯。
あああああっ!!ちなみに、グラスはヴィノムのボルドー型です。
よく熟したアリカンテな感じありますね。カラメルっぽいというか、コテっとした甘味を感じさせます。また、この2006年はメルロが増えたことで2004年っぽく感じますね。そんなHBの芯は鉄分的でもあり、メルロっぽいんだな。しかし、香りではそれほどドラキュラ系ではないんですけどね。ほんと香りも良く出てて‥
よーでけとるっ!!
この分かりやすさがいいんですよね‥人気の秘密。トスカーナIGTのボルドーブレンドは、やっぱりニューワールドな市場とカブりますね。もちろん、生産者はその市場を狙ってるわけですが‥。
口に含みますと、うん!!2004年同様のメルロのやわらかさ‥優しい膨らみがありますね。果実味に純度もあり、綺麗に密度を感じます。モダンなミディアムボディで、含み香にも樽香をやや強めい感じるモダンさがありますが、なかなかスモーキーでもあり、炭火焼にあいそうだな‥と、やっぱり納得してしまいますね。
酸味は十分あるのですが、舌に刺さない熟れを持ち、渋味も美味しいですねー。三種の品種の継ぎ目のボカし具合は、さすがモンテティな上手さなんだな。カベルベフランほどではないが、アリカンテ特有の甘味を持つ、ほろ苦さは、甘過ぎることはなく、実は、塩味が効いてて甘味があるんだったり‥なんですな。うんうん、この2006年も安定した人気になることは間違いないな。ほんと使いやすいんですよねー。飲食店筋がこぞってオンリストしてくれるのも、このコスパなら納得ですね。
二日目です♪今宵もヴィノムのボルドー型で‥。初日同様の鉄分や、鉛筆の芯系を感じつつも、飲み口は決して固いわけではなく、今すぐ飲み始めることができますね。2004年、2005年同様、二日目はカベルネの要素がチラホラですが、この2006年はメルロの優しさが、若いカベルネの刺々しい渋味をやわらげます。もちろん、未熟な青さもなくって、やっぱイイですねー♪
重そうで、重過ぎず‥軽さ‥ではなく、軽やかな密度があって‥やっぱり使えるワインですなぁ。二日目は、さらにまとまりも感じられて‥グラスで使えますね♪こういうタイプは、ブラインドで飲まされると‥まったく価格がわかんないのよねぇ。
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