Senes Cannnonau di Sardegna Riserva 2014 Argiolas
→ アルジオラス
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セネス・カンノナウ・ディ・サルディーニャ・リゼルヴァ 2014 アルジオラス
《イタリア/サルディーニャ/赤/カンノナウ90%以上、カリニャーノ、ボヴァレ/フルボディ》
その歴史は1918年にフランチェスコ・アルジオラスがブドウの樹を植えたことから始まります。元々はサルディーニャでオリーブをブドウを栽培する農家だったアルジオラス家ですが、1906年に生まれた今は亡きアントニオ・アルジオラス爺がアジェンダを設立したのは1937年。以降本格的なワイン造りの道に進みます。
その後、息子のフランコとジュゼッペが取り仕切り、現在ではアントニオの孫となる三代目がアジェンダを牽引しています。脇を固めるエノロゴにはマリアーノ・ムッル氏。そしてコンサルタントには、かのジャコモ・タキス(今は名前だけ)。
醸造所はサルディーニャ島の南東部である州都カリアリ近郊のセルディアーナ村に位置します。セルディアーナを中心に280haもの自社畑を所有。その海抜は170mから700mに及ぶなど多種多様で、カンノナウやカリニャーノ、モニカやナスコ、ヴェルメンティーノなどなどサルディーニャの土着品種をその日照条件や土壌などを見極め栽培しています。初ビンテージの2012年にトレビッキエリの受賞歴もあるワインですが、いまだにアルジオラスの公式サイトには記載されていません(まあ、更新してないみたいですね)。
DOC法のおさらい。
カンノナウ90%以上、その他10%まで。赤とロゼで赤は甘口もあり。リゼルヴァは最低熟成期間が25ヶ月とのこと。
トゥーリガはIGTでカンノナウ主体の混醸、弊社取り扱いのイス・ソリナスもIGTで、カリニャーノ主体でボヴァレの混醸。このセネスはカンノナウ・ディ・サルディーニャ・リゼルヴァとなり、カンノナウ90%以上の混醸。アルジオラスではリゼルヴァ格ではないコステーラというカンノナウ・ディ・サルディーニャもありますね。
このセネスはサルディーニャの方言で「老い」を意味するそうです。「老い」=「リゼルヴァ」を意味するかもしれませんね。2009年に高いしたアントニオ・アルジオラス氏への敬意を表してリリースされたワインとなり2012年が初ビンテージ。カリアリの北、30キロにあるシウルグス・ドニガーラ、シジニ、トレクセンタ周辺の丘など海抜220m付近の石灰質泥炭土壌の畑で栽培されるカンノナウが中心となります。
収穫したブドウは25度から28度に温度管理されたタンクで12日から15日の発酵とマロラクティック発酵はセメントタンクで。バリックでの12ヶ月の樽熟成後瓶詰め、しっかりとリゼルヴァの規格を満たす瓶熟成期間を経てリリースとなりました。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味┃
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黒地にシルバーの繊細な書体、攻殻機動隊かマトリックスのように上から下に流れるような文字ではなく‥タイル柄(?)。シルバーのキャップシール、コルクはアルジオラスらしく良質の5cm、グラスはヴィノムのブルネッロ型です。バックラベルに表記のアルコール度数は2012年、2013年と同じく14.5度。2014年となると、オフビンテージのイメージですが、シチリアやサルディーニャなど「島」のワインはとてもいいビンテージだったようですよ。
エッジにやわらかい紫もありますが、暗く、深い色合いで見透かすことはできません。樽香もありますが、まだ新鮮さを感じるながらも、深い果実香は惜しげも無く開いています。スパイスと、湧き出る酸を連想させる熟したブラックチェリーやカシスを芯に、赤や黒、大小様々なベリー、チェリー系の果実香がいいですね。2013年よりも花の香りよりも、果実香が中心。深いながらも、決してインキーな感じでもないし、14.5度のカロリーを香りからは感じさせません。
まずは口に含みましょう。少しサラサラとした粉っぽさは例年通り。これはサンジョヴェーゼなら小豆っぽいと例える感じに似ています。2014年は濃さと新鮮さが共存していますね。また、例年よりも酸のおいしさが際立っています。どこか赤い果実がその酸を担っているともいえます。飲み口に14.5度を感じさせなず軽快で(軽いわけではない)飲みやすい濃さ。甘く濡れたタンニンもとてもおいしい。2013年同様に、2012年ほどのローストした樽の風味は大人しく、樽を感じつつつも、果実味がドンと構える。フルボディで濃いワインなんだけれども、クドクナイから飽きないんだな。
(いい意味で)あまりカンノナウを意識することなく、しっかり系のおいしい赤ワインとしてイタ専以外にも楽しんでいただけるはず。案外、イタリアワインを普及させるに、得体の知れない(聞いたこともない、飲んだこともない)品種名を持ち出すと、警戒され、ネガティブになりますからね。
果実達は、野性味もある。そこにスパイスや、ドライフラワーっぽさとリンクするのかもしれない。なかなか副原料のカリニャーノや、ボヴァーレなどの香味を見つけるのは至難の技だが、ひょっとすると、ここらへんもそもそも混植なのかもしれませんね(未確認)。
アルジオラスらしい、籬島の田舎臭さ、ヤボったさを感じさせることのない‥だからってバリバリのモダンスタイルというわけではない「洗練されたバランス」がある。
決して酸っぱいという意味ではなく、2014年はとても酸味が効いてる。もう一段酸が低ければ結構濃厚な酒質だったかもしれないが、酸のおかげでとても飲みやすい。また、赤い果実をチャーミングに感じさせるのも酸かな。というか、赤い果実が多めなのかもしれない。
ワイン単体で十分楽しめる。そう、まだ一杯目だけれども、グラスの中でまろやかさも出てきた。おいしいデミグラスソースが欲しい。でも、黒酢を使った酢豚もいい。となると、ヴァルサミコと甘味のコンビネーションと同意。このワインは決してジャミーではないが、ヴァルサミコと黒いジャムでもいいし、熟した黒や紫の果実を煮込んだものでもいい。それがソースで、豚‥味の濃い鶏肉もいい。
最初は2013年ほどスミレっぽさは感じなかったのですが、スミレっぽさも出て来ますね。しかし、サンジョヴェーゼのそれとは違い、詰めたような濃厚な要素のひとつでもあります。
二杯目のまとまりもすばらしい。旨味とミネラルが少し前に感じます。まとまりは「塊」にも感じるので、二杯目の方が、ミネラルと相まって硬質に感じつつも、やわらかさも出てくるからやっかいだ(笑)。やっぱり飲み応えは最高で、この価格‥ハンパない。
二日目はヴィノムXLのピノ型。2013年もこのグラスがよかったとの記載。ボルドー型瓶だし(まあ、見た目ですが)、色は真っ黒だし、ついつい、ボルドー型グラスで飲みそうになりますが、これがブルゴーニュ型グラスが、案外、そして結構いいんですよ。少し粉っぽさのあるスミレの香り、やはり表面積の広さは華やかな香りが前に来ますね。乾いたタンニン、カーボンを連想させ、決して甘ったるい香りではないのもいい。黒いチェリー、ベリーの果実香も初日同様、よく開いています。
甘味があって旨味がありますね。コク味もあるが、濃縮したようなものではない。初日よりもボディがあり深みがある。とても満足度が高い。真っ黒ながら、澄んだ果実味に行き渡る酸が十分あるからやっぱり飲みやすさすらある。少しスモーキーな風味がスパイスに近い部分にある。結構、エスニックな料理にいいのではないか?例えばタンドリーチキン、スパイスたっぷりのスペアリブ。鶏肉か豚肉のコーラ煮込みなんかもいいかもしれない。もちろん、豚の角煮なんかもいい。
三日目もヴィノムXLのピノ型。ボルドー型(ブルネッロ型)でもこのグラスでも開きは同じですが、酸味を生かすとなると、このグラスの方がいいかもしれません。もちろん、もっとパンチ、濃厚さを感じたいなら、小振りのグラスでギュギュっと感すのも一考です。三日目らしいまとまり、内への深度の深まり、とてもなめらかな旨味、より際立つ華やかさ‥。暴力的な濃さではないが、確かに濃密。価格を考えてもこの満足度はハンパない。いやはや旨い。
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