Piere Sauvignon 2007 Vie di Romans
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ピエーレ・ソーヴィニョン 2007 ヴィエ・ディ・ロマンス
《イタリア/フリウリ/白/ソーヴィニョンブラン/辛口》
フリウリ州‥スロヴェニアとの国境沿いの街、ゴリツィアの西に位置するイソンツォDOCに所属するマリアーノ・デル・フリウリのカンティーナ。祖父の代から100年もの間、ガッロファミリーの手によって守られたその土地は、水はけのよい、平らな土地で、海と山の両方から吹く風に恵まれるミクロクリマを持つテロワール‥17歳で家業を継いだ現オーナーのジャンフランコ・ガッロ氏は、同地区のみならず、イタリアの生産者が一目置き、イタリア最高の白ワインの生産者として最も尊敬され信頼される‥「北の巨人」と形容される人物です。
なんでも‥創立以来「ガッロ」と名乗っていたものの‥かのカリフォルニアの大規模な生産者である「(EJ)ガッロ」との商標権云々で1986年に名称の変更を余儀なくされたとか‥。そして、現在の「ローマ人の道」という意味のヴィエ・ディ・ロマンスになったそうです。
彼の考えるテロワールとは「人間、土地、気候、葡萄品種」であり、その中でも最も重要なのは「人間」であるとのこと‥。また「テロワールに最も適した葡萄を栽培すること」「凝縮した葡萄を作ること」「完熟期を迎えた葡萄を最高のタイミングで収穫すること」など‥当たり前っちゃー当たり前‥理想と言えば理想‥でも、その理想を具現化できている生産者が少ない中‥こんな当たり前の事を目標に信念に掲げるのが彼‥流行の醸造法や、市場に流されることなく、彼がその地で得た知識、経験を元に作る‥ある意味、エゴイスティックなワイン達は、確かに、彼のヘンコな一面を垣間みれますし、彼の話‥を聞けば聞く程‥神経質そうな‥几帳面な性格を伺えます‥しかし、彼の作品を飲めば‥ただの趣味、わがまま‥では済まられない素晴らしい作品であることに間違いありません。
1981年、1984年、1997年、2002年にhaあたり6000本の株密度‥8.03haと‥ヴィエ・ディ・ロマンスの所有する畑の中では比較的大きな畑で栽培されるのは、ソーヴィニョンブランなんですね。ヴィエ・ディ・ロマンスでは、ソーヴィニョンブランのステンレス仕上げとしてこの『ピエーレ』を‥同品種の樽仕上げとして『ヴィエリス』を生産しており、シャルドネ同様、単一品種で、ステン仕上げと樽仕上げの二種類のワインを醸しています。
『ピエーレ』とは『石』を意味するそうで、海抜33mの北〜南向きの‥その畑んはグイヨ仕立てでソーヴィニョンが栽培されています。手摘みでの収穫後、タンクで8度での醸しの後、一旦澱を沈め、15度〜19度に温度管理されたステンレスタンクでの発酵。マロラクティック発酵はビンテージより異なるようで、この2007は35%分量はマロラクティック発酵が施されました。トータルの発酵期間は約9〜12日となります。
澱と接触させたまま約7ヶ月間、ステンレスタンクにて熟成され、瓶詰。約10ヶ月の瓶熟成を経てリリースされます。ちょっとアルコール度数の変遷をば‥。
2001年 14.50度
2002年 13.50度
2003年 14.35度
2004年 14.20度
2005年 14.08度
2006年 14.25度 生産本数 46,682本
2007年 15.06度 生産本数 46,600本
この2007年は、2001年以降初の15度台なんですね。2006年と比較して生産本数はほとんど変わりませんが‥実は、畑の面積が増えてるんです。
2006年 14.25度 生産本数 46,682本/7.55ha
2007年 15.06度 生産本数 46,600本/8.03ha
つまり、畑の面積は増えたが、生産本数は変わらず≒それだけ収穫量が減っていることは、選果が厳しく行われている≒より熟した葡萄のみで生産されている≒糖度の高い葡萄は、高いアルコールをもたらす‥となります。
いくらヴィエ・ディ・ロマンスとはいえ、ソーヴィニョンブランのステン仕上げで度数が15度超となると‥ちょっとポテーリし過ぎなんじゃない?と思われるかもしれませんが、これが飲んでビックリ!!さすが、ヴィエ・ディ・ロマンス‥さすがピエーレ‥清涼感のある清々しさ…兼ね備えちゃってるから‥エライっ!!
ちなみに‥バックラベルに表記のアルコール度数は14.5度だけどね‥^^;
(前後1度は許容範囲らしい‥)
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのヴィエ・ディ・ロマンスのアイデンティティーを感じるラベル。バックラベルに表記のアルコール度数は14.5度となります。
冷蔵庫キンキン温度からのスタートですが、グラス選びに迷います。普通のステン仕上げのソーヴィニョンブランならオヴァチュア一択ですが、ヴィエ・ディ・ロマンスともなれば‥ヴィノムのボルドー型と、ブルゴーニュ型を併用します。
色はそれほど濃くないレモンイエローですね。相変わらずクリアな透明度を持ちます。まず香りはブルゴーニュ型で‥。ステン仕上げとはいえ熟れ熟れ…なのがヴィエ・ディ・ロマンスではありますが、さすがにソーヴィニョンブラン。深い緑ではありませんが、新緑に近い黄緑色の草の爽快な香りが一陣の風ですね。
その風邪に乗って、熟れながらも…もぎたてのパッションフルーツのような、ほとばしるトロピカルな果実の香りが‥。ボルドー型の方が、よりハーブっぽい清涼感のある香りを強く感じます。
可憐な黄色い花。かき氷レモン味のような、カキンと高音の香り。
口に含みますと、ヴィエ・ディ・ロマンスの真骨頂である、ふくよかな果実の膨らみが広がります。ボルドー型で飲んでも同様ですが、ここは輪郭をくっきりと感じる方が‥と思うと、ボルドー型が相応しいかもしれません。よって、これからはボルドー型での毒味に決定。
この2007年シリーズ。共通項として「苦味」を、より感じるような気がしてるんですが、このピエーレの2007年は、ほのかに苦味を感じつつもアフターまでは苦くない‥そんな感じかな。
豊満な丸みを帯びる果実味は、酸味を覆い尽くし、やさしくさせますが、しっかりと酸味はあるんですよね。
鼻に抜ける黄色の果実と、新緑の爽快な香りがイイですねー。ここんとこ‥ソーヴィニョンブランで、猫のおしっこ香が強過ぎるワインばかりにあたってしまい食傷気味だったのですが、ピエーレはいいですね。ソーヴィニョンの特徴を醸しつつ、ヴィエ・ディ・ロマンスの個性も‥よく熟したソーヴィニョンブラン…素晴らしいです。
いい意味で重たくないですね。ヴィエ・ディ・ロマンスの白はどれも、しっかりと熟した‥重さを感じる白がほとんどですが、このピエーレは、重過ぎない。ソーヴィニョンブランは、やっぱりステン仕上げで、爽快で、軽快‥な部分が必要ですからね。
とはいえ、その他のそれと比較すれば、十分重みを感じますが、しっかりと密度があるから‥なんですね。
うーん、旨いなぁピエーレ。
二日目です。冷蔵庫キンキン温度‥ヴィノムのボルドー型です。ちょっと色が濃く見えるんですが‥気のせいかもしれません。香りに新緑系が増してきましたね。森の中で深呼吸をしている感じ。猫のおしっこにならないのが‥イイっ♪
口に含みますと、ボディも増してますわ。なだらかに…継ぎ目がないですね。舌に当たる柑橘系の酸味がとても上質で美味しいですねーっ!!輪郭のミネラルにもやわらかさが出て来ましたが、厚みがあって崩れません。
それにしても、15.06度なんていう、モンスターなアルコール度数を感じませんね。これだけの度数となると、アルコール由来の熱量的な、焼けた厚みを感じそうなもんですが‥さすが、ヴィエ・ディ・ロマンスです。初日よりも二日目‥オススメですね。
香草を使った‥とか、バジルソースを使った白身魚のソテーとかいいなぁ。アスパラとかも喰いたい系。ほんのりと苦味もあるので、鮎缶でも開けるかなぁ‥。
三日目です。ひんやりとした輪郭がイイっ!!まったく、落ちない抜けない‥。爽やかさも維持していますねぇ。ちょっと2007年のピエーレは、価格も下がりましたが、お味はさらに美味しくなってるっ!!
美味しいソーヴィニョンブランをお探しのお客様‥ぜひお試しをっ!!
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