Zuani Vigne 2006 Zuani

イタリアの白ワイン > Zuani

更新履歴 2009/05/26
販売価格

2,280円(税込)

在庫数 SOLD OUT

ツアーニ・ヴィーニェ 2006 ツアーニ
《イタリア/フリウリ/白/トカイ・フリウラーノ、ピノ・グリージョ、シャルドネ、ソーヴィニョンブラン/辛口》


フリウリ州で、複数のアジェンダを持つマルコ・フェルーガの愛娘であるパトリツィア・フェルーガが、独立して立ち上げたアジェンダがこのツアーニです。当初7ha、現在でも8haの小規模なアジェンダですが、大規模な組織となると融通が利かなくなるんでしょうね‥ワイン生産者で育ちながらも、自身の理想を追い求め、新しいアジェンダでスタートするパイオニア精神は、見習いたいものです。

フリウリの東端、スロヴェニア国境沿いのオスラヴィアのちょっと北の、サン・フローリオ・デル・コッリオに位置します。そんなパトリツィア母ちゃんと供にアジェンダを切り盛りするのは息子のアントニオ君‥な、まさに家族経営ですね。ちなみに、娘のカテリーナが可愛いんだなぁ。

西野嘉高がイタリアに傾倒した初期から扱い続けている銘柄で、毎年安定してますね。あまりヴィンテージによる出来不出来を感じない生産者。ながら、今回は2006年。実は前々評判が良かったもので‥それに、他のフリウリの生産者の白の2006年も良かったもんね‥な超期待な2006年が入荷しました!!ただでさえ2006年が素晴らしいというのに‥来る(←いつになるやら‥)2007年は、ガンベロロッソ誌トレビッキエリだったりもして‥やっぱ外せないワインのひとつ‥なんですね。

リリースしているのは白ワイン二種類のみで、いずれもシャルドネ、(トカイ)フリウラーノ、ソーヴィニョン・ブラン、ピノ・グリージョを25%混醸の、この『ツアーニ・ヴィーニェ』と『ツアーニ・ツアーニ』。最初に紹介した際には、醸造方法の違い‥つまり、ツアーニ・ヴィーニェは、ステンレスタンクによる発酵と熟成、ツアーニ・ツアーニのは、バリックによる発酵と熟成の違いのみ‥とアナウンスしましたが、実際には、収穫される葡萄から違いがあるようです。ただし、セパージュ比率は一緒ね。

エノロゴには、ジョルジョ・バルガマスコ氏が就き、アグロノモを兼任しております。

バリックでの発酵と熟成をほどこしたツアーニ・ツアーニも素晴らしいワインですが、このツアーニ・ヴィーニェが素晴らしい!!ステンレスタンクによる醸造らしいキレイな酒質‥フリウリですと、単一葡萄品種のワインの方が多いのですが、4種類もの葡萄品種の混醸は‥複雑ながら、葡萄品種の個性が幾重にも重なるハモリ系。案外ないのよね。

毎年ブレのない美味しさ‥2006年も健在です♪




独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味




濃いオレンジ茶のコルク地のような模様のラベルに、シンプルに ZUANI vigne の文字。表ラベルだけでは、ビンテージもわからず‥な、扱い当初は、モダン(で、ちょっと特殊)なラベルだなぁ‥と思ったものです。バックラベルに記載のアルコール度数は2005年の13度よりも、0.5度上がって13.5度となります。冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのブルゴーニュ型で飲みますね。

2005年よりも色が濃く見えますね。2005年は12金‥2006年は14金に、ピノグリージョの赤味が‥ほんの少し射してる感じ。

若いマンゴー、熟し始めたバナナのようなトロピカルな果実の香りに、黄色のグレープフルーツのほとばしる皮、フリーズドライのレモン、薄い黄色のハーブ、白い花と石灰の粉‥どの品種がどーっ!!って感じではない、四種類の品種の融合は、ひとつの個性を醸してるんですねぇ。

口に含みますと、2005年同等の厚みのある果実は感じますね。ちゃんと熟してるんですが、しっかりと綺麗な酸味がある‥グッド・バランスです。シトラスの含み香‥やっぱ酸味がいいですね。低温から高音まで‥幅広いレンジの酸味があるので、どこにも抜け感はなし‥。2005年よりも、ボディ感があるかも‥。

よーくまとまってます。ブラインドで出されると、まったくわかんないし、その四種の葡萄品種‥それぞれ単一‥が答えだよ‥って言われても納得してしまうかも‥。イイ具合のハモリなんだなぁ。各品種を感じようと意識すれば、感じるし、ひとつとして感じようと意識すれば、ちゃんとまとまってるから‥すんない受け入れられる‥。

美味しいミネラル。ひんやりではなく、温かみのあるミネラルと酸は、温度を上げても美味しいんですよねー♪

やっぱツアーニ・ヴィーニェは、美味しいし、使い勝手がいいんですよ。

二日目です。冷蔵庫キンキン、グラスはオヴァチュア。シトラス、ハーブの爽やかな香りがよく開いています。グレープフルーツの香りは熟して感じますね。混醸のワインの楽しみは、様々な品種から色んな要素を感じますし、その状態も、他の要素や時間、温度の兼ね合いで、色々な表情を見せてくれることでしょか。もちろん、それらをひとつひとつ‥追いかけていては、楽しめませんので、要所、要所‥感じれると吉。

口に含みますと、ヒンやりミネラルの輪郭から、やわらかな果汁が出てくる感じ‥。旨酸っぱい酸味。軽く‥ほんの軽くヤクルトの風味。

安心ですね。

やっぱりブレなく2006年も美味しいんですが‥2006年は、ボディが二割増な感じもあるんですね。オフでもそれなりに美味しい銘柄なんですが、2006年はオン‥ですね。

やっぱ美味しい♪

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