Puro Sangue 2006 Livernano
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プーロ・サングエ 2006 リヴェルナーノ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ/フルボディ》
最初のオーナーであるマルコ・モンタナーリ氏はスイス人医師。ワインに取り憑かれ、医師を辞めて1993年にリヴェルナーノを立ち上げました。ステファノ・キオッチョリをエノロゴとして初めて雇い入れたのも彼で、彼の好きな葡萄品種は‥ピノ・ノワール‥実験的な醸造を経て、1995年に初ビンテージを迎えます。
実は昨年‥エミリア・ロマーニャ州のブルジゲッラという小さな村の代表と、その地でワインを‥サンジョベーゼを醸しているという生産者が来日され(しかも俺のいない阪急百貨店のイタリア展)ていたわけですが、その生産者こそが‥リヴェルナーノを辞めたマルコ・モンタナーリ氏だったんですね。
どうしてリヴェルナーノを辞めたのか‥その真意‥阪急百貨店のイタリア展は顔を出したのですが、結局マルコ・モンタナーリ氏には会えず‥ということで‥現在も、当時‥マルコ・モンタナーリ氏の時代からリヴェルナーノで働くアルベルト氏によると‥(今年のヴィニタリーで、正規輸入元さんに聞いてきてもらいました)
「個人的な理由で辞めた‥ブルジゲッラの可能性に賭けたのではないか」との答え。
またいつか‥いや、もうブルジゲッラでのワイン造りに没頭する彼に、リヴェルナーノを辞めた理由を聞くのもヤボかな‥。
一世を風靡したスーパートスカーナ‥オーナーが代わった‥なんて話は珍しくありません。老舗なオルネライアだって‥ロドヴィコ・アンティノリから、フレスコバルディになりましたし、一旦‥生産されてなかったとか‥あるあるあるある‥それもオモロい‥何でもありなのが、これまたスーパートスカーナな感じですね。
キャンティ・クラッシコDOCGエリアの中心部…ラッダ・イン・キャンティ地区。街から少し離れた高台に醸造所を構えます。ラッダ・イン・キャンティ地区は、他の地区よりも標高が高いのが特徴で、リヴェルナーノの他には、モンテヴェルティーネや、テッラビアンカなどが同地区にアジェンダを構えます。その高い標高は650mあたり。高台がゆえ、日照量は多いが、気温は相対的に低めで、傾斜の強い畑なんですね。
リヴェルナーノの建築は12世紀から13世紀に建造された古いもので、敷地内には1031年の文献にも記載されている古い教会もあるとか‥。マルコ・モンタナーリ氏の時代から改築が始まりましたが、それも近年完成。マルコ・モンタナーリ時代と違うのはセラーが移築されたことと‥(完全な温度管理になったそうです)醸造にグラヴィティシステムを導入したことだそうです。(グラヴィティシステムとは重力に逆らわずに‥収穫した葡萄を搾って発酵させて熟成させて‥な一連の作業が上から下へ‥なシステムね)
現在のオーナーは、ボブ・クイッリオ氏とオーストラリア出身の妻、グドラム夫妻。ボブ・クイッリオ氏は、元々、フロリダのパームビーチで美術の取引や、劇場の興行に携わっていたそうで、ブロードウェイを中心としたアメリカ国内のみならず、ヨーロッパや、オーストラリアを駆け回っていたビジネスマンだったそうな。
2002年‥夫婦でリヴェルナーノを訪れたのがきっかけで、ワインの生産者になることを決意‥マルコ・モンタナーリ氏からリヴェルナーノを引き継いだようです。ちなみに‥マルコ・モンタナーリ氏時代から、洒落たアグリツーリズモも経営してましたし、最近では、ウエディングパッケージ‥なんてのも掲載されてますね。また、ワインのみならず‥ジャムにハチミチ、オイルなんかも造ってまして、アグリツーリズモで使いつつ‥お土産売場とかあるんでしょうかね‥販売もされているようです。(マグカップまで売ってるぞ。)
現在リリースしているのは、リヴェルナーノ、プーロ・サングエ、キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ、キャンティ・クラッシコ。白のアニマ。グラッパ系は、グラッパ、グラッパ・リゼルヴァ、グリンのようで、特に変化はありませんが、同じ醸造所ながら、カサルヴェントという別ブランドもも始めたようで、こちらは買い増しした畑からの葡萄で造られ、違う個性、キャラクターが与えられており、近年までは、またもや‥エノテカ・ピンキオーリ独占だったようです。(ヤヌスとかいう、杉浦幸の学園ドラマかよ‥みたいなワイン名。)
haあたり6666本で植樹されているサンジョベーゼは、haあたり30hlの低収穫。雑味を抑えるためにピシャージュは行われず、ルモンタージュのみ施されます。ピシャージュもルモンタージュも、発酵時に、浮かんでくる果帽を果汁と接触させるための作業ですが、ピシャージュは、浮かんでくる果帽を上から押さえつける作業で、ルモンタージュは下から抜き取った果汁を浮かんだ果帽にかける‥と考えて下さいね。
発酵は25Lのバリックと大樽。350Lのバリックよりも一回り大きい樽(ながら小樽)で約18ヶ月熟成は、キャンティ・クラッシコと同様で、葡萄の糖度の高さのみを重要視するのではなく、糖度と酸度のバランスを‥。225Lではなく350Lのオーク樽は、十分な酸素供給を可能にしながらも、ワインに与える樽のニュアンスを絶妙にコントロールできる‥という考えからのものです。そんな350Lの樽熟成後は、大樽に移して、約6ヶ月の追熟成が施され瓶詰めされます。
2004年、2005年ともにプーロ・サングエを生産しなかったのは、やっぱり難しい品種なんですよね‥納得するものを作るには‥。
そして満を持しての2006年!!
めっちゃ旨いサンジョベーゼですよっ!!
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
触り覚えのある、ロングボトル。瓶生産者まで同一かどうかは‥わかりませんが、ちょっと細身のスラッとしたボトルは懐かしいですね。ラベルデザインも‥と言いたいところですが、パっと見は同じですが‥紙質‥残念ですが悪くなりました。紙質が低下したので、プリントの具合、インクの発色も違います。真ん中のピンクの発色と、ヤッターワン柄の意匠もレベルが低くなったのは残念。ということで、この紙質と印刷は、輸送時に、ラベルが擦れ、白いところが‥なボトルが散見されますが‥すんません。さて、表ラベルに記載されているアルコール度数は13.5度。コルクは並質の5cmと、まぁまぁ。グラスは、ブルゴーニュ型と、ボルドー型の二種類をスタンバイでスタートです。
中心部は、かろうじて奥が透けてみえますが、縁に広がるように透明度を増す、紫小豆な色合い。エッジはまだピンクで若さを感じますが、香りが開いてますね。
香り‥
素晴らしいです!!
理想(のひとつ)的な、サンジョベーゼの香り。深く、微粉なスミレの香りが濃密で、茎的な緑の部分‥それが未熟な緑じゃなくって‥複雑にさせる要素としての緑が交差します。何か、香りの立ち方が‥水蒸気のようなんだなぁ。グラスに顔を近づけると、サンジョベーゼのミストを浴びているような感覚さえ覚える。
黒く、カランと高音の甘味のある香りも少々、舞い上がるサンジョベーゼのミストとともに、外向的な要素と、スミレの深い果実味が内向的‥いや、内向‥というネガティブな感じじゃないが、それらのコントラストも素晴らしいですね。ボルドー型でも香りは、それなりに開いて感じますが、断然、ブルゴーニュ型がオススメですね。(まだ飲んでないけど‥^^;)
まぁとにかく飲みたいので‥飲む!!
ミディアム〜フルなボディ感‥まだ若さゆえの荒っぽさもあるが、豊富で質の高い酸味。キャンティ・クラッシコを飲まれた方は、ぜひ、このプーロ・サングエも挑戦して欲しいな‥キャンティ・クラッシコの20%ブレンドされているメルロは気にはならないレベルであるのは、そちらの毒味でも書きましたが‥このプーロ・サングエを飲めば‥
これぞサンジョベーゼ100%!!
を実感いただけるはず。サンジョベーゼ100%で、なかなか「体」を成せるワインは少ないし、複雑な香味を出すのもね‥そして、サンジョベーゼらしさと、その生産者の意図の具現化の両立‥
リヴェルナーノ‥やるなっ!!
さすが、俺が見込んだだけあるっ!!
2004年、2005年‥スルーしたのもエライっ!!
ミネラル、チョーク、余韻も長いですよー。味わいに、それほど甘味は感じません。果実の甘味はありますけどね。樽の使い方もいいですね。ブルネッロが好みのお客様も、このプーロ・サングエは要チェックかと‥。
キャンティ・クラッシコと、IGTとしてのプーロ・サングエのスタイルの差別化もキチンと計られているのはイイですね。
久々のサンジョベスタの血が騒ぐわっ!!
この強過ぎない、厚過ぎないボディ。内への、奥へのベクトル‥これがイイんだなぁ。
赤く濡れたミント‥ああああ、この射す緑の香り、味わいがやっぱり複雑にしてるなぁ。これがプーロ・サングエの新しい個性‥スタイル。確かに、キャンティ・クラッシコとサンジョベーゼの中心部分は共通だもんな。
二日目です♪ブルゴーニュ型グラス一択です。グラスにタプーリ入れてみましたが、うーん…俺の期待通り‥
内へ‥内へ‥
深みを増してますね。
アルコール感という意味ではない初日の揮発が納まって、香りに密度を感じます。密なスミレ。めっちゃ分子レベルの「まっくろくろすけ」がザワザワとスパイスに感じます。
口に含みますと、必要にして十分な酸味が‥やっぱり美味しい♪軽くカーボン香に、
2Hの鉛筆の粉。
構図が手に取るように理解できる‥素晴らしい設計図。
同じサンジョベーゼ100%とはいえ、ペルカルロや、フォンタローロとはまた違いますね。ラッダ‥ですから、ではペルゴレ・トルテ的か?となると、ピアン・デル・チャンポロのように、ある意味、フルーティーな果実味ですし、決してビックではない感じは、いい意味でタイト…タイト‥タイト‥タイトスカートをはいた、スラりとした美脚のお姉さん。
最近は、無理のない‥ストレスを感じるない‥いい意味での飲み易さ‥好きですね。ま、飲み応えのあるコク味炸裂系も嫌いじゃないけども‥お料理には、こういうちゃんと酸のあるワインがいいですね。
三日目です♪三日目もブルゴーニュ型一択で‥。あああああイイわ‥香りがとっても素敵なサンジョベーゼ♪全体的な丸みを帯びた感じが、やわらかい甘味に感じます。口に含みますと、酸味も溶け込んできましたね。もちろん、しっかりと酸は感じますが、ベリー系の酸味でね‥口の中を、果実味と酸味が満たしてくれる感じ‥うんうん好き好き‥。
強い‥ってのは二種類ある。見かけの強さと、芯の強さ。見た目はそうでもないが、目を見れば‥強いってわかる‥そんな強さですね‥いや、強くないんですよ。でも、その芯にある確固とした意思を酸に感じるスタイル。
余韻にも酸に由来する部分がある。
うーん「イイ」としか言えないな。
どこか、ブルネッロに似た部分もあるんだけどね。
やっぱりプーロ・サングエは、サンジョベーゼ100%のトスカーナIGTのひとつの指針
になるワインで決まりですね♪
確かに、まだ若さはありますが、今すぐでも楽しめますし、2,3年後‥今一度確認したい‥と思わせるワイン‥
素晴らしいです!!
サンジョベーゼ万歳っ!!
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