Senes Cannnonau di Sardegna Riserva 2015 Argiolas
→ アルジオラス
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セネス・カンノナウ・ディ・サルディーニャ・リゼルヴァ 20145 アルジオラス
《イタリア/サルディーニャ/赤/カンノナウ90%以上、カリニャーノ、ボヴァレ/フルボディ》
その歴史は1918年にフランチェスコ・アルジオラスがブドウの樹を植えたことから始まります。元々はサルディーニャでオリーブをブドウを栽培する農家だったアルジオラス家ですが、1906年に生まれた今は亡きアントニオ・アルジオラス爺がアジェンダを設立したのは1937年。以降本格的なワイン造りの道に進みます。
その後、息子のフランコとジュゼッペが取り仕切り、現在ではアントニオの孫となる三代目がアジェンダを牽引しています。脇を固めるエノロゴにはマリアーノ・ムッル氏。そしてコンサルタントには、かのジャコモ・タキス(今は名前だけ)。
醸造所はサルディーニャ島の南東部である州都カリアリ近郊のセルディアーナ村に位置します。セルディアーナを中心に280haもの自社畑を所有。その海抜は170mから700mに及ぶなど多種多様で、カンノナウやカリニャーノ、モニカやナスコ、ヴェルメンティーノなどなどサルディーニャの土着品種をその日照条件や土壌などを見極め栽培しています。初ビンテージの2012年にトレビッキエリの受賞歴もあるワインですが、いまだにアルジオラスの公式サイトには記載されていません(まあ、更新してないみたいですね)。
DOC法のおさらい。
カンノナウ90%以上、その他10%まで。赤とロゼで赤は甘口もあり。リゼルヴァは最低熟成期間が25ヶ月とのこと。
トゥーリガはIGTでカンノナウ主体の混醸、弊社取り扱いのイス・ソリナスもIGTで、カリニャーノ主体でボヴァレの混醸。このセネスはカンノナウ・ディ・サルディーニャ・リゼルヴァとなり、カンノナウ90%以上の混醸。アルジオラスではリゼルヴァ格ではないコステーラというカンノナウ・ディ・サルディーニャもありますね。
このセネスはサルディーニャの方言で「老い」を意味するそうです。「老い」=「リゼルヴァ」を意味するかもしれませんね。2009年に高いしたアントニオ・アルジオラス氏への敬意を表してリリースされたワインとなり2012年が初ビンテージ。カリアリの北、30キロにあるシウルグス・ドニガーラ、シジニ、トレクセンタ周辺の丘など海抜220m付近の石灰質泥炭土壌の畑で栽培されるカンノナウが中心となります。
収穫したブドウは25度から28度に温度管理されたタンクで12日から15日の発酵とマロラクティック発酵はセメントタンクで。バリックでの12ヶ月の樽熟成後瓶詰め、しっかりとリゼルヴァの規格を満たす瓶熟成期間を経てリリースとなりました。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
黒地にシルバーの繊細な書体、攻殻機動隊かマトリックスのように上から下に流れるような文字ではなく‥タイル柄のようなデザイン、基本シルバーですが、一部ゴールドなタイルでもあり、何かモールス信号的ですが解読はできません。シルバーのキャップシール、コルクは上質の5cm、グラスは昨年同様、ヴィノムのブルネッロ型でスタートです。バックラベルに表記のアルコール度数は2012年、2013年、2014年と同じく14.5度。2012年から扱っていますが、これまでずーっと14,5度の表記ですね。エッジは血まみれの赤、すぐに深く暗いダークサイド。樽由来の木質な気質の香りはまだ荒っぽい杉のようで、ヴァニラ系の香りもある。ブラックチェリーの果実香には、スパイスが溶け込んでいますね。いい意味で粉っぽくサラサラとした渋味を感じさせ、カーボン。決して香りに濃縮や甘味推しでないのも嬉しいが、サルディーニャの田舎臭さは皆無な洗練はアルジオラスらしい。
口に含みますと、輪郭はやわらかさ、弾力もあるんですね。溶け込んだミネラルとともに密度感に継ぎ目がありません。重さもあるがしなやかさもあるので、思いの外飲みやすい。このワインの良さは、濃さにクドさがないことですね。重みも濃さも感じますが、クドくない。この2015年は乾いたタンニンがとてもいい。酸味はあくまでも果実味に濡れ、不足感はまさかないが、酸味推しではないのは、この品種らしい。そう、カンノナウなのだ。ついつい、サンジョヴェーゼやネッビオーロ乗りで飲み始めるが、違和感なく、そうだそうだ、カンノナウなのだと思うのは、このタンニン。香味における樽のニュアンスは嫌味なく、確かにタンニンが乾いた印象だけれども、樽の香ばしさではない。
2014年の毒味を読み返すとカンノナウらしさよりも、赤ワインとしておいしい‥的に書いてますが、この2015年はとてもカンノナウらしい。いわゆるカンノナウ・ディ・サルディーニャのいっちゃん(一番)おいしいのん‥ですね。そう、このワインは「セネス」と商品名ばかり連呼していますが、「カンノナウ・ディ・サルディーニャ・リゼルヴァ」なのを思い出しました(おい!)。しかも、このお値段が嬉しいですね。DOCG同士を比較することはできませんが、このDOCGの数ある銘柄の中でも最上の一本のひとつのはずですが、このお値段なのですから‥。
タンニンも酸味も非常にキメ細かく、整列しているのがいいですね(ここ重要)。ただし、整列というには単調なわけではなく、異音がしないという意味で揃ってるんですね。
ああ、二杯目旨いわ。なんだかんだと二杯目が旨い。なぜどのワインも二杯目旨いのかというと、甘味がでてくる、旨味もでてくる、まとまりを感じるんですよね。ツーっと程よい厚みある一筋の果実みがスーっと喉の奥まで通るのです。一杯目の乾いたタンニンもどこか艶っぽく甘味を帯びて濡れてきた印象。ああ、甘旨味が出てきたわ‥でも、優しすぎる(≒ゆるい)酒質ではない。ここなのよね‥構成感、ちゃんと渋味と酸味が感じられないとタダタダやさしいだけの男‥(違うやろ)に成り下がる。第一印象という一口目、二口目がやさしいので、すんなり飲めるのを「いいワイン」と誤解しちゃう。違うんだなあ。おいしいワインに飲みやすさの要素はあるんだけど、飲みやすいワイン、やわらかいワインがおいしいとは限らない。
二日目もヴィノムXLのピノ型です。よりベリー系の果実香が開いて感じますね。少しエキスぃに感じる濃ゆい香りもありますが過剰な演出はありません。果実香にサラっとした渋味を感じさせ、やっぱりカンノナウらしい。飲み口にも、乾き、濡れたタンニンがとても心地よい。酸味と旨味もでてきて、いいバランスですね。2014年ほどミネラルは硬質ではありませんが、タンニンの構成感があり崩れない。このサラっとしたタンニンはちょっとスパイス粉的でもあり、ターメリックを軽く感じる(あくまでも軽くでいいのよ)料理はいいかもしれません。タンドリーチキン、や鶏肉や豚肉のコーラ煮、などは昨年も書きましたが、うん、なんか合わせたいな。サルディーニャは島ですが、結構ジビエ食べるんですよね。ちょっとワイルドな焼き加減や味付けでちょうどいいのかもしれません。炭火焼き‥宮崎の焼き鳥とかね。ゆずこしょうはいらんけど。
アルコールも高めですが、決してドロドロとした濃さが身の上のワインではありません。ミネラルもクリアだし、十分な密度がありますが、重過ぎず飲みやすい。
三日目はザルトのユニバーサルにしてみます。三日目らしいまとまりがいい意味でタイト、直線なのもいいですね。ブルゴーニュ型からこのようにボウルを小さめにするとやはり密度感がUPします。ここらへんは好みですね。一長一短ではなく使い分けなんですね。やはり2015年は渋味がおいしい。サラっとしてて、やっぱりチャコールなグリルがいいなあ。でも肉汁も欲しい。案外、肉汁たっぷりのハンバーグをあえて塩で‥とかもいいかもしれません。紫、黒の果実味がギュっと(煮)詰まり感もあって満足度が高い。ブルゴーニュ型だと赤い果実が目立つんですけどね。2015年はサルディーニャも好バランスな印象。上質のカンノナウ・ディ・サルディーニャに仕上がっています。
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