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Capogatto 2017 Podere Poggio Scalette

トスカーナ州の赤 > Poggio Scalette

	更新履歴 2020/02/009 販売価格 5,980円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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カポガット 2017 ポッジョ・スカレッテ
《イタリア／トスカーナ／赤／カベルネソーヴィニョン25%、メルロ25%、カベルネフラン25%、プチヴェルド25%／フルボディ》


醸造家として数々の生産者の作品を手掛けているヴィットリオ・フィオーレ氏‥イタリア醸造技術協会理事や、国際醸造家組合執行委員なども勤め、イタリアワイン界の重鎮であり、その功績は計り知れません。1978年、病気がちな妻の体調を気遣い環境のよいトスカーナに移住することを決意。また、これまでの経験と知識、理想を具現化するために自身のワインを造るべく畑を探し始め、ついに1991年、グレーヴェ・イン・キャンティ地区のルッフォリに理想の畑を見つけ出します。

1800年代後半、フィロキセラの害により、イタリアの畑は全滅しますが、その後‥第一次世界大戦後に初めて植えられたサンジョベーゼがあるこの畑を、当時の農夫達が「イル・カルボナイオーネ」と呼んでいたことから名付けられました。

そこに植わるサンジョベーゼは、サンジョベーゼ・ディ・ラモーレと呼ばれるオリジナルのクローンで、樹齢70年を越える古樹が大事に育てられています。キャンティ・クラッシコエリアではありますが、その土壌は石灰やガレストロではなく、砂岩質や、砂質が主体で、水はけの良く、その標高の高さは、日夜の寒暖の差をもたらし、風が吹き込む独特の山肌に広がる畑は、夜9時になっても、葡萄は太陽の光を浴びながらも、涼しく、病気から葡萄を守るミクロクリマとなります。

1968年に生まれたのがヴィットリオの息子であるユーリ・フィオーレ。1992年にブルゴーニュのボーヌ醸造学校

「Beaune　Technicien　Supereur en Viticolture ed Oenologoe」

にて醸造課程を終了し、1993年から偉大なる父、ヴィットリオと共にポッジョ・スカレッテ働き始めます。そして現在は実質的にユーリが主導し、イル・カルボナイオーネのみならず新しいワインにも挑戦しています。2007年が初ビンテージというカベルネソーヴィニョン、メルロ、カベルネフラン、プチヴェルドを各25%混醸したカッポガットや、かつてはピンキオーリ専売だったメルロ100%のピアントナイア、シャルドネ100%となりリキアーリ。そして2009年からはキャンティ・クラッシコDOCGをリリースしています。


選ばれしサンジョヴェーセ・ディ・ラモーレの地でなぜ国際品種のワインを醸すのか？当初は、ヴィットリオとユーリの趣味、遊び、実験的に造ったワインだそうです。ユーリは、ブルゴーニュの醸造学を修めたが故に、ルッフォリの地では優れたピノ・ノワールが育つ環境ではないをよく知っていたようで、ボルドー品種を栽培してみた…ということだそうです。そんな実験的な畑は均等に四種類のボルドー品種を栽培していたため自然とそのブレンド比率は1/4になったそうで、まさに趣味、いや神々の遊びかも知れませんね。

標高400m、南向きのヴォルペ畑にhaあたり7,150本の密植、各品種1,000株ずつ作付けされる土壌は、砂質、砂岩質、少量のガレストロと泥質が混ざります。haあたり35qlで収穫されたブドウ達は、セメントタンクで8日間の醸しとアルコール発酵の後、バリックにてマロラクティック発酵が施され、新樽比率30%のバリックで18ヶ月の熟成後、40ミクロンという軽いフィルターがかけられ瓶詰め、約8ヶ月の瓶熟成後リリースされます。畑を増やす予定はないそうです。ちなみに、カポガットは「挿し木」という意味。

2007年が初ビンテージで、ほぼ趣味の領域から出来たワインとなりだそうで（なら売るなよ）、この2015年は約2,000本、2016年は1,400本、この2017年は1,550本とのこと。

毎年弊社割当も少なく長らく毒味をしていませんが、実はとっても人気のあるワインなんですよね。ラベルデザインはカポガットだけモノトーンになっているのはあくまでも実験的なワインだからか？ある意味、イタリアの土着品種でもないことを暗に表現しているのかもしれませんね。ちなみに表記のアルコール度数はアベレージの13.5度となります。

　2017年ビンテージ情報

　一般的には春の遅霜、夏の干ばつにより収量が激減、凝縮度の高いワインの
　スタイルになるところ、昼夜の寒暖差が多く、標高が高いことを利点にエレ
　ガントなスタイルに仕上がっています。2017年には例年にないほどスムーズ
　で軽快なスタイル。暑いビンテージを想像させない上品な仕上がりです。タ
　ンニンは細かく、全体的にまとまりがあり、料理に寄り添ってくれるやすい
　ワインになっています。