Percarlo 2016 San Giusto a Rentennano
トスカーナ州の赤 > San Giusto a Rentennano
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ペルカルロ 2016 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》
これまでは合計8haとなるペルカルロ専用の複数のクリュからのブドウが使用されますと記載してきましたが、サン・ジュスト・ア・レンテンナーノのサンジョヴェーゼはおおまかに三種の土壌区域に分けることができます。すべて石灰質土壌となりますが、その構成は異なります。ひとつめは、アジェンダから北(モンティ)方向への一番遠い区画で粘土質を主体とした土壌。ふたつめは地中の2メートルから5メートル砂と丸石を主体としたで、5メートルよりも深い地中は完全な白い粘土層の土壌。みっつめは、いわゆるキャンティ・クラッシコ地区らしいアルベレーゼ(石灰を多く含有する片岩)、ガレストロ(海底に沈殿したシルトが長期間高圧縮下に置かれ形成される年度片岩)土壌で、となります。
スタンダードなCC、CCRレ・バロンコーレ、このペルカルロの三種類のワインはそれぞれほぼ全ての畑からのブドウ樹を共有しているとのこと。ただし、ペルカルロに使用するサンジョヴェーゼは完璧にブドウが成熟されている房が選ばれるとのことです。樹齢などの情報がありませんが、所有する畑全域からとしても、樹齢他モロモロで、やっぱりペルカルロに使用する区画は合計約8haあたりに納まっているのではないかと推測します。
2016年の春はやや寒く、6月中旬までは雨の多い天候でした。その後の気候は良好で、過剰に暑い日はありませんでした。9月は急激な気温の変動があり、土壌に蓄えていた十分な水分を利用できました。グリーンハーベストのタイミングは一度のみ。ブドウの変化が完了したタイミングで行い、ブドウ樹1本あたりの果実負荷を15%から20%削減しました。ブドウは均等に、そして徐々に成熟しました。
果皮を浸漬させながらのマセラシオンとアルコール発行は32度までに温度管理されたセメントタンクで38日間。その後新樽比率25%のフランス産(アリエ、ネヴェール)のバリック15%、500リットル樽50%、3,000リットル樽35%の樽に移されてマロラクティック発酵後22ヶ月の樽熟成。2019年の4月2日から5日に瓶詰めされ、15ヶ月後にリリースとなります。この2016年の生産本数はフルボトルが18,268本、マグナムが1,000本、ダブルマグナム180本、5リットルが15本、6リットル50本となります。表記のアルコール度数は2015年と同じ15度となります。ヴィノス(A.G.)99点、ジェームス・サックリング95点、ワインアドヴォケイト(M.L.)98+点と軒並み2015年を超える高評価。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのラベルデザイン。向かって右上のビンテージ表記は「バエない」のでなんとかして欲しいですけどね。コルクはなかなかの質の5cm。グラスは‥勉強会では、ザルトのボルドー型でした。いいと思います。一応、ヴィノムのブルネッロ型で始めようと思うのですがこの2016年、ブルゴーニュ型もいいかも‥とも思っています。コルクを抜いたとたんから香るペルカルロの香り。サン・ジュスト・ア・レンテンナーノらしいサンジョヴェーゼの香りですが、CCやCCRとの共通項はありますが、ペルカルロ特有の甘味を帯び、密度の高さが伺える香りなんですね。これまでCC2018年、CCR2017年を飲んでますが、このペルカルロが実は一番スミレの香りが強いですね。新鮮な生クリームのような樽のヴァニラ香、いや、ホイップクリームかな。乳脂肪分は高くはない軽快な樽香。グラスの内壁を垂れる脚も長くゆっくり‥15度を感じる部分ですが、知ってるんです(すでに飲んでるから‥)15を感じさせないスムーズさがあることを。そして、閉じの美学であるはずのペルカルロが、抜栓したててこんなにも無理なく開いているのも初めてかもしれません。
口に含みますと、なめらかな輪郭、重厚に折り重なる果実味がありますが、非常に伸びのよい果実味なんですよね。渋味、酸味ともにさらなる熟れの要素を感じさせますが、ほぼほぼ完成系。旨味も一口目から感じますし、とにかく無理のない濃さ。15度とは思えない飲みやすさがあるんです。この2016年のペルカルロのスムーズさはほんと不思議。その伸びの良さが長い余韻に繋がるんですよね。
ちょっと異次元ですね2016年のペルカルロは。前評判の高さは知った上での試飲でしたが、毎年いい意味で安定し、常に高次元なので、一般的に悪いビンテージでもそう落ち感もなければ、良いビンテジでもそうアゲアゲ感もなかったはずですが、この2016年は別格、2017年が心配になっちゃう。
十分に渋味もあるし、酸味もある。決して甘味ある果実味がそれを覆い尽くすわけではない。なんで、こんなにフルボディで15度もアルコールがあるのに…いや、それを感じさせないのではなく、感じているはずなのに飲みやすい。そう、そういうことですね。
甘味あるんですよねえ。でも、それがイヤらしい甘味じゃない。もちろん派手ではない。疲れない甘味、なんなら疲れをとってくれそうな甘味。渋味も甘味を帯びてます。乾いた部分もあるんだけれども、しっとりと甘味のある渋味もある。うん、グラスの中で乾いた、サラサラしたタンニンも出てくるんだけどね、舌先で感じやすく、それなりの量を口に含むとどんどんしっとりとする。
二杯目はヴィノムXLのピノ型です。口部分が反り返ってるタイプですね。なるほど、一旦(いい意味で)篭った果実味がある程度まとまって感じられる。いい意味で集中ですが、タイト、広がりが控えめに感じる可能性もあるな。口に含むとおおらかさはこちらのグラスの方が上。15度というアルコール感もほどよく解けてくれる。まあ、どっちでもいいですけどねー。個人的にはヴィノムのブルネッロでいいかも。もちろんキャンティ型では小さい。
二日目もヴィノムのブルネッロ型。いくら2016年が開いてるからとはいえ、まだまだ若いので二日目には期待しちゃいますね。やはりファーストアタックはスミレの墨汁の様。そこに無理や作為的ではない甘味ある香りがステキ。香りからしてもさらにまとまりを感じる。うーん、やっぱり2016年は開いてますね。香り、味ともに開いてて、まろやか。やさしい‥というヤワな表現ではない。深みもあるし、本当は濃い(語弊あり)フルボディなんだけども、決して強すぎない。アルコールの高さは納得なんだけども15度もあるかなあ‥という飲みやすさもさらにいい。
飲みやすいとはいえ、樽香やアルコール感、濃密感はキッチリとトスカーナIGT、つまりスーパートスイカーナ然としたスタイルで、CCやバロンコーレとの香味に共通項はあれど、やっぱりペルカルロはペルカルロだと実感しますね。
三日目もヴィノムのブルネッロ型。こんなに注いだ途端にグラスから果実香のするピチピチのペルカルロがあったでしょうか。スミレは落ち着きますが、15度のアルコール感が果実香とともにひとつ前に。輪郭はとてもしなやか‥しっとりとしなやか‥ミネラルもひとつ前、サラっとした渋味も増量、でもとてもキメが細かい。三日目らしく酸味も前に出て来ましたが、果実味のまとまりもしっかり。一体感が出てますね。
なんだか、2016年文句ないなあ。いや、文句を言うために飲んでるんじゃないんだけど。飲み口には15度はやっぱり感じさせない。甘味も濃さも暴力的なものは皆無。ほんとしなやかで飲みやすい凝縮感。この2016年、抜栓直後からの完成度と開きはこれまでに感じたことのない感覚、とはいえ、ペルカルロらしい密度の高い素晴らしいサンジョヴェーゼであることは変わらず‥。
これは飲まずにいられませんよ。
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