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【第二回販売分】Friulano 2007 Cru Chale

イタリアの白ワイン > Cru:Chale / Nec-Otium

	更新履歴 2009/08/31 販売価格 3,680円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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フリウラーノ 2007 クリュ・シャーレ
《イタリア／フリウリ／トカイ・フリウラーノ／辛口》


輸入元さんの資料では、1997年に5樽のシャルドネからクリュ・シャーレが始まったとのこと‥ですが、確か1997年のそのシャルドネは、クリュ・シャーレという名前ではなく、クリスチャン・パタ氏のネク・オティウムの名前でリリースされていたような気がします。ラベルには、かのMianiの文字が入っていた‥超レアワインだったような‥。

クリュ・シャーレとしての日本デビューは2002年。バッドビンテージではありましたが、今なお、クリュ・シャーレ最高のビンテージであったことは否めません。どこの畑か？こそ曖昧なワインで、当時と今とでは、原料となる葡萄が収穫される畑も違いますので厳密に比較できないんですけどね。あくまでも、ネク・オティウムというネゴシアン・ブランドだとお考えいただけるとわかりやすいかもしれません。

ただし、ネク・オティウムの公式サイト（ http://www.necotium.it/ ）には、クリュ・シャーレは掲載されておりません。（ディストリビューターの欄には日本の輸入元が記載されてますが）やっぱり実験的なワインなのかもしれませんね。

ネク・オティウムの代表であり、エノロゴとしても活躍するクリスチャン・パタと、自身もシルヒの生産者でもあるエノロゴ、ピエル・パオロ・シルヒ、グラヴナーや、ロンコ・デル・ニェミツのアグロノモであるマルコ・シモーニ、そしてネゴシアン業を勤めるグラウコ・ラヴェッロ‥この4人の密かな楽しみであるのが、このクリュ・シャーレなんですね。

ネク・オティウムはネゴシアンであり、フリウリを中心に、イタリア各地から優れた生産者、優れた畑を発掘しています。そこで目に留まった畑から収穫される葡萄で作られている‥とお考えいただいても間違いではないでしょう。つまりクリュ・シャーレとしての醸造所や畑は持っておりませんので、醸造はシルヒで行われているんですね。（クロアットの醸造がミアーニで行われているようなもんです。）

畑は、コッリ・オリエンターリ・デル・フリウリ地区内に位置し、ロサッツォ、ブットーリオ、サン・マウロなどの区画から収穫される葡萄が使われておりまして、この2007年は、DOCコッリ・オリエンターリ・デル・フリウリを名乗ります。

収穫量は、とてつもなく低く、この2007年のフリウラーノではhaあたり12hl。発酵は、フランス産の2年樽と3年樽のバリックを‥二酸化硫黄の使用を極力制限するために、長期のマセラシオンを施しています。

ほぼ趣味‥実験的要素の強いワインとなりますので、毎年リリースされるとは限らず‥この2007年はシャルドネは醸造されませんでした。

趣味‥実験であることは、何の制約に縛られるわけでないことで、その酒質は彼等の気の赴くまま‥彼等の理想を追い求めたスタイルとなっております。それは、同時にフリウリのアイデンティティーの具現化を追求している‥とも言えますね。フリウリを代表する土着白葡萄品種であるフリウラーノを、各スペシャリストの集団がよってたかって‥旨く仕上げた作品となります。

なお、この2007年から、トカイ・フリウラーノではなく、フリウラーノの表記となっております。

前述のとおり、畑も醸造所も持っていないネゴシアンとしての実験的ワインを逸脱しない趣味のワインとなります。ネゴシアンならではの選択眼で使用される葡萄‥畑は選ばれ、それをエノロゴ達が醸造する‥。毎年、違うかもしれない葡萄ながら‥キチンとクリュ・シャーレのスタイルが維持されているのも、彼等の理想、意図が垣間みれる‥そんな、ワインなのです。