Cepparello 2004 Isole e Olena
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チェッパレッロ 2004 イゾレ・エ・オレーナ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョベーゼ/フルボディ》
キャンティ・クラッシコ地域でも、北東にグレーヴェ・イン・キャンティ、東にラッダ・イン・キャンティ、南東にカッテッリーナ・イン・キャンティと隣接するバルベリーノ・ヴァル・デルサ地区に位置するのが、このイゾレ・エ・オレーナです。
他には、カーザ・エンマや、モンサントなども位置する地区にイゾレ・エ・オレーナは約50haのブドウ園を持ちます。
祖父の代まではピエモンテ州の北の村で小さな畑を持ち、当時からワインを作っていましたが、第二次世界大戦後トリノへ移住‥そこでパオロ・デ・マルキ氏は生を受けます。父は弁護士でより安定した収入を見込んで1956年にデ・マルキ家が「イゾレ」と「オレーナ」の、二つの隣接した畑を購入し合併して設立された醸造所‥であるのが名前の由来なんですね。(そのルーツの血が騒ぐのか‥ピエモンテでもワインを作っていたりします。)
父の代までは醸造したワインをアンティノリへ卸していたようですが、その間パオロ氏はトリノ大学などで醸造学を修め、イゾレ・エ・オレーナに帰ってからは自社瓶詰を開始‥小作人から元詰めになったわけですね。
※小作人制度に関しては、マット・クレイマー氏の「イタリワインがわかる」を読むと‥凄く勉強になります。ちなみに‥このイゾレ・エ・オレーナもマットクレイマー氏の推奨銘柄ですね。
1976年頃から、セラーの近代化を計り、小区画による栽培もスタートしています。そんな生産者出身のパオロ・デ・マルキ氏率いるイゾレ・エ・オレーナですが、昨今では珍しく外部からエノロゴを雇い入れることなく、自身でのワイン造りを実践しています(語弊あり)。
イゾレ・エ・オレーナの最上のサンジョベーゼとなるこのチェッパレッロのコンセプトであるサンジョベーゼ100%のワインは、1978年から試作が造られており、1980年に初ビンテージを迎えます。70年代後半から80年代前半は第一次スーパータスカン達が生まれた時期ですね。
今となっては、サンジョベーゼ100%のIGTも珍しいものではありませんが、当時はキャンティ・クラッシコとは認められておらず、VDT(ヴィノ・ダ・ターヴォラ)でのリリースとなっています。
パオロ氏のキャリアはトリノ大学だけに留まらず、カリフォルニアのUC DAVISや、アスティの醸造実験場、ボーヌ、モンペリエ、トリノ、ガイゼンハイムなどの大学などともその研究を行っていました。コレッツィオーネシリーズという国際品種からなる単一セパージュのワイン達は、それぞれのオリジナルの地域から苗を取り寄せたもので、シラーはローヌから、シャルドネはブルゴーニュからのようで、彼のキャリアを考えると‥国際的ですね。
「イゾレ」と「オレーナ」の区画はそれぞれ特徴を持っており、イゾレは石灰質、オレーナは砂がより多く軽めの土壌だそうです。チェパレッロとなるサンジョベーゼが収穫される畑はキャンティ・クラッシコとなるサンジョベーゼと同じで約36ha。より樹齢の高い樹から収穫されるブドウがチェパレッロとなります。
名前の由来は‥イゾレ・エ・オレーナの所有する畑の中でも、最も標高が高い場所を流れる「ボッロ・チェッパレッロ」という小川にちなんで名付けられました。
使用される樽は、フランス産とアメリカ産。西野嘉高の考えとして、サンジョベーゼにアメリカンオークを使用するのは好みではありません。しかし、飲んでみれば‥その心配もこのチェッパレッロに関してはなくなりました。(UC Davisでの経験が影響してるのかしら?)熟成期間は約14ヶ月から18ヶ月‥瓶熟成も12ヶ月施されます。
【ワインアドヴォケイト/95点】
The estate’s 2004 Cepparello (100% Sangiovese aged in French oak, 1/3 new) was made from minuscule yields of just 600 grams per plant and is even better than the 2003. It exhibits a livelier color, fresher aromatics and a nuanced personality, all the products of a more balanced growing season. It boasts layers of vibrant fruit intermingled with subtle mineral and licorice notes, showing outstanding length on the palate and fine, noble tannins. A wine of extraordinary elegance, it has been stunning on the two occasions I have tasted it so far. That said, readers who want to experience this wine’s full array of tertiary notes will have to give this wine time to mature in the bottle. It is highly recommended. Anticipated maturity 2009-2022." - WA
さて‥状態は、ラベルは表裏ともに擦れや汚れは見当たりません。見逃していたらゴメンちゃい。キャップシールも先日巻いたのではないか?と思わせるほどキレイな状態で、液面は揃って非常に高い位置をキープ、すべてのキャップシールはくるくると回りますので液漏れはないはずです。液色は透明度があり深い赤。まだ2004年、そろそろ2004年の境目、いやまだまだポテンシャル感じる色合いです。瓶底には固まる前の澱になるであろうモヤりが底部分にのみあり、澱らしい澱は非常に少ないですね。
健全に安置され、熟成された素晴らしい状態です。なんら心配はなく今飲むなり、さらに熟成させるなりは思いのままのはずです。ちなみに表記のアルコール度数は14度となります。
ヴェロネッリ誌2016年度版には2012年ビンテージが紹介されていますので、現行比は約8年ですね。2006年、2007年、2001年同様に2004年は素晴らしいビンテージなのはご存知の通り。チェッパレッロ‥期待を裏切りませんよ。
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