Chianti Classico 2016 Isole e Olena
→ Tremilla Yen di Vino Italiano :イタリアワイン三千円
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2021年6月16日20時更新:初回入荷分の36本が早々に完売となりましたので(多謝)、36本追加UPしました(おおきに)。
2021年6月17日18時更新:なんかすんごい売れてます(多謝)36本追加UPしました(おおきに)。
2021年6月20日10時更新:まだまだ止まりません(多謝)36本追加UPしました(おおきに)。
2021年7月7日9時更新:まだまだ止まりません(多謝)12本追加UPしました(おおきに)。
2021年7月13日9時更新:まだまだ止まりません(多謝)12本追加UPしました(おおきに)。
2021年7月20日13時更新:まだまだ止まりません(多謝)12本追加UPしました(おおきに)。
キャンティ・クラッシコ 2016 イゾレ・エ・オレーナ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ82%、カナイオーロ15%、シラー2%/フルボディ》
キャンティ・クラッシコ地域でも、北東にグレーヴェ・イン・キャンティ、東にラッダ・イン・キャンティ、南東にカッテッリーナ・イン・キャンティと隣接するバルベリーノ・ヴァル・デルサ地区に位置するのがこのイゾレ・エ・オレーナ。他にカーザ・エンマや、モンサントなども位置する地区にイゾレ・エ・オレーナは約50haのブドウ園を持ちます。標高は330mから480mと比較的高く冷涼なエリアとなります。ガレストロ、粘土やスレート岩盤、砂岩が混じる土壌で水捌けと保湿を兼ね備えます。
祖父の代まではピエモンテ州の北の村で小さな畑を持ち、当時からワインを作っていましたが、第二次世界大戦後トリノへ移住。そこでパオロ・デ・マルキ氏は生を受けます。父は弁護士でより安定した収入を見込んで1956年にデ・マルキ家が「イゾレ」と「オレーナ」の、つの隣接した畑を購入し合併して設立された醸造所が、名前の由来なんですね。(ルーツの血が騒ぐのか‥ピエモンテでもワインを作っています。)
父の代までは醸造したワインをアンティノリへ卸していたようですが、その間パオロ氏はトリノ大学などで醸造学を修め、イゾレ・エ・オレーナに帰ってからは自社瓶詰を開始‥小作人から元詰めになったわけですね。小作人制度に関しては、マット・クレイマー氏の「イタリワインがわかる」を読むと‥凄く勉強になります。ちなみに‥このイゾレ・エ・オレーナもマットクレイマー氏は推奨銘柄ですね。
1976年頃から、セラーの近代化を計り、小区画による栽培もスタートしています。そんな生産者出身のパオロ・デ・マルキ氏率いるイゾレ・エ・オレーナですが、昨今では珍しく(語弊あり)外部からエノロゴを雇い入れることなく、自身でのワイン造りを実践しています。
パオロ氏のキャリアはトリノ大学だけに留まらず、カリフォルニアのUC DAVISや、アスティの醸造実験場、ボーヌ、モンペリエ、トリノ、ガイゼンハイムなどの大学などともその研究を行っていました。コレッツィオーネシリーズという国際品種からなる単一セパージュのワイン達は、それぞれのオリジナルの地域から苗を取り寄せたもので、シラーはローヌから、シャルドネはブルゴーニュからのようで、彼のキャリアを考えると‥国際品種の栽培も当然のことですね。
「イゾレ」と「オレーナ」の区画はそれぞれ特徴を持っており、イゾレは石灰質、オレーナは砂がより多く軽めの土壌だそうです。このキャンティ・クラッシコもIGTのチェッパレツロも基本的に畑は同じで約36ha。より樹齢の高い樹から収穫されるブドウがチェパレッロとなります。
品種構成は基本サンジョヴェーゼ80%に、カナイオーロ15%、シラー5%となるようですが、この2016年はサンジョヴェーゼが2%増の82%、シラーが2%減の3%となっています。収穫されたブドウは約15日間のアルコール発酵が行われます。発酵中はデレスタージュや、一日に二度のポンピングオーバーが行われます。デレスタージュの際は移し替えのためにタンクからモストを抜き取りますが、残ったおりを2,3時間乾かせてからまたモストを注ぎ直すという作業を1996年に編み出し(俺の超訳だからちょっと違うかもしれん)、以降同じ方法でのデレスタージュを行っています。マロラクティック発酵の後、熟成は4000リットルと2700リットルののオーク樽併用でで12ヶ月。
なお、デレスタージュは液抜き静置法とも訳され、発酵途中の液体を別のタンクに移し変え、数時間後に元のタンクに戻す技法。タンクに残された果皮や種子が空気に触れることでより色素たタンニンが抽出できるようにしつつも種からの粗いタンニンの抽出を防ぐ‥そうです。
■ワイン・スペクテイター/93点
Outer quote mark Broad and complex, delivering plum, black cherry, almond, leather and earth flavors. The tannins are dusty and well-integrated, while vibrant acidity keeps the flavors pumping through the long finish. (BS) Inner quote mark (8/2019)
■ジェームス・サックリング/92点
Outer quote mark A solid red with dusty, firm tannins and beautiful dark fruit and cedar undertones. Shows depth and intensity. Prefer in 2020 when the tannins and acidity will come together better, but already energetic and pretty. Inner quote mark (7/2019)
■ワイン・アドヴォケイト/92点
Outer quote mark Here's a great value from Tuscany. The 2016 Chianti Classico opens to a stream of pretty aromas, with cherry, blue flower and potting soil at the front line. The wine is made with 82% Sangiovese, 15% Canaiolo and 3% Syrah. The fruit is fermented in stainless steel, and the wine ages in oak for a brief seven months. The effect is streamlined and compact, and the wine's natural freshness gives way to wild cherry, cassis and plum. (ML) 92+ Inner quote mark (8/2019)
■ヴィノス/92点
Outer quote mark The 2016 Chianti Classico is a gorgeous wine that very much captures the essence of the house style. Bright floral and savory notes, sweet red cherry fruit, tobacco and mint are all finely knit in this super-appealing, mid-weight Chianti Classico from Isole e Olena. As always, the Chianti Classico here is lithe, aromatically precise and all about elegance. (AG) Inner quote mark (8/2019)
■ワイン・エンスージアスト/92点
Outer quote mark Aromas of wild berry, coffee bean, cedar and French oak lift out of the glass. The linear, elegant palate mirrors the nose, offering Morello cherry, pomegranate, espresso and star anise framed in taut, polished tannins. It's balanced, with fresh acidity. (KO) Inner quote mark (11/2019)
■ジャンシス・ロビンソン/17,5点/20点
Outer quote mark 82% Sangiovese, 15% Canaiolo, 3% Syrah. Aged in 40-hl casks, 27-hl casks and barriques for 12 months. Mid crimson. Immediately more complex on the nose with fruit and spice and hint of cigar box. Really tangy on the palate, vibrant and mouth-filling at the same time. Chewy tannins need time. (JH) 17.5/20 Inner quote mark (9/2018)
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
2011年以来となる2016年。表ラベルデザインは2011年と同じデザイン(たぶん)。ただし、バックラベルには新しいデザインのガッロネロのモチーフがありますね。このガッロネロのマークは必須で、位置なんかも決められてる‥なんて話を聞いたような、聞いてないような(どっちだよ!)。コルクはまあまあの4,5cm、グラスはザルトのユニバーサル型とします。ちなみに表記のアルコール度数は14度。色調はイゾレ・エ・オレーナらしい深く暗いもの。もうね、香りがイゾレ・エ・オレーナのサンジョヴェーゼなんですよね。チェッパレロにも通じる、どこか鉄分を感じるドラキュラ系のミネラルがあります。スミレも紫よりも赤に近く、果実香のチェリーは深い赤から黒で瑞々しさと暗いミネラルを内包しています。酸味にリンクするスパイシーな風味がありますね。微かにブラックッペッパーふんだんのジャーキー、男梅。香りからも複雑さと密度の高さが伺えます。
口に含みますと、うーん、輪郭は非常にしなやかで、まろやかですが、その先にはパツンと詰まった果実味があり、ドラキュラ系の香りとともに鉄分を少し感じますね。硬質とまで硬さは感じませんが、重厚さのあるフルボディで重さもあります。イゾレ・エ・オレーナのヒエラルキーでは、スタンダードなCCなんだけれども、これは確実にひとクラス上の密度感。非常に満足度が高いですね。ラッダのサンジョヴェーゼとはまた違った冷涼さがあり、より果実味の厚みがありますね。渋味は甘味を帯び、張り巡る酸味は伸びがあり、そこに肉ずく果実味を十分支えてる。いやあ、これは旨いな。薄旨味のあるタイプも好きですが、重厚な果実味に溶け込む旨味がこれまた美味い。
ブラインドで出されれば、これが混醸タイプの(そもそも混醸なのが普通なんだけど)キャンティ・クラッシコとは思えないほどまとまりつつも複雑さがある。とはいえ、カナイオーロとシラーを意識しれば、こここがカナイオーロかな、こっちがシラーかな、と思わせる要素がないわけではない(どっちだよ!)。
イゾレ・エ・オレーナのサンジョヴェーゼってほんと強いんだよね。この「ミナギル」ような果実味は特筆ものだし、特徴的なものでもある。
まだ一杯目ですが、グラスの中でさらにまとまってきますね。そしてグラスを二杯目から変えようという気にさせる力強さがあります。タンニンはどこかネッビオーロに似た、茶葉的な風味があるのが面白い。これは、サンジョヴェーゼじゃない部分でのタンニンなんじゃないかなと想像します(妄想かよ)。というか、いい渋味がありますねー。これぞ赤ワインらしい渋味が。とはいえ、イガイガしたり、歯茎を刺激する渋味ではなくあくまでもまろやかな果実味とともにある良質な渋味ですよ。そして情報量の多さ≒複雑さとも言えますね。
二杯目はヴィノムのブルネッロ型です。ザルトのユニバーサルでは持て余しますね。いやあ、断然このグラスの方がいいわ‥と思いつつも、それは二杯目補正が入ってるからかもしれませんけどね、とにかくよく開いています。赤黒い果実香がとてもしっかりしてて、力強さとしなやかさの共存。余韻も力強いんだけれども、引っかかる感じはないですよ。そうそう、14度だったんだ。確かに14度、13,5度ではないし、14,5度ではない。真っ当に14度が似合っています。この力強いミナギリ感は、男性的なキャンティ・クラッシコと例えることもできるかもしれない。ムキムキでもガチムチなわけではないが、程よく筋肉質なボディがあるんだよな(憧)←運動しろよ。
二日目もヴィノムのブルネッロ型です。二日目もドラキュラ系の鉄分な鉱物を感じますね。ほんと、イゾレ・エ・オレーナのサンジョヴェーゼはこの要素が顕著ですね。とはいえ、力強い果実香や、スパイスなど、複雑さは二日目も健在。二日目の飲み口は分厚いボディ感が大海原系で、どーんと揺るぎない。口の中でふくよかに広がる果実味がありますが、重心は低いばかりではなくバランスのいいフルボディ。なかなかスタンダードなCCでこれだけのボディ感のある銘柄はないですよ。それを思うとお値段もバーゲンプライス。サン・キュッ・パーでもいいんじゃないの?本気(マジ)です。余韻も長いですね。終盤に少し爽やか系の香りもあるんですが、これまた複雑さの要因のひとつ。こうなるとしっかりとした煮込み系の肉料理がいいですね。あとはレバー系のお料理もいいと思います。クロスティーニ、前菜で済ますにはもったいないので、赤い肉のラグーがいいかも。
フルボディで、それなりに重みもありますし、昨今ではアベレージながら、14度というそれなりのアルコール度数を持ちますが、飲みやすさはありますね。イガイガしないし、スムーズです。これは渋味や酸味を感じつつも、その質の高さなんですよね。もちろん、全体のバランスも含めて、するりんと喉を通ります。非常に満足度高いですね。
三日目もヴィノムのブルネッロ型です。グラスからの香りもめっちゃイイですね。十分開いているし、まだまだ力強い。輪郭はしっとりとなめらか。旨味が出て来てとてもジュシーな酒質。いわゆる「つゆだく」な状態です。なめらかな深い果実味はやはりフルボディ。いやあ、旨いねー。これは旨い。まあ、そもそもビンテージが遅れてるのも初日から旨い要因だし、それが2016年というバッチコーイなビンテージだからなおさら旨いんだな。甘味もありますが、どこかアーシーな部分があり、そこがドライですね。アーシーさとタンニンはリンクしてる感じ。キッチリと渋味も感じさせるし、もちろん、酸味はジューシーだし、香味は開いてるし‥‥そりゃ旨いわ。
最近飲んだキャンティ・クラッシコだと、レンテンナーノのCC2018年とか、モンテラポーニのCC・バロン・ウーゴ2017年が印象的でしたが、このイゾレ・エ・オレーナの2016年は、それらと違うタイプ(力強い、いい意味でマッチョ)になりますが、とてつもなく旨いですね。しかも、安い。これは安すぎます。そもそも酒質がCCRを超えてるような酒質なので、これで3,000円税込ポキーリとかバーゲン以外なんでもない。
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