Rosso di Montalcino Salvioni 2019 La Cerbaiola
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ロッソ・ディ・モンタルチーノ・サルヴィオーニ 2019 ラ・チェルバイオーラ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》
1985年創業のラ・チェルバイオーラ。ラ・チェルバイオーラはアジェンダの正式名称のようですが、一般的にはジュリオ・サルヴィオーニ氏のお名前であるサルヴィオーニの方が馴染みがありますね。醸造設備も備える施設と畑はモンタルチーノ村の東側にありますが、熟成庫はモンタルチーノ村の街中にございます。
サルヴィオーニと言えば、縦方向に長い幅を持つ楕円形の樽が特徴的。熟成庫が狭いがための工夫でしたが、ワインとの接触面積が増えたことで、絶妙の樽熟成をすることから以降‥縦長の楕円形樽が使用されています。街中の熟成庫の扉を開けるとすぐそこにそんな楕円形の樽が数樽並び、その横にはかの有名なラベルを手貼りするデスクと椅子が‥。
僅か4haの畑から醸すワインは二種類。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノと、ロッソ・ディ・モンタルチーノ。サルヴィオーニファンを悩ます種は、そのいずれもが毎年(定期的に)リリースされるわけではない‥ということ。ブルネッロもロッソも基本的にブドウも醸造も同じ。区画に分けての醸造となりますので樹齢の高い古い畑からのブドウはブルネッロに、若い新しい畑からのブドウはロッソになるのが通例ですが、樽熟成中にもポジティブまたはネガティブにセレクトされビンテージによっては、全量ブルネッロ、全量ロッソという年も存在します。
南東向き、標高420mの4haの畑は、ガレストロ、若干の砂質の土壌で、樹齢は約16年から30年。古木の株密度は3000本から4000本/ha、新しい畑は5000本/haの高い密植。10月の初旬に収穫され、収量はhaあたり40hl。30度以下に温度管理されたステンレスタンクで約28日間の自然酵母で一週間の醸しとアルコール発酵。そのままステンレスタンクにてマロラクティック発酵が施されます。熟成は20hlのオーバル型のスラヴォニア産のオーク樽で行われます。基本的にロッソ・ディ・モンタルチーノには、比較的若い畑からのブドウの区画から醸造されたキュベが主体となるようでこの2019年は8ヶ月の樽熟成。生産本数は2015年が10,133本でしたが、この2016年は6,600本となります。日本市場割当は176本とのこと。
2019年ビンテージ情報
素晴らしいバランスのワインが生まれたビンテージとなりました。厳し過ぎない冬に始まり、春には雨が例年よりも多く降りました。結果、日差しの強い夏を越すに十分な貯水が土中に蓄えられました。植物の成長サイクルは若干遅れ気味のスタートでしたが、7月に入り日照も強く、気温が上昇しました。とはいえ、トータルで7月と8月の気温は平年並みの夏となりました。9月は昼は日差しが強く、夜は気温が低下する理想的な寒暖差があり文句なしの天候、少量の降雨もあり、結果パーフェクトにブドウが成熟しました。
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