Lagone 2006 Aia Vecchia
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ラゴーネ 2006 アイア・ヴェッキア
《イタリア/トスカーナ/赤/メルロ60%、カベルネ・ソーヴィニョン30%、カベルネ・フラン10%/フルボディ》
バンガリーの著名なエノゴロであるディボール・ガル氏の助けを得て、ペッレグリーニがボルゲリに進出しアイア・ヴェッキアを設立したは1996年のこと。また、植樹される国際品種は、ボルドーからのもの。そのクローン選定などは、農学者のダニエル・シャスター氏の助言を得ます。ダニエル・シャスター氏といえば、オルネッライアとも深い繋がりがあり、当時はニュージーランドで生産していたポッジオ・アッレ・ガッツェの責任者でもありましたね。そして、1998年に誕生したのがこのラゴーネ。ボルゲリらしいワインは一躍ワインから高い評価を得ました。
現在生産しているのはトスカーナIGTとしてのこの「ラゴーネ」を筆頭に、ボルゲリ・ロッソ・スペリオーレの「ソル・ウーゴ」をボルゲリで、マレンマ地区では、「モレッリーノ・ディ・スカンサーノ」と「ヴェルメンティーノ」あと、ロゼを1種類醸しています。このアイア・ヴェッキアの筆頭銘柄であるラゴーネは、ボルゲリにおけるスーパータスタンらしいボルドーブレンドのワインとなります。ブドウは、いわゆるボルゲリ認定地区と、グローセット県のいわゆるマレンマ地区のブドウ(品種や比率は不明)から構成されており、そういう意味でもIGTとなっているようですね。詳細なテクニカル情報はありませんが、バリックで12ヶ月の樽熟成が施されています。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
正直、これぐらいの入荷本数だと毒味はなしで販売することが多いのですが、実はこのワイン飲んだことがなくてね。でも、スーパータスカンブームの頃から存在は知ってるワインなんだけども‥そんな感じですね。比較的液面は揃っていると思いますが、一番液面の低いボトルを抜栓します。コルクは4,5cm、古酒となりますが弾力もあり問題ありませんね。お尻は流石に国際品種らしい染まり、液漏れどころか、液伝いもない状態で一番液面が低くても良好良好。グラスはザルトのボルドー型、表記のアルコール度数は14度となります。香りはまさにメルロ主体らしい、少し血の鉄分を感じながらも豊富なベリー系果実香に満ち溢れています。熟成香らしき香りはありませんが、馴染みを感じさせますね、揮発的でないし、刺々しさがないやわらかそうな果実香が好印象です。バリックな樽香もありますが、派手ではなくオーソドックスなボルドーブレンドの印象。杉などの要素もありますが、青さはありませんよ。
口に含みますと、うーん、非常にしっとりと馴染んでますね。口の中をしっかりと満たすのですが、荒々しさが取れ、角に丸みを感じますね。抜栓直後の一杯目ですが、閉じ感もなければ、外への無理なベクトルもない。穏やかな自然体で開いてる、そんな感じも好印象ですね。渋味、酸味ともに刺々しさはなく、角がしっかり取れています。飲み口、含み香にも熟成を感じるのはそんな丸さだけで、香味にそれを感じるわけではありません。これは、第一次飲み頃ですなあ。
メルロやカベルネ系の熟成してから見せるヌメっとした、むんむんとした良さが出て来てますね。まだまだ出ると思いますよ。熟成による馴染みは若い時よりも飲みやすく感じさせるので、ほんと疲れないわ。これが古酒のいいとこですね。熟成香や、熟成を感じさせる味わいはないけれども、その馴染みや角取れ度は確実にわかってもらえると思いますね。まあ、これも熟成というわけですが、まだまだ第一要素は果実の香味であり、それがとてもしっとりと馴染んておいしい。非常にわかりやすいおいしさ、非常にわかりやすい古酒の入口と言えるかもしれません。
樽由来のロースト香は控えめながらあり、果実味の甘味も決して暴力的ではない。甘味があっさりしている…と表現すべきかな。甘味はあるんだけれども、舌に残らない全糖的質の高い甘味。
14度という(今ではなんら驚く度数でもないが)アルコール度数や、力強い国際品種ながら、現行比で10年、干支一周となるとこうも、馴染み、飲み易くなるものかと感心しますね。これが若いビンテージなら、グラス一杯を楽しんで、二杯目以降は持ち越ししそうだけれども、すでに、ボトルの半分を注ぎ終わっている。また、なんだかんだと国際品種はグラスの中でも「持ちがいい」のも事実。何も、サンジョヴェーゼやネッビオーロが一旦グラスに注げばすぐにオチてしまうという意味ではないが、なんだかんだと若いうち譲りの力強さ、持続力、まあ、だから男性的と例えられるのかもしれませんが、トーンや強弱は変わりにくいのもいいですね。そして香り、味わいの余韻の長さも国際品種らしい良さ。
二日目もザルトのボルドー型。バリック熟成な国際品種、いわゆるスーパータスカンなワインですが、これだけスムーズだともう半分しか残ってないわ。しかし、せっかくの古酒、初日の一杯目から絶好調なんだから、本当は初日に飲み干してもいいぐらいなんだな。古酒を三日目まで引っ張る必要はない。最後の一杯は澱も混じるかもしれないしね。で、注いでますが、もんわりと香りがぶわんと開いております。微かに酸化香、甘味のあるヴァルサミコとか、ほんとに軽い紹興酒的な熟成(酸化)のニュアンスは感じられますね。口に含みますと、初日同様の馴染みがあり、まとまってます。もう十分ですね。しっかりとフルボディなんだけれども、飲み飽きするような濃さじゃない。果実味はたっぷりあるけれども、渋味がおいしいよね、国際品種らしい渋味、余韻もとても長くて非常に満足度が高い。ラゴーネって、こんなに旨かったっけ?
こういう状態を思うと、まだまだ熟成は可能ですよね。現行比10年以上経過していても、だから一概に古酒とはいえ、色んな状況、段階があるわけですね。2006年、さらに熟成させるもより、現行とは明らかに丸くなったこの熟成感を楽しむもよし、これぐらいのお値段でそういう状態、段階が楽しめるのも2000年代ならでは‥かもしれませんよ。
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