Chianti Classico 2019 Bibbiano

トスカーナ州の赤 > Chianti

更新履歴 2022/06/13
販売価格

2,380円(税込)

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キャンティ・クラッシコ 2019 ビッビアーノ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/ミディアム》

ビッビアーノ家がアジェンダを興したのは1865年。現在は5代目となるトンマーゾとフェデリコ・マッロッキエージ・マルツィが運営しており、カステッリーナ・イン・キャンティの海抜270mから300mの丘に約33haの畑を所有します。栽培するのはサンジョヴェーゼ(・ピッコロ)とサンジョヴェーゼ・グロッソ、少量のメルロとコロリーノとなります。近年は、トレッビアーノや、マルヴァジアからの白、サンジョヴェーゼのロゼなどもリリースしています。

ビッビアーノと言えば、かのジュリオ・ガンベッリ氏が手がけていたことでも有名ですね。1925年、ポッジポンシに生まれたジュリオ・ガンベッリ氏は14歳の頃からトスカーナ最大の生産者であった「エノポリオ・デ・ポッジ・ボンシ」で働き始めました。ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの基礎を築いたタンクレディ・ビオンディ・サンティに才能を見いだされ、サンジョヴェーゼの研究も行います。1942年、ジュリオ・ガンベッリが17歳の時に初めて手がけた生産者がこのビッビアーノだったんですね。ジュリオ・ガンベッリが1950年にモンタルチーノから移植したクローンを栽培し、ビッビアーノの土壌に合うように改良されてきたそうです(つまり出所は‥)。ジュリオ・ガンベッリは2004年まで従事し、2012年に没後は2000年から参加した若きエノロゴ兼アグロノモのステファノ・ポルチナイ氏が継いでいます。

スタンダードな(ブラックラベル)キャンティ・クラッシコ、そしてこのキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ、クリュ名の付くリゼルヴァ、モンテルネッロも近年グラン・セレツィオーネに格上げした模様。ヴィーニャ・デル・カパッニーノのクリュ名の付くグラン・セレツィオーネもあり、CC1種類、CCR1種類、CCGS2種類の合計4種類のキャンティ・クラッシコをラインナップします。

このスタンダードなキャンティ・クラッシコは全上級クラスの共通セカンド的な位置づけでもあり、ビッビアーノが所有する畑合計30haの全てからのブドウが使われています。なお、植樹は1966、1998、2000、2002、2005年のものですが、総面積が以前の情報よりも増えていますので、変更があるかもしれません。畑は南西と、北東向き、すべての畑が対象ですが基本的には若い樹からのブドウが使用されます。2013年の5%、2014年の3%とコロリーノの比率が減っていましたが2015年からはサンジョヴェーゼ100%となります。醸造はステンレスタンクで16日間の醸しと発酵、12ヶ月のセメントタンクでのマロラクティック発酵と熟成が行われ、樽は使用されません。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

これまでと同じスタンダードなCCはブラックラベルとなりますが、2016年から少しシンプルなデザインになりました。実際に販売するのはその2016年以来ですが、この2019年はディアム社製の4,5cmに変更されています。2012年からバックラベルには「Zero Emissioni CO2」との記載がありましたが、2019年には記載がありません。ここらへんは輸出国によって違う可能性もありますので気にしない、気にしない。2012年から2015年までは13,5度、2016年だけ14,5度でした。2017年と2018年は毒味はしてますが、華麗にスルーしましたので資料がありませんが、この2019年は13,5度の表記となります。ちなみにグラスはザルトのユニバーサル型です。ほっくりとした香ばしい小豆の香りもお馴染み。揮発な感じも手伝って、少し強めに感じる強すぎないスミレ(どないやねん)。少し、畳、イクザ系の風味があるのが面白いですね。この2年ほど華麗にスルーしてきましたが、香りの複雑さや開きは合格ですね。口に含みますと、旨味があり、程よい熟れ感がありますね。2019年とまだ若いようで、他のCCよりは一年ほど落ち着いた感じもあるのかもしれませんが、いい感じでまとまり、旨味がある。(日本市場の)最新ビンテージだからって、バシバシ、ガシガシする感じはない。果実味に苦味があり、穏やかな酸味と、ほろほろとした渋味。うん、スタンダードなCCとしてはなかなか色味も深く味わいの強さもあり満足度は(この数年と比べて)高い。うん、この数年の中で一番密度感がありますね。初日一杯目ですが、旨味が深い。このビッビアーノの(スタンダードな)CCの特徴ははこの焼き栗のような香ばしさかもしれません。そもそも樽は使われてないんですが、この樽の風味(のようななにか‥)を思うと、ブドウは全畑からかもしれませんが、熟成途中の上級クラス(語弊あり)の一部もアッサンブラージュされているのような、されてないような(どっちだよ)。

そう、凄く香ばしいんですよね。炭火かどうかは別として焼いた肉(牛でも、豚でも鶏でも)、焼けた脂との相性が良さそう。BBQな赤でもいいですし、ご家庭でホットプレートな焼き肉でもいいと思いますよ。もちろん、グリルで焼いたお肉があればとてもいい。なんなら、スモークした肉やチーズがいいと思うんですが‥(燻煙香の液体に付けられたベーコンとか、そんなんとはちゃうんやで)。

なんか、こうビッビアーノらしい、インパクト(個性)もしっかり出てるんだけども、あくまでもCCらしいサンジョヴェーゼに仕上がってておいしいですね(ジュリオ・ガンベッリの片鱗はとっくにないし、それもいつまでも売り文句にしてたらあかんのよ)。時間経過とともに旨味が湧き上がってくるのもビッビアーノ、ただ、香ばしさはある程度健在ですけどね。初日のこのインパクトはこの価格帯のCCとしては、個性もあってとてもいい。2015年や、2016年はもう少し旨甘味のあるしっとりとしたタイプだった記憶ですが、2019年は比較的力強いですね。

二日目はシュピゲラウのユニバーサル型です。あ、いい感じに馴染みとまとまりがありますね。初日のスモーキーな燻煙っぽさは控えめに感じ(ある)ます。口に含みますと、少しコクのある甘味ある果実がありますが、口の中を満たす密度感がいいですね。ミディアムと記載していますが、それ以上に感じます。酸味、渋味ともに質は高く、イガイガしたり、ギュンギュンしたりすることはなく馴染んでいます。舌にあたる輪郭も非常にクリアで、密度感を感じる力強さもありますが、とても心地よい。余韻も上品な長さがあり、あーこれでスタンダードなCCかと思うと感心、感心。

うん、初日の燻煙なニュアンスのある力強い果実味もいいですが、二日目の落ち着き、旨味が浸透する感じもいいですね。それでも、2015年や2016年と比較すると全体的に力強い酒質だと感じています。グラスの中で、苦甘味もある渋味がグンと湧き上がってきますね。こういうのも個性的でおいしい。

三日目もシュピゲラウのユニバーサル型です。うん、香りは終始パッと鮮やかに開いてますね。三日目はさらにスモーキーさも溶け込んでおり、本来の(語弊あり)ビッビアーノの旨甘味を感じさせる香りですが、それにしても、2019年は密度感がしっかりしてる。三日目でもなお。飲み口にも(ようやく)旨甘味があありなめらかになってきました。しっとりもしてるね。うん、おいしい、おいしい、この数年少しアンバランスな感じだったんだけども、旨甘味って、時として薄く感じるからね。でも薄旨みとはまた違うんだけれども、この2019年はそういうのを上回る力強さもあり、グイグイ来てくれるので安心して身を任せれる。

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