Trebbiano Spolentino 2009 Perticaia
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トレッビアーノ・スポレンティーノ 2009 ペルティカイア
《イタリア/ウンブリア/白/トレッビアーノ・スポレンティーノ/辛口》
昨年の2008年大評判でしたっ!!トレッビアーノは‥所詮トレッビアーノ‥。というイメージを覆してくれたワインです。ウンブリア州は、ペルティカイアが醸すトレッビアーノ・スポレンティーノのクリアな果実とミネラル‥この2009年‥さらに素晴らしい出来栄ですっ!!
年始にペルティカイア社を訪問した際‥グイド氏曰く‥トレッビアーノ・スポレンティーノは、今飲んでも素晴らしいが、長期熟成向き‥10年熟成させて欲しい‥なんて仰ってましたが‥
お前も10年前のん持ってへんやろ!!
と、突っ込みそうになったのを記憶しています。確かに、飲めば‥熟成も可能かも?と思える酒質ですが‥既に、今飲んで美味しいし‥これを飲まずに、10年放置プレイする自信はないなぁ。
西野嘉高イチオシの生産者のひとつ‥ペルティカイア。何も‥渡伊の際に飯どころか宿までオゴってもらったから褒める‥薦めるわけではありません。西野嘉高の顧客であれば、一通りは経験済みかと思いますが、どのワインも‥素晴らしいのです♪
中部イタリアの古い言葉である[Perticaia]は、日本語に訳すと「鋤」なんて聞き慣れない言葉に辿り着きます。「鋤(すき)」とは、幅の広い刃に柄をつけた櫂(かい)状の農具で、手と足で土を掘り起こすのに用いる農具が由来です。
ペルティカイアの葡萄園が発足したのは2000年のこと‥(ファーストビンテージも2000年のようです)。同地区にある名高いサグランティーノの生産者であるコルペトローネや、スカッチァディアヴォリでの長年の経験を元に、葡萄栽培のみならず、ディレクターとして活躍していたグイド・グアルディッリ氏が独立し、興しました。もちろん、これまでも、サグランディーノ・ディ・モンテファルコに携わっていた彼にとって、夢の自身のアジェンダとなる約束の地は、モンテファルコ以外に選択肢はありませんでした。コルペトローネと同じく、ペルージャの南であり、モンテファルコ地区の東に位置すグアルド・カッタネオ地区に葡萄園を構えることになりますが、元々は、スカッチァディアヴォリが所有していた農園だったようで、当初はオリーブ園だった土地を開拓し、葡萄を植樹したそうです。
そんなペルティカイアの葡萄園は、海抜300m〜350mの緩やかな斜面の中腹に位置し、南西向きとなります。土壌は水はけのよい小石混じりで、石灰や粘土も混じる複雑な砂質だそうです。低いコルドンで仕立てられた葡萄達は、haあたり5500株の株密度で、ひとつの樹からは、7房〜8房までしか実をつけさせない徹底ぶりは、グイド・グアルディッリ氏自身がアグロノモと勤め、きっちりと畑で葡萄を見ているから成せる業なのかもしれません。
設立当初は、コルペトローネと同じく、エノロゴに名高いロレンツォ・ランディ氏を迎えてましたが、現在では、エミリアーノ・ファルシーニが担当しております。
現在は、モンテファルコ・サグランティーノとなる、サグランティーノが植樹された畑が7ha。モンテファルコ・ロッソとなる8haには、サンジョベーゼが60%、サグランティーノが15%、メルロが25%、その他、カベルネフランとコロリーノが植されており、最近取り組み始めたトレッビアーノの畑が1haと、2.5haのオリーブ園を所有しています。
まだ歴史も浅く、小さな生産者ではありますが、すでにグイド・グアルディッリ氏が長年働いてきたコルペトローネを、その評価(ヴェロネッリ誌)では抜き去り、今やアルナルド・カプライの次に来る生産者として位置づけられています。
そんなペルティカイア唯一の白ワインが、僅か1haの畑で栽培されているトレッビアーノ・スポレンティーノ種100%からなる辛口の白ワインなんですね。
トレッビアーノ種といえば、イタリア中部では馴染みの白品種ですね。大きく‥エミリア・ロマーニャ州での「トレッビアーノ・ロマーニャ」と、トスカーナを中心とする「トレッビアーノ・トスカーノ」に分別できるようですが、中川原まゆみ著「土着品種で知るイタリアワイン」には、このトレッビアーノ・スポレンティーノ種はどちらにも亜種として名がありませんでした。
ペルティカイアが位置するスポレート近郊のトレッビアーノは、トレッピアーノ・トスカーノに比べて収穫時期が10月末‥と遅く、完熟した状態でも酸度が6〜6.5%となるトレッビアーノとなり、長期熟成に向く‥と、言われているトレッビアーノをトレッビアーノ・スポレンティーノと呼んでいるようです。
南東と南向き‥海抜320〜350mの1ha(輸入元資料では1.5ha)の石灰質と粘土な土壌には、haあたり4500本の株密度で、トレッビアーノ・スポレンティーノ種が栽培されています。10月末に収穫された葡萄は、7度に温度管理されたステンレスタンクで、まずはコールド・マセラシオンを24時間施されます。15度〜16度(輸入元資料では17度〜19度)で、約15日間の発酵の後、そのまま約6ヶ月‥タンク内で熟成され、瓶詰めされます。
昨年の2008年の素晴らしさ‥ちょっとビックリしましたね。トレッビアーノでしょ?と‥。クリスタルのようなミネラルに、ピュアでクリアな果実‥。これまでのトレッビアーノの概念が変わるかもしれませんよ♪
期待の2009年がイヨイヨっ!!イイっ!!
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
ボトルは黄緑色のブルゴーニュ型瓶。ラベルはペルティカイア共通のイメージで、紋章代わりの「P」が重なるロゴは、このトレッビアーノ・スポレンティーノでは金色となります。(モンテファルコ・サグランティーノは青色、モンテファルコ・ロッソは赤色、ウンブリア・ロッソは緑色)バックラベルに記載のアルコール度数は2008年と同じ13度となりますね。コルクは、もうちょっと頑張って欲しい4.5cm。グラスは昨年同様にブルゴーニュ型からスタートしようと思ったのですが‥
割りました‥^^;(あかんやんっ!!)
家に帰るまでは、代わりがないもんで、オヴァチュアでスタートです。昨年同様‥それほど色が濃い訳でもありません。一滴の黄緑を加えた、やや濃い目の麦ワラ色程度‥ですが、透明度は抜群。表面はキラキラと光ります。
やはり最初の香りは、ステン仕上げのシャルドネを彷彿とする感じ。柑橘は熟したグレープフルーツの皮、熟しきらないパパイヤ、ビワ、薄めたパイナップルジュース、清々しいハーブ香がアクセント。熟しきらない、フレッシュなトロビカルフルーツの皮と果汁。ほんのりと‥ほんの、ほんのりと甘味のある香り。
口に含みますと、攻殻機動隊なミネラルに張りを感じますが、中盤から沸き上がるような酸味は豊富でフレッシュ。ミネラルは非常に冷ややかで金属的な舌触り、その金属を溶かすように酸が、攻殻から滲み溢れる。
トレッビアーノ・スポレンティーノ。晩熟な品種ながら、この酸味のレベルは異次元。その酸味の細やかさ‥素晴らしいですね。含み香に微粉のラムネ、いつまでも輝きを放つミネラル。ミネラルな攻殻がゆえに、表面に固さはあるが、決してトゲトゲしいわけではない。8000番以上の耐水ペーパー‥最後にはさらに‥なコンパウンドで磨き上げられたサーフェイスを持つ。
酸味にリンクする苦味は少々。温度がちょっと上がってくると、柑橘の色が濃くなってくる。酸味の輪郭も穏やかになるが‥やはりジューシーに広がります。酸と果実味の関係‥というバランスがこのワインは凄いんですよねぇ。もちろん、仲人としてミネラルが介在するわけです。酸と果実味という具材をミネラルというクリアなゼリーで寄せてある感じ‥かな。
酸味の音域‥レンジの幅が広いんですよね。全域を網羅しています。西野嘉高はアンプだのスピーカーだのは疎いのですが、きっと素晴らしい機材で聞く音響なんでしょうね。
オヴァチュアでも美味ですが、白にして‥これだけの構成感を感じさせると、もっと大きなグラスで飲んだ方がいいかな?
二日目です。グラスはブルゴーニュ型にしました。レモンイエローに黄緑が射します。さすがに表面積が広い分‥鼻に飛び込む香りの量は‥ハンパねぇ〜。清々しいステン仕上げのシャルドネちくっくな果実香には、冷蔵庫で良く冷やした二十世紀梨の切りたて‥な、シャリっとした梨の香り、レモンキャンディ。
口に含みますと、うん‥やっぱり旨い♪2008年同様にミネラルも感じますが、果実の熟度の高さは‥さすが2009年です。やはりブルゴーニュ型グラスの方が似合います。大きなグラスでも負けないんですよね。
キラっとしとるなぁ。旨味もあって、酸味もあって‥。酸味の広がりにラムネのヒント。温度が徐々に上がってきましたが、低温の柑橘の風味が旨味のある酸味と相まってジューシー極まりない。
三日目まで引っ張りました。やさしさが出て来ますが、酸のレベルは上質かつ十分。やっぱり好きだわ‥このワイン。
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