Chianti Classico Riserva 2011 Valdellecorti
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キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ 2011 ヴァルデッレコルティ
《イタリア/トスカーナ/赤/サンジョヴェーゼ/フルボディ》
キャンティ・クラッシコ地区の中でも個人的に大好きなのがラッダ・イン・キャンティ地区。パンツァーノとガイオーレに挟まれた標高の高い地域で、その標高差も200mから800mと激しく比較的涼しい地域でもあります。その標高の高さと差からエレガントな酸を持つ極上のサンジョヴェーゼが生まれるわけです。特にソットゾーンで選ぶことはありませんが、蓋を開けてみれば‥西野嘉高が選ぶキャンティ・クラッシコはラッダから生まれるものが少なくありません。
このヴァルデッレコルティは以前から注目していた生産者で、2008年ビンテージから日本市場でも紹介できるようになりとても嬉しく思います。1974年創業のヴァルデッレコルティのブドウ畑はたったの4ha。畑もミニマムですが、小さな醸造所と宿泊施設を併設しています。注目されるようになったのは、二代目の現当主‥ロベルト・ビアンキ氏の手腕によるもの。
温度管理されていないタンクの発酵温度を下げるには、夜になれば夜空の下にタンクを移動させる‥搾汁、醸しは足でブドウを踏んでみたり‥原始的かつシンプルな醸造を積み重ねています…と書きたいところだが、醸造方法はほったらかし、ではありません。サンジョヴェーゼの香味をよりストレートの抽出するための策はセニエやマセラシオン・カルボニカなど基本的なテクニックはしっかりと採用しています。
標高の高さだけが利点ではありませんが、地球温暖化などの影響もあり、過熟傾向。標高の高さは冷涼な酸やミネラルをもたらし、よりエレガントなワインとなります。ラッダの注目すべき造り手‥ヴァルデッレコルティ‥やはり好きな造り手のひとつです。
標高430mから460mの東向きの急斜面で栽培される40年から45年の高樹齢のサンジョヴェーゼ100%。除梗したブドウは、ステンレスタンクで三週間のアルコール発酵。一部はオープントップのトノー樽で二週間のアルコール発酵が施されます。アルコール発酵後の一部を、ブドウ果皮とモストを長期マセラシオンさせるピエモンテジーナという技法はリゼルヴァでは行わず、三週間ほどのマセラシオンの間は定期的なパンチダウンが行われ、10年落ちのフランス産のバリックの古樽と、トノー樽の併用で約24ヶ月の樽熟成後瓶詰め、2013年の4月に瓶詰め後6ヶ月ほどの熟成を経てリリースされます。
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