Sassicaia 2019 Tenuta San Guido【第四回販売分】
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サッシカイア 2019 テヌータ・サン・グイード
《イタリア/トスカーナ/赤/カベルネソーヴィニョン85%、カベルネフラン15%/フルボディ》
マリオ・インチーザ・デッラ・ロケッタ氏(現投手のニコロ・インチーザ・デッラ・ロケッタ氏の父)が、シャトー・ラフィット・ロートシルトから苗木を譲り受け、ボルゲリの地でブドウ栽培を始めたのは1940年代とのこと。公式な初ビンテージとなる1968年までは、自家消費用のワインだったそうです。当時は2haの畑から5,000本程度の生産本数だったとか。
その後のサッシカイアの名声はご存知の通りで1994年には、スーパートスカーナとしてVdT(ヴィノ・ダ・ターボラ)として生まれながらも、遂に単独DOC『ボルゲリ・サッシカイアDOC』を名乗ることになります。現在は90haのブドウ畑から、サッシカイアは約20万本生産しています。約20年前の1995年ビンテージあたりは5万本だったそうですから、4倍になったわけですね。その名声の高まりとともに世界的な需要も増えたことでしょう。その期待に応えるためには、畑を買い増ししなければなりません。当時のボルゲリならば、まだそれも可能だったのかもしれませんし、元々、オリーブ畑だった場所がブドウ畑に開拓された場所もあったでしょう。現在はサッシカイア以外にも、レ・ディフェーゼやグイダルベルトも生産しているわけですが、基本的にサッシカイアのセパージュ比率はカベルネソーヴニョン85%、カベルネフラン15%は、初リリース時から(ほぼ)不変だそうですし、ジャコモ・タキスの監修、レシピもいまだに(ほぼ)守られているとのこと。
畑が増えると平均樹齢も下がるでしょう。しかし、そこを新しいワインを作るなど調整してきたのでしょうね。もちろん、当時と今とでは、ブドウ栽培に関する技術は手法も飛躍的に‥となると、サッシカイアとしての品質を保ちながら増産が可能になったのだと思います。1995年当時の希望小売価格は不明ですが、生産本数が4倍になれば、希少性は1/4になる‥なんて単純ではないはずですが、希少性が下がっても、価格は上がるんですよね。お金の話で申し訳ないのですが、そこまで値上げになるともういいや‥とならないギリギリのラインを保ちながら、サッシカイアってそれぐらいするよねーの「それくらい」を、知らぬうちに徐々に、わからんように上げてくるあたり、ビジネスとしても成功したのかもしれません。もちろん、コスパだけで計れない「特別ななにか」を持つからこそサッシカイアなわけですが。
現在のエノロゴはグラツィアーナ・グラッシーニ(Graziana Grassini)女史。彼女の公式サイトには、ジャコモ・タキスの紹介もありますから、ジャコモ・タキスの元でエノロゴとしての経験を積んだ方なのだと想像します。テヌータ・サン・グイード以外にも手掛けている生産者は複数あるようですが、特に著名な生産者がいるわけでもないのはそれなりに志もあるのだと思います。ついつい、ジャコモ・タイスや、ジュリオ・ガンベッリなど伝説的なエノロゴの名前を亡き後もまるで手掛け続け続けられているような情報が氾濫していますが、その志とともに継いだ者が手掛けていたとしても、進化もあって当然、経費を評しつつもいつまでも、レジェンド達の名前を前に出すのはそろそろ止めるべきかもしれません(自分にも言い聞かせています)。なお、アグロノモはヌコラ・ポリーティ。
「サッシ=石」「カイア=な場所」の名前にもあるようにボルドーはメドック地方に似た土壌は、サンジョヴェーゼではなくカベルネソーヴニョンに最適と判断したんですね。9月の初旬にカベルネ・フランが、10月上旬にかけてカベルネ・ソーヴニョンが収穫されました。トスカーナ内陸よりも早熟なのはボルゲリならでは。早い時期に完熟すれば、それだけ雨による影響も避けることができるわけですが、2016年は10月にかけて収穫していますのでじっくりと完熟させることができたビンテージと言えるようですね。最後は標高400m付近にあるカスティリオンチェッロの区画でした。
この2019年は、9月の第二週にカベルネフランから収穫を始めました。最初は標高の低い区画から始まります。海抜300m付近の中腹の区画は10月の最初の10日間で収穫を終えました。手詰みでの収穫後、選果、除梗され、丁寧に搾られます。26度から27度に温度管理されたステンレス製のタンクでアルコール発酵。醸しに関しては、カベルネソーヴニョン、カベルネフランともに13日から15日間。カベルネソーヴニョンは10日から13日間。ポンプオーバーとデステレージュが施され香りやタンニンを抽出します。その後、11月の末までにマロラクティック発酵が完了。フランス産のバリックと、一部アメリカンオーク樽の併用でで20ヶ月から25ヶ月の樽熟成後瓶詰めされます。ガンベロロッソ誌トレビッキエリ、ヴェロネッリ誌99点。2019年、非常に評価が高いですね。
ビンテージ情報
テヌータ・サン・グイドのゼネラルマネージャー、カルロ・パオリ氏は、2019年を「トリッキーなヴィンテージだった。」と語ります。一部のエリアでは、春に霜が降ったことで収穫量が約20%減少しましたが、それ以外は気候に恵まれ、順調にブドウが生育。収穫前の時期には、十分な昼夜の寒暖差がブドウに鮮度をもたらし、その結果、フィネスに富んだ力強さとエレガントな果実味を備えたキュヴェが誕生。サッシカイアの近代史において驚異的なヴィンテージの一つとなりました。
デキャンター/100点
Sassicaia 2019 spent 25 months in oak (one-third new). ‘We are going longer in oak in the past few years,’ said Carlo Paoli, managing director of Tenuta San Guido. Quite pale in the glass, the nose is extremely graceful and intense with a lavender note enhanced by restrained bramble fruits, fermented citrus peel, an intense violet aroma and graphite minerality in depth. The attack is soft and full, the flavor savoury and cedary through to the finish, with integrated velvety tannins and lifted acidity. A perfectly woven structure is bound with signature freshness and fruit vibrancy, making this one for the long haul. (AF) (2/2022)
ジュエームス・サックリング/99点
The purity of Cabernet Sauvignon fruit is exceptional here, with character and sensibility that’s reminiscent of some of the great Sassicaias from the 1980s, such as 1982 or 1988. But this is much more precise and clean. Aromas and flavors of currants and berries with cedar and earth. Sage and minty character, too. It’s full-bodied yet there’s so much polish and balance, together with structure, elegance, and refinement. Hard not to drink at this stage, yet give it time and respect. This will be a classic Sass and reminds me why I love this wine. (4/2022)
ワインアドヴォケイト/98点
The latest release from Tenuta San Guido is the 2019 Bolgheri Sassicaia. The bouquet is up front and very expressive from the get-go. It offers a generous display of crunchy, dark cherry that hints at the extra concentration and fruit weight obtained in the 2019 growing season. This vintage will be remembered for the crisp richness of the fruit and its important textural imprint. It also shows fine elegance, bordering on the ethereal, with berry aromas, tarry earth and brushes of balsam herb or grilled rosemary. Sassicaia always shows an almost-glossy finely knit quality to the polished mouthfeel, and I find it again here next to fresh acidity and firm tannins. Mouthfeel in 2019 is the wine's strongest suit. The 2019 is one of the prettiest and most balanced editions of Sassicaia we've seen this past decade, along with the back-to-back duo of 2016 and 2015. The 2019 marries the precision of the 2016 with the rich fruit weight of the 2015. (ML) (3/2022)
ジェブ・ダヌック/98点
The 2019 Sassicaia is exquisite and refined, with interwoven layers of cassis, leather, Mediterranean herbs, and dark mineral earth. It is medium to full-bodied, with ripe though present tannins and a long and elegant finish that lifts off the palate and has fantastic energy throughout, with notes of black cherry, tobacco, and a stony texture. There is a classic and tension-filled sensibility that will benefit from several years in cellar to achieve its full expression. (1/2023)
ワインスペクテイター/98点
Supple and beautifully defined, with black cherry, black currant and blackberry fruit augmented by tobacco, iron and thyme. Firmly structured, tightening up as this lingers with an aftertaste of dark fruit, graphite and spice. Shows a sense of elegance as well as power and intensity. *Collectible* (BS) (9/2022)
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