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Fortunello 2021 La Fortuna

トスカーナ州の赤 > Montalcino

	更新履歴 2023/09/02 販売価格 2,680円(税込) 在庫数 SOLD OUT
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フォルトゥネッロ 2021 ラ・フォルトゥーナ
《イタリア／トスカーナ／赤／サンジョヴェーゼ／ミディアム》

モンタルチーノの北東、トレニエッリ地区。元々はブドウ栽培農家だったようですが、1965年にジーンノ氏と、イヴァ女史が継いでから本格的にワイン生産が始まりました。現在の当主は五代目となるジオベルト氏でエノロゴはパオロ・ヴァガシーニ。平均樹齢は10年から15年の比較的若樹からのブドウが使用されます。粘土質主体の土壌のサンジョヴェーゼ・グロッソ100%。100hlのステンレスタンクで12日間の醸しと8日間のアルコール発酵、フランス産のバリックで8ヶ月の熟成後瓶詰め。ロッソ・トスカーナIGTの格付で、名前はフォルトゥーナ＋ブルネッロなんでしょうね。そもそも、サンジョヴェーゼ100%で詰めるなら、BDM、RDMの選択肢があるわけです（混醸ならサンタンティモDOCという選択もあります）が、あえてのIGTであるのは、BDM、RDMの認定地域以外のサンジョヴェーゼが混醸されているのかもしれませんね。ながら、ラ・フォルトゥーナ的んは、認定かどうかは別としてモンタルチーノという地域で栽培される（サンジョヴェーゼ）グロッソ100%の誇りがこの名前の由来なのかもしれません。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

ボルドー型瓶。黒地のラベルにシルバーとゴールドのコンビながら、フォントが丸文字なのがちょっと癒し。コルクはディアムではりませんが、そんな感じの4,5cm。グラスはシュピゲラウのディフィニッションのユニバーサル型。バックラベルに記載のアルコール度数は2020年は13,5度でしたが、この2021年は14度の記載です。色調は暗さはありますが、無駄に濃いわけではありません。少しの甘さと、少しの豆っぽさと、少しの鉄分（ミネラル）を備えたスミレと果実の風味。サラっとしたタンニンの風味、スワリングで空気を含ませるとグイグイと開いてくる香りには、黒いチェリー、皮のスパイス、少し香ばしい風味がありますね。バリックですが、古樽のはずで樽香は効き過ぎない程度なのもいい。

口に含みますと、ピュアなモンタルチーノらしいサンジョヴェーゼの豊かな果実味があります。2021年は、渋味に甘味とスパイスが溶け込んでいる感覚。すでに旨味もあり、しなやかな密度感があります。2021年は14度と、少しアルコールは高めですが、意識させることはなく、旨味や密度のバランスもよくとても飲みやすい。「ほどよい」という表現がぴったりなんですよね。足らない部分がないが、過剰な部分もない。ほどよさというのは、好バランスということかもしれません。2020年も印象店さんの評判も良かったのは、グラスでもボトルでもな使いやすさ‥ある意味ニュートラルに高品質なサンジョヴェーゼだし、キャンティではなく、あくまでもモンタルチーノのサンジョヴェーゼを感じさせるのもいい。若さはもちろんある。爆発する前にどこかグッと堪えた感じ。まあ、初日の一杯目なんてそんなもんよ。そこにポテンシャルを感じるわけさ。

二日目もシュピゲラウのディフィニッションのユニバーサル型。ほんのりと樽香はあるのですが、あくまでも果実香主体。果実の甘味も出てきており香りにもまとまりがありますね。昨年同様、モンタルチーノらしいサンジョヴェーゼの果実香があり、バランスもいい。飲み口も輪郭からしっとりとして、旨味があり、じんわりとジューシー。やさしいというりもなめらか。穏やかに余韻まで続きます。終盤に旨酸っぱい酸味と、渋味が現れ、そのまま余韻に繋がると。キャンティ・クラッシコや、ロッソ・ディ・モンタチーノも価格が上がってることを思うと、セカンド、サードという表現はいかがなものか？と思いますが、お手頃価格のトスカーナIGTに断然注目したい。サンタンティモDOCあたりで国際品種混醸も悪くはないが、できれば、サンジョヴェーゼ100%でおいしいの‥コレです。

初日より断然旨い。サンプルを購入してから一応休ませてから毒味してるんですけどね。まあ二日目にこれだけ旨味だくだくジューシーになるなら問題ありません。少し、軽くコーヒーの風味があるのは樽ですね。

三日目もシュピゲラウのディフィニッションのユニバーサル型。トスカーナIGTのエントリークラスなんだけど、フランス産のバリックが使用されているのも贅沢（古樽なんだろうけれども、心地よく効いてます）。度数も昨年よりも0,5度高い14度表記ですが、それを感じさせない飲みやすさ。三日目の飲み口はさらにまろやか。サラっとしてるし、ツルんとしてる。旨味の中に香ばしさと果実もたっぷり。密度感があって、疲れない濃さは、いい酸味とタンニン。うーん、昨年同様飲み応えがあり満足度が高い。やっぱりＣＣキラー、RDMキラーですね。飲食店さんも一般のお客様にもどちらにも超絶オヌヌメできるおいしいサンジョヴェーゼです！